日々是ダメ人間

　今回で2巻までが終了。盛り上がるなあ。
　殴り込みジローの慇懃無礼な訪問のご挨拶とかはさすがに割愛されてたけど、文字通りの殴り込みっぷりはしっかり描写されてたし。エピソードの短縮表現っぷりは相変わらずだなー。
　ミミコたんの存在が原作より軽くなっちゃってるのも相変わらずですが。原作のあの茫然自失っぷりは、ミミコたん視点でモノローグさせないと表現できないからなあ。
　ただ、あくまでも第三者視点で物事を進める割り切ったアニメ版は素敵だとおもいます。

　しかし現場までジープでかっ飛ばすミミコたんとか素敵だ……何でこういう原作では行間にあたるシーンの演出がニクいんだろうこのアニメ。
　あと、（「ようこそ特区へ～」のセリフのせいもあるんだろうけども）ザザの携帯が「オ姉チャン」で登録してあって笑った（笑）

　2回分の間をおいてジロー＝フルムーンの説明が入りましたよ。あー上手いなあくそう。いや本来ならこれは「上手い」んじゃなくて「これが普通」なんだろうけども。
　そして南央美さんの「ヅ」の発音っぷりが素晴らしかった。やっぱ上手いなあ。

　今回は前回行き忘れてたセイの所への訪問も済ませて、夜のピクニック～自室爆破まで進みましたよ。本当丁寧に原作を追ってるなあ。
　ただアニメでは原作1巻のラストにあった「ジローの最終目的についての会話」がなかったせいで、ケインに反論するミミコたんがパワーダウンしてましたな。あの必死に正論を振りかざすミミコたんは見たかったなあ。
　これは尺の関係上しょうがないんだろうけど、アニメはBBBの中核とも言える重要な伏線やら設定やらがさっくり割愛されてるから、その伏線に巻き込まれて成長していくはずのミミコたんがどーしても蚊帳の外状態に陥ってしまうわけで。
　なんつーか、カンパニーの一社員の枠を出ないんだよねえミミコたん。もうちょっと非凡な子なのになあ。そこだけが惜しい。

　よく考えたらここで折り返し地点なのか。……ほ、本当にプロローグで終わるなこのアニメ……。
　できれば2期目とかやって欲しいけど、そしたら確実にラストが収拾つかなくなるか、オリジナル展開で微妙になるかのどっちかだよなあ……まあこのスタッフさんなら黒歴史的エピローグにはしないでくれるとは思うけども。

　今回から2巻の内容に突入。セイの所に行かずにオーギュストに襲われたり、1巻の部分よりも割愛度が高くなってるかな。ただ1クールで3巻までの内容ってことなので、丁度いい配分なのかも。相変わらず本筋だけは丁寧に追ってあるし。
　あと原作だとさらっと書き流してある部分を映像化してあるのが本当にいいなあ。バケツとか銀行訪問ぶりとか。（原作のあの作品が）動いてるって感じするよなあ。これが黒魔（以下略）

　つーかこのアニメは何でこんなエロ分にサービスしまくってるんでしょうか。前回のミミコたんの吸血シーンもだいぶアレなことになってましたが、今回の夜会吸血シーンはどこのソフトエロアニメですかそれはみたいなことになってました。いいのか！　いいのかそのちゅぱ音！！（こら）
　まあうんその、描写・演出としては何ら間違ってないと思うんですけど本質は確かにそういうものだし。うん。吸血行為の何たるかをこれでもかと如実に説明したシーンだとは思うんですけどまあいいかエロスはほどほどにいいぞもっ（以下略）

　そいやライフルが思いっきり被弾して引きになってたけど（原作は発射もさせてもらえなかった）、次回は普通に何ともありませんでしたが何か？状態で始まるのかなあ（笑）

　ええええエロいエロい何ですかあの大増量されたエロス分は！（笑）
　確かに原作でも「もっと、もっ（以下略）」とか言ってますけど何でそこで押し倒しとか入ってるんでしょうかミミコたんの声だけでも即座にテレビのボリューム絞りました的な大幅エロスだったとゆーのに。
　あと噛まれたあたりのミミコたんの胸も無駄に増量してました。なんだ今回はエロスばっかだな！（ぉ
　スタッフの方々、エロスはほどほどにいいぞもっとや（ぉ

　前回の冒頭回想が（原作と比べて）一回分繰り上がってたなーと思ったら、今回はアリスたんとジローの出会い編持ってきてました。おお、なかなかうまい構成だ。
　つーかアリスたんの無邪気っぷりとか原作のイメージそのまんまでどうしよう萌える。激しく萌える。

　しかし何度も言ってるけど再構成上手いなー。原作の流れをかなり忠実に沿いながらの、場面とセリフの端折り方が絶妙っぽい（言い過ぎかなあ）
　このアニメはほぼ第三者視点に徹していて、ジローとかミミコの内面を（あえて？）描いてないんだよなあ。
　原作は彼らの心境を説明することで用語・状況・世界観の説明もしちゃってるから、どこかで説明不足が発生するのはしょうがないことなんだけども。1クールものだから尺がないし、そのへんはあえて割り切ってるのかなあ。

　話の再構成（というほど大幅に変えてはいないんだけど）のやり方が上手いなあ……！
　原作の地の文で説明されてる各人の裏事情過去ネタ諸々を見せ（られ）ないまま、それでも話をちゃんとわかりやすく見せてるのは凄いや。
　削るべき部分をわかって書かれてる脚本て感じがする。削った部分はキャラの動きとかセリフでカバーしてあるよ。これぞアニメならではの見せ方ってやつだよなあ。凄いなあ。いいなあ。某黒魔術士もこんなんだったら（以下略）

　あとちょこまか動くコタロウとか、吸血鬼の戦闘シーンとかよく動いてるなあ……。てか見せ方が上手いのか。つーかさっきからベタ褒めだな私（笑）　ミミコと再会できてめがっさ嬉しそうなコタロウ萌え。
　だってこんなちゃんと丁寧に端折るとこは端折って見せるとこは見せる映像化なんて久しぶりに見た！！　……あ、いや最近ハルヒで見たばっかりか（笑）　でもあっちは京アニで心配いらんかったし、でもこっちはほとんど期待してなかっただけに嬉しい誤算的な！（こら）

　にしても冒頭の回想は無駄にエロかったなー。まさかあんなにもエロいシーンだったとは思わなかったよあそこ（笑）
　それと「フルムーン」の意味はジローの本名から来てるわけですが、アレはさすがに漢字で見せないとわからないよなあ……キャスト表記も「ジロー」だけだし。