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日々是ダメ人間/雑記

2006-04-20 世の中広いようで狭い この日を編集

_ [雑記] オレンジポケット

※といってもエロゲの方じゃなくて昔「なかよし」で連載されてた高瀬綾の漫画の方です念のため(あんた)

あれなんかみんな読んでたのな!(って同意を見たの二人しかいない)(あんたの世界は狭すぎる)(はにーや、おまいさんはやっぱり我のはにーだったのだな) なんだよそゆことは早く言おうよ語り合おうよ!(笑) って今から何を語りあげるんだと言われるといやあれはいい話だった最高だよねで終わってしまいそうですが、まあとにかくオレンジポケットは蝶サイコーな少女漫画でありますのことよ。

よくよく考えてみたら、オレンジポケットは私が人生で一番最初に「これ面白いから買おう」と自腹を切った単行本ではなかったか(当時は毎月のおこづかいというものが与えられてなくて、お年玉でもらった500円玉を握りしめて本屋へ行った覚えがある) 飽きずに何度も読み返していたっけなあ。そうかそれから「高瀬綾」という漫画家のコミックスを内容無関係に買い出したんだった。当時の小学生にとって、そんな絨毯爆撃的買い占め行為なんてものは自殺行為にも等しかったはずなのですが、お年玉やら盆とかで親戚とか祖父母がくれるおこづかいをこそこそ貯めては本屋に走っていたなあ。そんなピュアピュアだった時期が私にもありました。

オレンジポケットはいわゆるファンタジー(最後の方は微SFちっく)(いやあればSFとは言わないのか?)ものなのですが、全一巻であっさりしっかりすっきり完結している、……なんかよく考えるとすごい作品だったんだな……。少女漫画には珍しく人間のダークなあたりをひどくあっさり描写していたり、作品全体(特に序盤〜中盤の)に漂うちょっと重苦しい微退廃的な雰囲気とか、明らかに他の少女漫画では見たことのない世界が広がっていて、小学生だった私は(本誌掲載時は実は話がよくわかっていなかった部分もあったのだけれど)「なんかすごいこの漫画(と作者さん)」と素直に思い、高瀬綾という漫画家にすっかり惚れ込んでしまったのでしたとさ。

といっても私が高瀬さんの漫画を追っかけていたのは「くるみと7人のこびとたち」とまでなんだけど(あれもある意味少女漫画にあるまじき終わり方をしていて当時ビビった覚えが)(だがそれがいい)(関係ないけど谷川史子の「くじら日和」の時も似たようなことを思ったなあ)、個人的に高瀬さんの漫画は現代ものよりはファンタジーものの方が好きでした。あの独特の、決して夢いっぱい幸せいっぱいではない、柔らかくも手厳しい世界観はとても引き込まれたしハラハラさせられたし楽しかったし面白かった。そのへんはどこか少年漫画を読んでいる気分だったな(笑) あれは高瀬さんの才能だよなあ……。

まあだから何が言いたいのかというと、文庫化してくれ講談社ー! 「くるみ〜」まででもいいから(こら)

いやもちろん単行本はまだ全部持ってるんだけど、奥の方にしまってあって今すぐ取り出せないんだYO!(そんな理由か