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日々是ダメ人間/雑記

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2007-08-07 なのはさんは9歳の頃が一番輝いていたと思う

_ [ネタ文] witch's grumbling(ルルC)

ギアスの#24,25を見て全力でルルゆかなをやらないといけない衝動にかられたもののいやしかしアレで何をどうしろとでもルルゆかながぐあああああ(ごろごろがんばん)と必死でぐるぐるしてたらこんなもんしか出てきませんでしたみたいな。#25の沈みゆくゆかなその後。というかその最中みたいな。

というか(2回使った)これはむしろしーるるというやつなんだとおもいます。まあその何だ、確かにルルはどう見ても受けです。本当に(以下略)であるが、しかし野郎はどこかしらで攻めの人であって欲しい人種なものでついついルルを先に記述してしまった。反省はしていない。

しかしルルゆかなで健全ネタを書ける日が来るとは思わなかった(あんた)(まあ前にここでちょこっとやったけども)


 みしり、と周囲の空気が軋むような錯覚を覚える。実際にはそんなことはないのだろうが、しかし時が経てばそれは現実のものとなるだろう。  すう、と息を吸ってみる。問題はない。だが、そのうち吸い込める酸素も尽きるだろう。  このガウェインの圧壊が先か自身の酸欠が先か――相手のいない賭けほど無意味なものはない。C.C.は吸った息を吐いて愚考を払った。 『お前が魔女ならば、俺が魔王になればいいだけだ』  目を閉じると、脳裏に共犯者の声が再生された。首を限界まで上向けると、見開いた視界に上方の空席が映る。ふ、とC.C.の口元が緩んだ。 「簡単に言ってくれる」  首の位置を戻し、手元のパネルを確認する。深度はゆっくりと、だが確実に下がり続けていた。 「――お前が魔女ならば、俺が魔王になればいいだけだ、……か」  C.C.の頭の中で彼の声が繰り返され――それを辿るように、C.C.はそっと口に出してみる。  そうしてゆるく首を振った。朧気にしか思い出せない悪い夢を振り払うように。 「馬鹿を言うな。おまえには無理だ、ルルーシュ」  伝わらない言葉に、C.C.はさらに否定を重ねる。 「どういう意味で「魔王」と言ったのかはわからないが、何にせよおまえには無理だよ、ルルーシュ」  王の力は人を孤独にする。  ならば、「魔女」と対となる「魔王」の力は――それがもたらす孤独とは、一体どれほどのものか。 「……おまえには無理だ」  C.C.はさらに繰り返した。  そこにはいない相手へ向けた意味のない言葉を、自分に言い聞かせるように。 「だいたい、魔王なんてのは、誰に対しても……まして魔女相手になど、そんなことを言ったりしない」  声が震え出すのも構わず、C.C.は感情のままに口を動かした。  どうせ誰も聞いてはいない――そう、弱みを握られては困る共犯者は、もうここにはいないのだから。 「そんな優しさを持った魔王などあるものか」  魔女たる自分は、もうそんなものは忘れてしまった。必要がないからだ。魔女として生きるには、不要でしかなかったから。  ぐ、と手のひらを握りしめる。震えているのは、そうやって力を込めているからだ。願いの叶わぬ現実に今更憤って何になる――  暴発しそうになる感情を時間をかけて抑え付けると、C.C.は全身を強張らせたまま力なく笑った。 「……だが、おまえのその優しさを受け取るぐらいは、私にもまだできるようだ」  それで十分だ、とC.C.は結論づけた。  目的を達することはまた遠のいたが、満足度は決して低くはなかった。それでいいだろう。 「おまえは本当におもしろい奴だった。まあ行動はわかりやすかったが――言うことはまるで予想がつかなかったからな」  ありがとうと言われたことも。  一人じゃないと言われたことも。  何よりその理由が、自分が共犯者――共に居る――からだなどと―― 「馬鹿げている。本当に馬鹿げているぞルルーシュ」  勝手に笑いが込み上げてくる。  小さく吹き出しながら、次第にぼやける視界をそのままに、C.C.は思った。
(だが、私はそんなおまえが嫌いじゃなかったよ)
 もうほとんど見えなくなった視界を、自らの瞼を閉じて完全に塞ぐ。  震える吐息を吐き出して――再び瞳を開いたとき、C.C.の口元にはひどく満足そうな笑みが浮かんでいた。


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 とかまあ本編ではゆかながナレってる部分を妄想フィルターで強引にアテレコし直してみましたみたいな(かわいそうな人)  いやだってルルからシスコンを抜いたらなんも残らなくなってしまうし(こら)  正直、ルルの中で(ナナリー以外の存在のうち)ゆかなが頭一つ分突き抜けてるぐらいで私は満足でありますよ。  互いを思う(というか考えている)のは確かで、くっつきそうに見えるがしかし決してくっつかない、だが何故か離れることもない、そんな絶妙な距離感がルルゆかなの醍醐味だと思うのだがどうか。  っていやもちろんそれ以上のゼロ距離ガチバトルもばっちこいですけどもね!(鼻息荒く)(どっちなんだ)(どっちも好きです)(……)


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