トップ «前の日記(2009-10-25) 最新 次の日記(2010-01-04)» 編集

日々是ダメ人間/雑記

内容は基本的にネタバレ有りです。
SSをお探しの場合は、右下の「ネタ文」をクリックすると一覧が表示されます。

2006|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2007|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2008|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2009|01|02|03|04|05|07|08|09|10|
2010|01|02|04|06|07|10|11|
2011|01|
2012|01|
2013|01|06|
2014|05|09|
2016|01|02|03|04|08|

Categories | アニメ | アルトネリコ | ゲーム | ネタ文 | バトン | ラノベ | 雑記


2010-01-03 情報が公開される度にいいから大人しくエロゲで出せよと思うのは私だけでいい

_ [雑記] あけおめことよろ

秋田箱とミラトレ最終話に踊らされて冬祭りを乗り切ったら年が明けてました。あけましておめでとうございます。昨年はわりかし潜伏してばかりでしたが、こげな辺境の地へ訪れてくださった皆様ありがとうございました。今年もちょくちょく潜伏せざるを得ない感じではありますが、ついカッとなればまたほいほい出没すると思うので、その際は生暖かい目を向けてやっていただければ幸いです。

えーと年始のご挨拶の後にするのもアレですが、冬祭りでお世話になった皆々様本当にありがとうございました……!! おかげさまで3日間楽しかったですっていうか申し訳ないぐらいに各日各方面に世話になりまくったので申し訳なさの方が先に立ったり立たなかったりしつつまた懲りずによろしくしてやって下されば幸いです土下座ー!

それにしてもミラトレがですね。ミラクル☆トレインがですね!!(言い直した) いや最初は完全ネタアニメとして見ていたはずがまさかの化けっぷりですよ1話からずっとあかりたん目当てで見てきた私は勝ち組だと信じて疑わない(えー) 最終話を見てから冬祭りに参戦したおかげで、冬祭り中の脳内の七割ぐらいはあかりたんかわいいで占められていたり、年越し~元旦辺りの私のtwitterが死ぬほどかわいそうな事になっていたりしたが後悔も反省もしていない! あかりたんかわいいいいいいいいいいいいいい。皆ミラトレ見たらいいよ! 確かに序盤は超シュールギャグすぎてネタアニメ以外の何物でもないけれどもとりあえず我慢して7話まで見てくれ!!(長いな)(まずは各キャラの当番回消化だから仕方がない) 7話からがミラトレの本番だと思っている。あかりたんかわいいいいいいいいいいいいいい(すいませんただの口癖です)

まあそんな感じで今年も全力で脳髄が膿んでいます! よろしくお願いいたします!(嫌)

_ [ネタ文] unconscious wit(六あか)

ミラトレアニメその後のあかりたんと六本木さんを全力で捏造気味に妄想。


「あれっ、あかりちゃんだ!」  開いた扉をくぐると、そんな声に迎えられる。  目をやった先には表情を輝かせた汐留くんがいた。座っていたシートから立ち上がり、ぱたぱたと駆け寄ってくる。 「こんばんは、汐留さん。皆さんも、こんばんはー」  名前を呼ばれた彼女は、汐留くんと車内の皆へ笑顔で挨拶した。その後ろで扉が閉まり、ミラクル☆トレインは何事もなかったかのように走行を開始する。  このミラクル☆トレインに乗車できるのは、悩みを持った女性(時折例外あり)のみ。けれど、自分と一緒に乗車してきた彼女はそうではない。  彼女――あかりちゃんはこの電車のガイドをしていた、かつての乗客だ。ただし彼女は悩みを持って乗車したのではなく、ある複雑な事情で乗車することになってしまったのだけれど――その辺りは話すと長くなるので置いておこう。  とにかく、彼女はミラクル☆トレインに乗車し、そして降車していった。ミラクル☆トレインの性質上、降車したお客さんが再び乗車してくることはほとんどないと言っていい。  けれどこうして、彼女は再び乗車している。しかも、これといった悩みも持たないまま。  おまけに、彼女の乗車は自分と一緒に乗り込むことで成立するらしかった。一人では何度やってもミラクル☆トレインには乗れなかった――遭えなかったと彼女は言う。  どうして乗車することができるのか、どうして自分と一緒でないと無理なのか。詳しい理由はわからない。  ただ全ての謎は、「まあ、特例ということで」という車掌さんの一言で片付けられてしまったのだけれど。 「あかりちゃん、今日はどうしたの?」  空いているシートにあかりちゃんを案内した汐留くんは、彼女の向かいのシートに座った。彼の両隣には両国くんと月島さんがくつろいでいる。 「さっき偶然六本木さんと会ったもので。皆さん元気にしてるかなーって思いまして、お邪魔しちゃいました」 「あ、そっか。お客さんを送っていったところだったもんね、六本木さん」 「へえ、そうだったんですか。今回は……えっと、今回も大変だったんですか?」 「まあな。といっても、今回は俺の出番はほとんどなかったが」  扉の手すりに寄りかかっていた新宿さんが軽く肩を竦めている。 「言われてみれば俺もだな。今日のお客さんは六本木の土壇場だったからなあ」 「そうですね。私達ではなかなか気付けないところでしたし」 「だねー。僕もIT系はわからないわけじゃないけど、システムがどうとかバイナリがどうとか、六本木さんみたいに専門的なことまではわかんないし」 「こら汐留」  声に振り向くと、後続車両に続く扉から都庁さんが入ってきたところだった。 「お客様の個人情報を守るのも我々の勤めだ。不用意にお客様のことを口にするんじゃない」 「あっ、そっか……あかりちゃんはもうガイドじゃないんだった……。ごめんあかりちゃん、今の聞かなかったことにしてもらえるかな」 「もちろん、いいですよ。私は何も聞きませんでしたー!」  おどけて言う彼女に、車内には和やかな雰囲気が広がった。しょんぼり気味の汐留くんの表情も、安心したような笑みに変わる。  と、すぐ横から視線を感じた。  何?と目で聞くと、あかりちゃんはふわりと微笑んで、 「お疲れ様でした、六本木さん」 「ありがとう、あかりちゃん」  そうして二人で微笑み合う。  姿は大きくなっても、あかりちゃんはあかりちゃんだった。明るくて元気で、他者を思いやれる優しさを持つ、頑張り屋さんでとても強い女の子。 「むー……お客さん以外のことかあ……さっきの六本木さんが凄かったから話したかったんだけど」 「確かに凄かったな。つーか、あれぐらいなら問題ないんじゃないか? なあリーダー」 「まあ、そうだな。六本木の事にのみ絞るのであれば許可しなくもないが」 「本当!?」  汐留くんは興奮気味にあかりちゃんを呼ぶ。と、目の端で手すりに寄りかかっていた新宿さんが体を起こしたのが見えた。 「聞いてよあかりちゃん、さっきの六本木さん、ほんっと凄かったんだ!」 「へえ、どんな風にです?」 「それがね、こうお客さんを引き寄せて――」 「汐留」  ぐえっ、という小さな悲鳴と共に汐留くんの頭が押し下げられる。  彼の頭に乗った容赦のない手は、いつの間にかやってきていた新宿さんのものだ。  何するのさここからがいいところなのに、とじたじた暴れる汐留くんを易々と押さえ込んだ新宿さんの声は、普段より僅かに低く聞こえた。 「そこまでにしとけ。個人情報っていうなら、人の姿を取ってる俺達にもあって然るべきだろ」 「まあ、確かに」  月島さんは何事もなかったかのように同意すると、居住まいを正してあかりちゃんを見つめた。 「そういうわけですので、あかりさん。申し訳ありませんが、こちらも聞かなかったことにしていただけませんか」 「はい、いいですよ」  気にした風もなく了解したあかりちゃんは、一瞬だけその笑みを曇らせた。――ように、見えた。 (……?)  それは本当に一瞬のことで、見間違いだったのかもしれなかった。けれど、とても気になる。  今もあかりちゃんは笑顔で――突然、シートから立ち上がった。 「それじゃ私、そろそろ失礼しますね」 「え! もう帰っちゃうの!?」  新宿さんの魔手からようやく解放されたらしい汐留くんが、ガッカリした声をあげている。 「はい、皆さんのお元気そうな顔も見れましたし。それに実は、これから寄るところがあって……って、時間は止まってるんでしたよね、ここ」  そう呟いたあかりちゃんは一度目を伏せたものの、またすぐに笑顔を見せた。 「でも、……やっぱり早めに済ませておきたいんで、今日のところは帰ります」 「そうか、わかった。では車掌に停車するよう頼んで来よう。……六本木に戻ればいいか?」 「あっ、いえその、寄るところって言ってもただのお買い物なので。とりあえず一番近い駅でいいです」  車掌室へ向かおうとする都庁さんに、あかりちゃんはどこか取り繕うように言った。


「それでは皆さん、失礼します」  開いた扉の前でぺこりとお辞儀をしたあかりちゃんは、やはり笑顔のまま降車していった。  先ほど見た――見間違いかもしれない――彼女の表情がずっと気になっていた。このまま送り出してしまっていいのだろうか。  声をかけるタイミングを逸し、ただ挙げることしかできなかった手を伸ばすべきか迷って、 「ぅわっ!?」  突然、後ろから衝撃が来た。つんのめりそうになり、ホーム上でたたらを踏む。  何事かと後ろを振り返ると、閉まった扉の向こうで新宿さんが意味ありげな視線を送ってきていた。  つまり、自分の背中を押したのは彼なのだろうが――その真意を確認する間もなく、ミラクル☆トレインは走り去った。 「……」  慌てて周囲を見回す。  雑踏の中に消えかける栗色の髪を見つけ、その後を追う。 「――あかりちゃん!」  改札を抜けた先で追いついて名前を呼ぶと、彼女は驚いたように振り返った。 「六本木さん?」  立ち止まった彼女は、人の流れの邪魔になると気付いたのか慌てて壁際に寄った。自分もそれに倣う。 「どうしたんです? あっ、私何か忘れ物とかしちゃいました?」 「いや、そうじゃなくて」 「はあ」  ぱたぱたとポケットやらバッグの中やらを探り始めていたあかりちゃんは、困惑した風にこちらを見上げてくる。 (……ええと)  あかりちゃんの様子が気になっていたのは確かだけれど、でも何か確証があってのことじゃない。  それに、何となくだけれど――何かあったのかと聞いたところで、何もないと返されるだけな気がしていた。 「……買い物」 「え?」 「荷物とか多くなるなら、手伝おうかって思って」 「あ、えっと……その、お気持ちはとても有難いんですけど」  あかりちゃんはとても言いにくそうに、しかも頬を赤らめながら、ぼそぼそと続けた。 「し……下着とかを、見ようかなと、思ってまして」 「あっ、そ、そうなんだ。……ごめん」 「い、いいえ! こちらこそあの、気を遣ってもらっちゃって、すみません」  とても気まずい空気が流れる。  気が付けば改札から出てくる人もまばらになり、壁際で立ち止まっている必要もなくなっている。 「あかりちゃん。良かったら、お店まで送らせてもらってもいいかな。もう少し、話もしたいし」 「あ……はい。じゃあ、お願いしちゃいますね。私も、六本木さんとお話したいですし」  そう言ったあかりちゃんの笑顔は、とても自然なものに思えた。  だから、さっきのは見間違いであるといい――そう思いながら二人で出口へと向かった。  階段を登り、地上へ出る。  吐く息はすっかり白く、街の中は幻想的なイルミネーションで彩られている。  ガイドでなくなった彼女と再会してもうすぐ一年が経とうとしているのだから、当然ではあるけれど。 「少し冷えるね」 「ですね。って、六本木さんはそんな格好してたら当たり前ですよ。寒くないんですか?」 「まあ、少しは」 「そういえば、皆さん制服を色々とアレンジされてますけど、六本木さんだけ上着がないですよね。上着はどうしちゃったんですか?」 「ちゃんと仕舞ってあるよ」 「冬の間ぐらい着てもいいんじゃないですか?」 「うーん。駅の中にいる分には寒くないし、それに階段を上り下りしてると暑いぐらいだし。あと、やっぱりこの方が動きやすいから」 「そうですかあ。まあ、その方が六本木さんらしいと言えば六本木さんらしいかも」  あはは、と笑ったあかりちゃんは、合わせた両手に息を吹きかけている。 「あかりちゃん」 「何ですか? ……えっ」  彼女の手を取ると、思っていた以上に冷たかった。細い指先ごと包み込むように、ぎゅっと握る。 「あの、六本木さん」 「しばらくこうしていよう。あ、さすがに両手は歩きにくいかな」  仕方なく彼女の右手を離して、改めて左手だけを握る。 「僕もこうしてると温かいし」  そう告げると、あかりちゃんは安心したように微笑んだ。 「そうですね。じゃあ、お願いします……あ」  歩き出してすぐ、あかりちゃんは片手でバッグの中を探り始めた。  目当ての物を見つけたようで、はいっ、と取り出したものを掲げてみせる。 「六本木さん、片方どうぞ。えーっと……あ、こっちが左です」  差し出されたそれを受け取る。  一瞬躊躇したものの、このままではどうにもできないので、ひとまず繋いだ手を離した。 「……あ」  右手に手袋を嵌め終えたあかりちゃんは、こちらの左手を見てようやく気付いたようだった。  一応嵌めようとしてみた手袋は、指を詰め込んだところでいっぱいいっぱいになっている。 「そ、そうですよね! 女物じゃ小さすぎて入らないですよね……すみません」 「大丈夫。その気持ちだけで十分温かくなったよ。それに」  再び彼女の左手を捉えて、強く――痛くならない程度に――握る。 「僕にはあかりちゃんの手があるから」 「あ……あはは。はい」  そうして、再び歩き出す。  見ると、横を歩くあかりちゃんは、憑き物が落ちた――というと少し大袈裟だけれど、どこかすっきりしたような顔になっていた。 「あかりちゃん」 「はい。何ですか?」 「あのさ。今日、何か悩んでることでもあったりした?」 「あ……ええ、まあ。悩みっていうほどのことじゃないんですけど。でも、六本木さんのおかげで解決しました」 「そうなんだ。なら、良かった」 「はい。六本木さん、ありがとうございました」 「どういたしまして。って、何かした覚えがないんだけれど……」 「ふふ、たくさんしてくれてますよ?」
 店が建ち並ぶ辺りまであかりちゃんを送って数日の後。  クリスマスプレゼントだと渡される箱の中に手袋が入っていることを、当然ながら僕はまだ知らない。


----------------
 あかりたんかわいいをこじらせました(病気)
 六本木さんもあかりたんも互いに気にはなってるだろうけどそれがラブラブ的に表面化すんのって結構難しいんじゃね、とかそんな感じで。  いやできることならラブラブも見たいんですけど、でも野郎側の時間が止まってる(=成長しない)上に擬人化とかいう超制限カプゆえに、うっかりラブラブとかすると逆に妄想した自分に大ダメージみたいな(切なさ、炸裂……的な意味で)  というわけで、ひとまず他の駅達と比べて頭一つ分ぐらい飛び出て仲良くしてる二人を全力で妄想しておいた。あかりたんかわいいよあかりたん。
 本当はあかりたんがやってきたら何故か六本木さんが夜の方になってて以下略したりしなかったりする何かを書こうと思ってたけど、六本木さんのCDを聞いたら爆笑するしかなかったのでまあうん察してください。  最後に、捏造設定構築と疑問点解消に付き合ってくれた仲村さんに全力で感謝しつつ勝手に捧げてさせてもらう! 本当にありがとー!!(土下座)


トップ «前の日記(2009-10-25) 最新 次の日記(2010-01-04)»