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とりあえず

 ゆずゆを吐き出しておきますよ。


 あっ十六夜記ねたです。短いです。ネタバレしてます。
 うっかり捏造ねたです(またか!!)



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※以下は、 4章蜜月イベで「おやすみなさい」と言ったのぞったんが部屋を後にせずその場で昼寝ぶっこいたらどうなるか という捏造ねたです。

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「――っ!!」
 全身にまとわりつく嫌な湿度。
 悪夢のあとに必ずつきまとうそれは、半ば慣れっこになったものの、受け入れ難いことに変わりは無かった。
 今が夏で良かったと思う。寝汗を放っておいて風邪をひいたとは、洒落にもならない。
(……何だ、今の)
 心臓が早鐘を打っている。
 視界が何故かぼやけているのは眼鏡をしていないせいではなく、涙によるものだと気付いた。
(いつもと、違った)
 この世界に来て以来、夢の中で犠牲になるのは自分だったはずなのに。
 それが、あってはならない展開に、逆転していた。
「……ぇ?」
 とりあえずまともな視界を取り戻そうと思い、枕代わりにしていた手とは反対側のそれを引き寄せた。いや、引き寄せようとして軽く首を捻って。
 ぼんやりしたままでも理解ができる、とんでもない情景が、そこに。
「せん、ぱ」
 掠れた声を慌てて飲み込む。
 自分の横で、何故か左手を軽く握ったまま――今しがた夢の中で見失ったはずの彼女が、そこに居た。平和そうな寝息までたてて。
(なんっ……で)
 剣の稽古をすると言っていたのではなかったのか。
 いやこの人はよく食べてよく眠る人だし昼寝くらいは別に。
 でもだからって何で俺の横なんかで。
 というかどうして手を繋いだまま。
 混乱した頭のまま、ゆっくりと左手に力を入れてみる。
 握ってきている彼女の手はかなり弛緩していて、その気になれば外せそうだ。もちろん、握り返すことだって――
(……っ)
 ゆっくり少しずつ左の手のひらをすぼめていく。
 彼女の細くて白い手指には、よく見れば小さな擦り傷があったりする。手のひらにはマメができていることも、自分は知っている。
 それは、その小さな体には大きすぎる何かを守るために、彼女自身が作ったものだ。
 自分たちの居たところとは、違う世界。そこに住む人々。そして彼女を守るべく集まった仲間。
 このひとは、それら全てを守ろうとしているのだ。
(……あなたを守る俺たちが、どうしてあなたに守られないといけないんです)
 自分の指が、白魚のようなそれに触れかけて、止まる。
(あなたはどうして――そのままで、いてくれないんです)

 俺があなたを守るのに。
 兄さんのいないこの場所で――兄さんの代わり、に。


 ゆっくり慎重に指を外していく。
 思いのほか容易に外れたそれは、くたりと板張りの床へと落ちた。


 彼女の唇が、かすかに動く。
 ――ゆずる、くん。
 そう動いたように見えたのは、きっと気のせいだ。

 自分に言い聞かせながら、風邪をひかないよう彼女にかけるものを探しに、部屋をあとにした。



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 何か尻切れですいません。
 まだ十六夜記のゆずゆが脳内で固まってないもんでとりあえず吐き出せるだけ(あとで書き足して更新に使おうかなあ)

 いやなんつーか、蜜月ルート入ったらゆずゆの悪夢も変わるんじゃないの? とか思ったらなんかこんなことになってました。
 のぞったんの手が少しだけ外れたので効力が弱まって悪夢が出てきたとかそんな感じで。
 どうだろう(どうと言われても)

 っつかですね。
 4章蜜月イベを初めて見たときに、のぞったんはそこで昼寝をしたんだと素で勘違いしました私(白状)
 だから何で目覚めたゆずゆのビックリイベントがねーんだ! とか思ってました。すいません。
 ちゃんと足音SEまで入ってたのに何で気付かないか私……!(がくり)(だってあの天然のぞったんなら絶対昼寝だ!って思ったんだよ……!!)

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