2007-12-16 表紙が無駄に恥ずかしい攻略本もアニメ専門店で買ってしまえば何ともないんだぜ!(……)
_ [ネタ文] preliminary skirmish(ロアルカ)
過去捏造なんてもうやるまいと思ってたけど、攻略本の用語辞典のルカの項目についカッとなって(以下略) 幼少ロアルカっぽいルカたん話。
「クロア! こんなところにいた!」 でこぼこのろくに整備されてない道から外れた先、雑草しか生えていない野っ原の中に探し人はいた。 駆け寄っていくと、草をかきわけながら彼も歩き出し、途中で合流する。 「見当たらないからどこ行ったのかと思ったよー……あれ、どうしたのクロア、なんかずいぶん汚れてる」 「え、あ、ああ。その、さっき転んで」 もごもごと言いながらクロアが目を逸らす。何か気になったが、それよりまず汚れ具合の方が気になった。あと怪我も。 よく見ようと近寄ると逃げるように一歩退いたので、いいから、と腕を掴んで前から後ろから確かめた。 どちらかというと後ろの方が汚れがひどい。これだと「転んだ」というよりは「尻餅をついた」と言った方が正しいように思える。それもだいぶ派手に。 「怪我とかしてない?」 「なんともない」 「そっか。ならいいけど」 ただ、その転倒事故(?)はぬかるんだ所で起きたわけではないようで、背中から尻にかけてぱんぱんと叩いてやるとだいぶマシになった。 「うん、これでよし、っと。クロア、ちゃんと前も払って」 「あ、ああ」 クロアが慌てて衣服を払ったあと、合格の意味をこめて頷いてやる。だがもちろん、釘を刺すことも忘れない。 「でもクロア気をつけないとだめだよ? 服汚したら洗濯の手間がかかっちゃうんだから」 洗濯する人に手間をかけさせてはならないし、気を回させるのもあってはならない。――このときは、あの人の心配がクロアに向くことに対する嫉妬を何よりも恐れていたんだろうと、後になって思った。 「ああ。ごめん。気をつけるよ、じゅうぶん」 「うん。じゃあ行こっ」 「え、どこへ」 「前に夕陽見たところ! きれいだったからまた来ようねって約束したじゃない。今日もいいお天気だったしきっときれいだよっ」 「あそこか。うん、それは俺も見たい。行こう」 「うんっ」 そうして二人で駆け出す。夕陽を見たところはここから少し距離があって、もう間もなく日が落ちる頃だったからだ。 (……あれ) しばらくして、クロアが自分から半歩ほど後ろを併走していることに気付く。普段ならわりとすぐ隣にいるのに。 転んだことが情けなくて顔を合わせづらいのかもしれない。そういうところがまだちょっと頼りないよね、と内心苦笑しておく。 でもしばらくそのままでもいいかな、と思う。 クロアより一つ年上の「お姉さん」としては、頼りになる弟よりはそうでない弟の方が可愛いし――ちゃんと「お姉ちゃん」ができるから。 もちろんそれは擬似的なもので、何の意味もないとわかっている。 けれど、そんな「まねごと」すらうまくできないようでは、どこかで生きているはずの妹を助け出すことなんてできはしないのだ。 (まあ、クロアは弟というにはなんか違う気もするけど) 一緒に暮らしているから、家族、とは呼べるのかもしれないが、それも微妙に違うように思う。 なんというのか――「家族」と呼ぶにはまだ他人すぎて、かといって「友達」と呼ぶには逆に他人行儀すぎる。位置づけが難しい。 ただ一つわかるのは、彼といるときは少しほっとすること。いつだってぴんと張ったままの何かを、彼の前でならわずかに緩めることができた。 何より彼は優しい。もういない父親のように、頼りがいがあるとは言えないないのだが、でも―― 「っわ?!」 考え事をしていたせいか、なんでもないところでつま先をつっかけたらしい。 がくんとバランスを崩す衝撃に続いて、中空に身体を任せたときの、嫌な浮遊感が背筋を走る。 私さっき気をつけてって言ったばかりなのに、と半ば諦念じみた思考が捨てセリフを吐きながら、衝撃に備えてぎゅっと目を瞑った。 「ルカ!」 瞬間、後方から強引に引っ張られる。 掴まれた手首を支点に、勢いよく前のめろうとしていた身体が引き戻されて、ととん、と後ろにたたらを踏んで止まった。 「……大丈夫か?」 ばくばくと跳ね回っている心臓が、覗き込んできた瞳にひときわ高く反応する。 「あっ、う、うん!」 慌ててしゃんと背を伸ばして何ともないことをアピールする。掴まれたままの手をどうしたらいいのか混乱気味に迷っていると、それはあっけなく離された。 自然、その手首を片方の手で包んで隠しながら、とにかく言うべきことを早口で伝える。 「あ、ありがとっ、クロア! えへへ、さっき自分で気をつけろって言っておきながら自分が転びそうになってたら世話ないねっ! あはは」 「ルカも気をつけろよ」 「うんっ。ほら行こっ」 クロアの返事を待たずに走り出すと、すぐに後を追ってきた。そして、間に置かれた距離が半歩から一歩に開いていることに気付いて、何故か胸の奥がきゅっと締め付けられた。 (クロアは、ちょっと頼りない……はず、だったのに) うまく表現できない、もやもやする感覚が広がっていく。 それを振り切るように、知らずスピードを上げていった。クロアが付かず離れずそれについて来たことには気付きながら。
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幼少期のルカたんはひっそりクロアに惹かれてたりすればいいとかいう話(という夢を見た)
ほんとはルカたんを巡っての決闘うんぬんとかを取り入れようかと思ってたけどあまりの情報量のなさに早々に諦めた。 その名残だけで強引に話を作ったらますます微妙なことに。反省。 うんほんといいからクロアとルカの過去年表とか詳しく出してくれいっそ分刻みスケジュールとかでも構わないむしろそうしてくれ。 名前だけしか出てないのに無駄に壮大すぎる設定+それにまつわるドラマをもりもり語るよりも明らかに重要度高いと思うんだ(私の)常識的に考えて(何だその狭苦しい常識)
あとクロアの件のこだわりについても早急かつ詳細な回答を要求する(真顔)(最低だ)
_ [アニメ] 今週の00(#11)
- ヘタレ庶民の すごい 割烹着姿(当然のように着用してて吹いた)
- 胸が大きい方のオペ子よりむしろスメラギさんとフラグが立っていた件
- とりあえずメガネが皆城総士ということはよくわかっ(以下略)
総評:メガネを呼び捨てにしたりする達観した風な妹の出番まだー?(いるか)
自分を保つために生み出した存在なもんだから反論の穴という穴を全て塞がれまくるアレルヤきゅんのメッタ打ちっぷりに痺れた(えー) いいぞハレルヤもっとや(以下略) いや別にええとその打ちのめされるかわいそうな子が好きなだけで、不毛な方向はノーサンキューで。いつか救いがあると思えるからこその発言ということでひとつ。最後はどうか胸の大きい方のオペ子たんと、彼女のあけすけな性格とかに救われたりしつつよろしくやっていただきたく。スメラギさんだと微妙に傷の舐め合いっぽくて痛々しそうだ(だがそれもいい)(どっちだよ)
まあ設定からしたらそりゃ結構うんその何だ、アレだなあとは思うけれども、黒田超先生の手腕のおかげでなんだかんだでうまいこと筋が通ったように見えるから困る。あと個人的にチンピラ声の代名詞(褒め言葉)の吉野氏が柔和なキャラなんて珍しいなあと思ってたらこんな裏があったとは、いやもう心底納得した(笑)