日々是ダメ人間

　最終話の今回は放送枠を目一杯使っての締めでした。
　つーかやられた……！！　何ですかもうあのラストシーンは！
　あれ最後の謝罪がないなーと思ってたらああ来るとはマジやられたよ……！（ばんばん）

　原作だとソースケの内面が逐一描写されてるので、どういう理由（及び経緯）で落ち込んだり浮上したりするのかがわかるんですが、アニメだと内情をいちいち喋らせたりはしないわけで（って前にも同じようなこと言った気がするけど）
　で、最後まで見終わってみてふと思ったのは、これまでのちっさいエピソードとかセリフとかがしっかり伏線になってて、その語りきれない内情部分を補填してたんだなあという気がする。
　いや本当賀東先生（と京アニ）は鬼だなあ。

　しかしゲイツはいいキャラだったなあ……これでお別れかと思うと少々寂しいよ（笑）（いや本編自体も終わりだよ）
　憎みきれないナイスなイカれキャラでした。合掌。

　テッサたんに不躾なセリフを吐くソースケの、最後の方の葛藤ぶりはさすが関智（笑）　萌え。
　でもって喜びまくりのテッサたんが見れて感激。原作曰くの「なにやら不思議な喝采」はあんな内容だったのか（笑）　テッサたん可愛い。


　何はともあれどこを取っても物凄い鬼のようなアニメでした。あらゆる意味で容赦がなかったなあ。
　ふもっふで知らしめた原作者×京アニのハンパない底力に脱帽。お疲れ様でしたー！

　ようやく今回の真の黒幕様登場、そして退場。
　原作にあった色々アレなセリフが削られてたけど、十分に存在感をアピールしてたなあ。
　「東京の～～。女～～」とか、原作の文字で見た時にはちょっと間が抜けた感じがしてたんですが、半ば歌うような感じで言ってたのね。なるほど納得。

　あとはテッサたんの啖呵がカッコよかった。それとヴェノムの弁髪みたいなのがなびくシーンはうっかり見入った。
　にしても黒幕様に殺人聖者と言わしめた過去のソースケは本当キレイだったなあ（笑）

　ところで、実際に声が入ったことで作品への理解が深まるって、メディアミックスのいい成功例だよなあ。
　いや単に私の文章の理解力とか想像力がなさすぎるだけかもしれんけど。
　次でとうとうラストですか。きっとのっけから彼女がトバしてくれると思うので蝶期待。

　かなめそっくりにも程がある娼婦とのアレなシーンが追加されてました。いや別に何もありませんでしたが。
　しかし何もあんな似せなくても（笑）
　娼婦の諦念に塗れたセリフからかなめの過去セリフに繋げてくのはさすがですなァ。

　今回の話は原作だとほんの十数ページ分しかないんですが、そのおかげで上述の娼婦のシーンとかテッサの選択肢のない決断シーンとかにおいて、原作よりもかなりゆったりした間が持たせてあったですよ。
　雰囲気がじわじわすぼまっていく感じがして良かったなあ。

　次回はソースケの過去見せと奴との再会ですか。となるとかなめの出番はラストまで持ち越しか、次回の引きあたりかな。
　もう後はクライマックスに向かって突っ走るだけですな。ラストどこまで盛り上げてくれるのか楽しみ。

　ソースケがとことんまで落ち込む話。
　主役がズンドコ下降していく回なので、前回のかなめ孤軍奮闘と比べるとずいぶん地味な回に。
　ただここでソースケが沈没することでクライマックスがドカンと盛り上がる（はず）なので、嵐の前の静けさ的にとらえてみる。

　アルとの会話シーンでバニにまつわる部分とかがすっかり割愛されてますな。まあ伏線としてそこまで話を広げられないからだろうけども。続編……は無茶だろうしなあ（笑）
　あとソースケが立ち入り禁止のロープに引っ掛かる描写とか、芸の細かさは相変わらず。

　そういえば原作ではVSベンゾーさん後に入ってたテッサとのすれ違いシーンが今回挿入されてた。
　原作と違って文字通りただ廊下で言葉もなくすれ違うだけのシーンになってて、（テッサたんにとっては特に）よりこっぴどい形の場面になってるよ。ヒィ。容赦なさすぎだ（笑）

　あのかなめの孤軍奮闘シーンが見事なまでに再現されてました。かなめの薄着っぷり（笑）も本当にそのままでした。
　鬼か。何度も言った気がするけど本当に鬼だ何だこのアニメ（笑）

　原作だとここはかなめ視点で語られてる部分で、終始かなめの思考が状況描写に付随してる感じなんだけど、アニメだと思考の部分は口でなり心でなり喋らせないとだから、どうやって（かなめの思考を取り入れずに）あの一連のシーンを表現するんだろうと謎に思ってたんですが。
　蓋を開けてみたら予想以上にかなめの喋りは抑え目で、どっちかいうと（下手な喋りを入れないで）場の緊迫感を保つことが重視されてたのに、でもちゃんとあのシーンが表現されてた気がする。
　とか言うと信者のイタイ言い分みたいだ（笑）
（そういや「あたしが決めるわ」のセリフが削られてたけど、あれはウィスパードがらみの今後の伏線セリフなのかなあ）

　レナードとのシーンもばっちりでしたなあ。
　かなめが何度も何度も口を擦って（そのあとずっと）唇が赤くなってたりとか、細っかい描写まで抜かりなしだし。
　そいや、ここのかなめが嗚咽するシーンは（原作ではモノローグ扱いだったのが）しっかりセリフになってて、「問題ないって言ってよ」とかスゲェ良かったです。いや本当凄ぇ。