2007-12-02 この週末だけで何度シンクロニティチェイン発動したかわからない
_ [雑記] ムッツリは、正義!(えー)
のっけからイイカンジに壊れてることが如実にお伝えできているかと思います、今月からBLADEと来月からヤンガンを毎月購読することが決定した者です(わかりやすい)
というわけでうっかり更新しました。正直ルカルート2周目を始めたいのですが今週あたりから仕事がズンドコと修羅場へ突入するようなので無理っぽいですしょんぼり。もうルカルート以外をプレイできるのは半年どころか一年以上先のような気すらします(……)
_ [アニメ] 今週の00(#9)
- 超絶フラグ祭り
- 二重人格はいい人止まりだと思ってたらそんなことなかった件
- メガネの孤独っぷりに吹いた
総評:デュオポジションと(カトル+トロワ)/2ポジションの今後の活躍にご期待ください。
最初はカトルポジション、と言ってたのですが日夜ロマンと戦い続けるのはらさんがうまいことゆってたので無断拝借。そういえば4人だったよマイスター。早いとこメガネにも知的でウィットに富んだ年上美女が出てきたりしたらいいですね!(ぉ
2007-12-05 なんでもいいけどクロアはルカのこと好きすぎだと思う
_ [ネタ文] triangular bandage(ロアルカ)
ED後ロアルカ……というと語弊がありそうなのでえーと、ルカルートED後クロア+御子ズ話。
「ゴムでも持って来たら良かったかな」 ぼやく声にルカが振り向くと、クロアが片手でまとめた髪の毛を掴んでいるところだった。 「輪ゴムならあるよ? 取る時とか痛いからあまりおすすめできないけど」 「……気持ちだけもらっておく。それに、結べたとしても動いてるうちにバラバラ落ちてきそうだ」 我慢するよと苦笑して、クロアは埃っぽいダンボールを開封して中身を確認する作業へ戻っていった。 本日、大鐘堂宮殿は総員をあげての大掃除の真っ最中。当然ながらクロアも狩り出されたのだが、ルカは自ら手伝うと志願し、クローシェの反対を押し切る形で参加していた。 二人が担当することになったのは、各地から届く膨大な報告書などをとりあえず保管するのに使っていた空き部屋である。 力仕事担当のクロアは、この後も資料だの書類だのが詰まった重たいダンボールをいくつも運ばなければならない。確かにおかっぱの長さの髪は邪魔かもしれない、とルカは思った。 (あ、そういえば) ふと思いついて、ルカは開け放しの扉から出ていった。 そして、廊下に置いてある各種清掃用品の詰まった箱から何かを掴み、クロアの元へ取って返す。 「クロア、はいこれ」 「ん? ぞうきん……じゃ、ないよな」 クロアが渡されたのは真白い布だった。幾重にも折りたたんであるそれは、広げればわりと大きいものだと推測できる。 「ほら、よく頭に巻くじゃない」 「……ああ、三角巾か」 広げてみて納得する。布は名前の通り三角形をしていた。 「これなら髪の毛もちゃんと押さえられるでしょ? ラーおばさんとかよくやってたなって思って」 クロアは布をためつすがめつして、やがてああ、と得心したように小さく頷く。 だがルカはそんなクロアに気付くことなく、ふるふると肩を震わせ始め―― 「あはは、なーんちゃってねっ、冗だ……」 全てを笑い飛ばそうとしていたルカの動きがぴたりと止まる。 彼女の眼前には、渡されたそれをきっちり装備し終えた彼がいた。 「うん、わりといいな、これ。ありがとう、ルカ」 言うと、クロアは何事もなかったかのように作業を再開した。ぽかんとしたままのルカを置いて。 そこへ一人の人物が通りがかった。 「ルカ、調子はど……」 何気なく様子を覗いたクローシェも、しばらくその場で動きを止めることとなった。
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「疲れたぁー……」 「お疲れ様、お姉ちゃん」 「お姉ちゃんごほうびにあげパン食べたいなー」 「だーめ。こんな夜遅くに食べたら太っちゃうよ」 「うっ、気にしてることをっ。レイカちゃんは相変わらず思ったことすぐ口にするんだから」 「だって事実だもの。私も太りたくないし」 「レイカちゃん、それ嫌味にしか聞こえないんだけど」 「私は毎日気を遣ってなんとか保ってるんだよ。何もしないで平気なわけないじゃない」 「むー」 「……」 「……」 「ねえ、お姉ちゃん」 「何、レイカちゃん」 「……昼間のことなんだけど」 「それ、私も言おうと思ってたの」 『あれはないわよね?!』 「ほんと何なのあれ、おかしくない?!」 「おかしいよ絶対。ありえないよあんなの」 「そうよね、私の感覚がおかしいわけじゃないわよね」 「そうだよ。私も一瞬自分がおかしいのかと思ったぐらいだし」 ((……でも悔しいぐらい似合ってた……)) 「……本当、女の私よりも似合うってどういうことよ」 「おまけに甲斐甲斐しくはたきとかかけだすんだもの。どこの家政婦かと思ったわ」 「クロアって、いい主夫になれそうよね」 「うん、それは否定しない。……よかったねお姉ちゃん」 「全然喜べないんだけど」 「じゃあ私がもらっていい?」 「それはだめ。絶対にだめ。クロアは私のなんだからだーめっ」 「はーいはいはいごちそうさまー。いいわよ別に。必要になったら辞令飛ばすだけだし」 「レイカちゃんそれ職権乱用!」 「お姉ちゃんだって護衛とかいいながら私情入りまくってると思うけど」 「そ、それは……クロアがそうしたいって言うから」 「あーもうおなかいっぱい! 胸焼けしそう」 「……」 「ちょっ、お姉ちゃん? どしたの、急に抱きついたりして」 「……なんとなく」 「もー。ほんとお姉ちゃんは甘えんぼだよね」 「そんなことないもん」 「あるよ。クロアも大変ね」 「大変なのは私の方だよ……」 「なんで?」 「なんでもない。うん、もう寝よっ、疲れちゃった」 「あー、誤魔化した。でも私も眠いー」 「じゃあ寝よ」 「ん。明かり消すよ?」 「いいよー」 「おやすみなさい、お姉ちゃん」 「おやすみ、レイカちゃん」
――以後、大鐘堂内の掃除用品の中から三角巾が撤廃されたとか、されないとか。
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クロアに三角巾って違和感ないよねって話のはずが気が付いたらあげパン姉妹かわゆいよねという話になっていた何故だ。
きっかけは先日、「大掃除とか始めたらクロアは髪の毛うしろでまとめてちょんちょりんとかになったらいい」 とか頭の悪いことを言ったら「いっそ三角巾。」とか某さんが返してくるから!(またもバラす) 想像してあまりの違和感のなさにしばし無言になってしまった私らを誰が責められようか。誰かビジュアル化してくれないかなあ(笑)
クロアはわりとなんでもそつなくこなす器用貧乏タイプだとおもいます。 そーでもないとあんなカオスなゲームの主人公なんてやってられないとおもいます(ぉ
2007-12-09 ムッツリゲージバースト中
_ [雑記] ごろごろごろ
世界の端っこで色々叫びすぎました。楽しかったですキモくてすみません(目が覚めて思い返して散々頭を抱えた)本当ありがとうございました萌え! そして猛省。あと自重。
さらに勢いで更新とか。クロアを甘やかそうと思ったら豪快にスベった感が満載。つーかクロアは自らの幸せを求めることに対してあまりにも希薄すぎてマジ困るんですが。かわいそうな子代表格のゼロっさんですらあんな自暴自棄全開のアイターな生き方しつつもまだうっかり幸せに手を伸ばしかけて我に返ってやべーやべー俺さま何しちゃってんのとか自嘲気味に笑ってるっつのにあのムッツリ眼鏡ときやがったらほんともうね、存在価値の比重が「他者 >>>> (越えられない壁) >>>> 自分」すぎてマジでありえないばーかあーほ!!(がらばん)
うん一番かわいそうなのは自分だって知ってた。
2007-12-15 (ルカルートの)クロアは「ルカ」と言わないと言葉が話せない人にすら見えてくるから困る
_ [ネタ文] 無題(ロアルカ)
ルカルートED後ロアルカ。そこにもはや内容などない(……)
部屋に帰るなり無言でベッドに倒れたルカは、目を閉じても訪れない眠気にむくりと身体を起こした。 身体は確かにひどい疲労を訴えてきているのに、頭の方が一人で興奮していて寝ようとしてくれない。今日はそんな大きな行事があったわけじゃないのになあ、とルカは首を傾げた。 明後日の資料でももう一度見直しておこうか、と机の上の紙束に目をやるが、今日は早めに休むよう言われて部屋に戻ってきたことを思い出し、伸ばしかけた手をゆっくりと下ろした。 明日一日、ルカは歌手業に専念することになっていた。午前中に軽く音合わせなどをして、午後に二回ほど小さな会場で歌う予定である。 歌手が人前に出るのに、疲れた顔で出るわけにいかないでしょう、と気を配ってくれたのは、ルカ以上に多忙を極めているクローシェだ。過密スケジュールの中にそんな気を回されてしまっては、無碍に断ることこそ失礼に当たる。 そう思い、厚意を素直に受け取って、今に至るのだが。 「何かあったかいものでも飲んでこようかな……」 夜も遅い時間だ、厨房には誰もいないだろうが、まあ湯を沸かすぐらいなら平気だろう。と、ここでお気に入りのお茶を切らしていることに気付いた。 明日街に出るついでに買ってこようと思っていたのを思い出し、上げかけた腰をぽすん、とベッドに落とした。 微妙に出鼻を挫かれたせいで、一気にやる気が萎えてしまった。しかし眠気もやってこない。 こんなときは、ぼんやり空を見上げて時間を潰すか、誰かと雑談でもして気を紛らわすか――愛すべき妹もそろそろ作業を切り上げる頃合いだろうが、疲れているところに押しかけて実のない話をするのも気が引ける。 (……そういえば、今日はクロアに一度も会ってないんだ) 自分の護衛役に任命されている幼馴染みは、今日は別行動を取っていた。もう寝入ってしまっただろうかと時計を見るが、どうにも微妙な時間だった。 彼の生活スケジュールを正確に把握しているわけではないから、そろそろ寝る準備をしているかも、といった風に推測の域を出ない。 ただ、ここでまごついていたら確実に寝入ってしまうということは確かだった。だから急げばまだ、ベッドに入る前の彼を捕まえられるかもしれない。 ルカはすっくと立ち上がり、一度寝転がったせいで乱れた服と髪を直してから、ぱたぱたと自室を出て行った。
(うん、ほんのちょっとお話できたらいいなーって。クロアの顔も見たいし……おやすみなさい、って言うだけでもいいから) 一度決めてしまうと、どんどんと気持ちばかりが膨らんでいった。つまり、一日会えなかった恋人に会いたい、という恋する者にとってごく普通の欲望が、である。 できることなら、今日一日あったことを話して、妹が気を遣ってくれたことが嬉しかったと同時に申し訳なくて、でも力のない自分にはどうすることもできないから、明日のミニコンサートは出来る限り頑張ろうと思うんだ、と心中で微かに燻っている心地を伝えたい。 伝えることで何らかのレスポンスが欲しいわけではなかった。ただそうやって誰かに伝えることで、より決意を強固なものにしたかっただけというか。まあ、頑張れよ、と柔らかな笑顔が帰ってきたならば、それはとても嬉しいことだけれど。もっともっと頑張れそうな気がしているけれど。 クロアの部屋の前まで来て、一度躊躇してから、後は迷うことなくノックする。 少し前に決めた特定のリズムで扉を叩いたが――返事はなかった。 (……やっぱり、もう寝ちゃったかな) 起こすのは忍びない。だが、もしうとうとしているところだったら、強引に起こしてみても平気なんじゃないのかな、と逸る気持ちがルカの心に大胆な決断を持ちかけてくる。 もう一度ノックすべきか、それとも大人しく引き下がるか。 十数秒悩んだ後に、さきほどよりも小さく、もう一度だけ扉を叩く。 やはり返事はなかった。 (……はあ。ついてないなあ) がっくりと肩を落としたルカは、ついでに大きくため息まで吐き出した。 踵を返そうと思うが、それでも諦めきれなかったルカの心は、ルカの手にそっとノブを握らせた。ひんやりとするノブに僅かに冷静さを取り戻しながらも、ルカの手はそっとそれを回しにかかった。 眠っているということは鍵がかかっているのだろうから、途中で止まる―― (え?) ……はずのノブが、最後まで回りきった。自然、ルカの手がノブを前に押し出す。 ゆっくりと開いていく扉の向こうには、実に簡素な風合いをした無人の部屋が広がっていた。 ルカは半ば呆然としつつも、誘い込まれるように室内へと入り込む。ぱたん、と後ろでドアが閉まって、改めてここには誰もいないことを理解した。 灯りが点けっぱなしなのだから、長いこと留守にするつもりはないのだろう。 (トイレか、歯磨きとかかな? それとも急な呼び出しでもあったのかな) いつも通りに整然とした室内に、一つだけ雑然としたものがあった。ルカはそこへ近づいて、それを手に取った。 そこは彼のベッドの上で、それは彼が普段着用している私服だった。脱ぎ散らかす、とまではいかないものの、わりと適当に放られた感が強い。 (クロアにしては珍しいよね。……うーん、洗濯に出そうとしてた、とか?) 手にした上着を広げて見てみるが、ひどい汚れみたいなものはなかった。クロアは潔癖というほどでもないがきれい好きな方なので、何回か着たからそろそろ洗濯でもしておこうか、というだけかもしれない。 そのまま何気なく、自分の身体にあてがってみる。サイズが合うわけもなく、まず肩幅がまるで合わない。 この服は襟ぐりが大きく開いたデザインではないはずだが、もし自分が着たらがばがばで、その気はないのに露出度が高めになってしまいそうだ。 当然袖は長すぎて、ぴんと腕を伸ばしても指先が出るかどうかといった具合。ただ袖口がだぼっとしているので、それはそれで可愛いかも、とルカは思った。もちろん、その袖口だけを見たら、の話であるが。 一番の問題は丈だった。 丈が長めの服、というのはルカ的にはアリだと思っているのだが、いかんせんこの服、何故か正面部分の裾が切り込みを入れたように短くなっているのである。 仮にこれをルカが着たとすると、下着の部分が見えるか見えないかの瀬戸際――まあつまり、やたらなチラリズムを主張することになってしまうに違いない。 「……うーん、やっぱ見えるよねこれは」 モロに見えるならまだしも、角度によってチラチラ見えたり見えなかったりする感じなのだ。これはかなり恥ずかしい。というか、もはや狙ってやったとしか思えない絶妙の長さだ。 ひとしきり服合わせで何かを考えさせられた後、ルカはクロアの服を腕に抱えながら、扉の方を振り返った。 まだ部屋の主が戻ってくる気配はない。 (やっぱり何か呼び出しとかがあったのかな……) だとしたら、自分はここでこんなことをしていていいのだろうか? じわじわと広がっていく焦燥感に俯きかけたルカは、つと目にとまったクロアの服に顔を埋めてみた。 特に意味があったわけではなかった。 ただ――今ここにいない誰かの代わりに、自分を落ち着けてくれやしないかと、半分以上自棄っぽい望みをもって。 (――あ) そうして気付く。 (クロアの匂いだ) 温かくて、力強くて、とても安心できる――けれど今ここにはいない――存在。 それを感じさせてくれる、彼が(おそらくは着替えるために)脱いでいったその服を、ルカはきゅっと抱きしめた。
留め具を外して腕を抜くと、ひらひらした自分の上着はあっけなく床へと落ちていった。 そうして、そろそろと手の中のそれに袖を通していく。最後に頭を通せば――クロアの服を着たルカがそこに居た。 案の定だぼだぼな服を、どうにかまともに着こなしてみようと腕を曲げたり伸ばしたり、襟ぐりを寄せて上げてみたり――裾を引っ張ってみたり。 とりあえずこんな感じかな、と着心地が及第点レベルになるまで調整したのち室内を見渡したが、あいにくと全身用の姿見はない。まさかこの格好で部屋の外へ出るわけにはいかないので、見た目を確かめるのは諦めることにした。 ルカはじっ、と裾の辺りを見る。 (……見えて……るような、見えてないような……) さすがに下着姿になって着ようとは思わなかったので、見えるとしたらスカートの布地しかないのだが、それでも妙に気恥ずかしい。 だいたい、こんな微妙な長さなら下心のあるなしに関わらず、大抵の人の目が行くだろう。その結果、下半身のそれも下着を身につけている箇所を注視されるという状況が出来上がるわけで、――それは普通に恥ずかしい。 などと変なことを真面目に解釈しながら、ルカはそっと自分を抱きしめてみた。 (ちょっと、安心するかも。……えへへ) ルカはクロアと話をするためにここに来たわけだが、正直な話、いわゆるスキンシップを期待しなかったといったら嘘になる。手を繋ぐのだってスキンシップだろうが、抱き締めるのもそうだろう。キスもそこに含めていいだろうが、そこから先は色々と判断しづらい。 ともあれ、ぎゅうとかちゅーくらいなら許してあげてもいいかも、と思っていたことは本当だった。もちろん自分から求めるつもりはなく、もし仮に万が一クロアがそうしたいと言ってきたらいいよと言うつもりだった、それだけの話。 だから、これは思わぬ収穫だった、とルカは思った。 何せ向こうがそんなことを求めてくるなんて滅多にない。万分の、いや億分の一の確率。本気で求めてくるときは微塵の容赦もないくせに、そうでないときは何事もなかったかのように無関心を装っている。 ちなみに「装っている」のだとわかったのはつい最近のことで、おまけに翌日の予定が休みでもない限りはそうそう手を出してはこない。そういう妙な気遣いっぷりとかがムッツリだと思うんだよね、とルカは独りごちた。 ここしばらくはずっとスケジュールが詰まっていたため、恋人らしい時間もろくに取れていない。夜にほんの少し雑談ができれば良い方だった。 だから――クロアとのことで、物足りなさに似た寂しさを感じていたのも、本当のことなのだ。 (いっそこの服だけ借りて帰っちゃおうとか、なーんてねっ。それじゃ泥棒――) 「……ルカ?」 一気に現実に引き戻された。 無駄に生々しい呼び声。それもそうだ、実際に今自分の後方からリアルタイムにかけられた言葉なのだから。 声の主が誰かなんて振り向かずともわかる。そもそも、この時間帯にこの部屋にやってくるのなんて部屋の主――そしてその恋人たる自分――以外にいやしない。 頭の中が急速に白さを増していく。純白で塗りつぶされて、何もうまい考えが浮かばない。この状況を打破する方法など、もう世界のどこにもないように思えた。 「ルカ、それ」 戸惑いがちにかけられた声に、ぎくり、と身体が勝手に反応した。 逃げなくては。でもどこに? とりあえず前へ! ルカの前には、勝手に拝借していた服が放られていたベッドがある。 咄嗟に前に出た足は当然そのベッドにぶつかり、混乱しつつあったルカはそのまま体勢を崩した。そうしてベッドに突っ込むように倒れたものの、反射的に両腕が出た。 おかげでルカは無様に転がることはなかったのだが、シーツについた両手と、勢いで乗り上げた片膝という、いわゆる四つん這いに近い体勢を取ることになり――ついでに扉を開けて入ってきたクロアにはずっと背中を見せていたわけで、 「っ!!」 ルカは神速のごとき素早さでベッドに乗り上げて足を畳むと、今更のように両手で隠した。 そうして、わなわなと震えながら、自分をぽかんと凝視しているクロアに告げる。 「……見た?」 「え、いや……」 「見たんだ!」 「み、見たって、いやそりゃ見えたような気がしないでもないけど影になってよくわからなかってうわ、落ち着けルカ!」 「ばかーっ! クロアのエッチ! スケベー!」 「ちょっ、大声で言うな物を投げるな!」 「出てってよー!!」 「わ、わかった! 出て行く、出て行くから!」 閉まった扉に一瞬遅れて、ルカの投げたクッションが当たった。 はあはあと肩で息をしながら、次第に冷静さが戻ってきた。 (って、……これじゃ籠城じゃない) 部屋の鍵は内からも外からもかかるものの、鍵がかかっていなかったということは、部屋の主は鍵を持って出なかったということだろうか。まあ何にせよ、クロアは戻ってこようと思えばすぐにでも戻ってこれる。 それでもクロアは、自分が許可を出さない限りは戻ってこないだろう。緊急事態等、よほどのことがない限りは。 (ちょっと話をしに来ただけなのに、クロア追い出して居座ってどーするのよぅー!) あああ、とルカは頭を抱えた。 ただでさえおかしな現場を目撃され、あまつさえ下着まで見られたに違いないのだ。もはや言い訳ができるレベルではない。何の言い訳なのかもわからないが。 「……なあ、ルカ」 しばらく悶々としていたルカに、扉の外からくぐもった声が届いた。 「とりあえず、何も見なかったことにするから、……そろそろ部屋に入ってもいいか?」 つまり、さっきの暴挙は不問にする、ということだろう。だがクロアの記憶にはあのシーンがばっちり残っているに違いない。それを考えると、せっかくクロアが出してくれた妥協案すら蹴り飛ばしてしまいたくなる。 「まだ、ルカが落ち着くまで時間がかかるなら、他のところで時間を潰してくる」 自分がいない方がいいのならそうすると、クロアは言っている。もちろん、これはクロアなりの優しさだ。 ――だが、今のルカはそれに過敏に反応した。 「っま、待って! 行かなくていい、いいからっ」 「ルカ?」 「も、もうちょっとだけ待って。あと三分、ううん、一分でいいから」 「……わかった。落ち着いたら、声をかけてくれ」 「うん……」 すー、はー、と胸に手を当てて深呼吸。気が済むまで繰り返してもまだ足りなかったが、逆にやりすぎて頭がぼーっとしてきたので止めた。 クロアの厚意に対して過敏に反応したルカは、八割方自棄気味に、この後の方針を決めた。
――こうなったら、とことんまで開き直るしかない、と。
クロア、と呼ばれたのは結局五分ほどが経過してからで、クロアはじゃあ開けるぞと確認の一声をかけてから、そっとノブを回した。 ゆっくりと押し開けた戸の向こうに、彼の愛しいルカ・トゥルーリーワースが、彼のベッドの上に座り込んでいる光景が見えた。 両膝を追ってぺたんと座り込んだその足は、彼の上着によって半分ほどが隠されている。 灰色の服の裾から覗く肌の白さに、クロアは自然と目を眇めた。
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続きは皆さんの心の中で!!(えー) すみませんもう力尽きた。というかこの先ここに書いておけるか!(笑) とかそんな感じで。
脳裏に某所の素晴らしいビジュアル化をされたルカたんを思い浮かべたあなたはきっと正解。 今週ちょっと立て込んでて昨日あたりでようやっと浮上してよしならばロアルカだ、とか言ってたらついカッとなってやった。反省はしていない。
2007-12-16 表紙が無駄に恥ずかしい攻略本もアニメ専門店で買ってしまえば何ともないんだぜ!(……)
_ [ネタ文] preliminary skirmish(ロアルカ)
過去捏造なんてもうやるまいと思ってたけど、攻略本の用語辞典のルカの項目についカッとなって(以下略) 幼少ロアルカっぽいルカたん話。
「クロア! こんなところにいた!」 でこぼこのろくに整備されてない道から外れた先、雑草しか生えていない野っ原の中に探し人はいた。 駆け寄っていくと、草をかきわけながら彼も歩き出し、途中で合流する。 「見当たらないからどこ行ったのかと思ったよー……あれ、どうしたのクロア、なんかずいぶん汚れてる」 「え、あ、ああ。その、さっき転んで」 もごもごと言いながらクロアが目を逸らす。何か気になったが、それよりまず汚れ具合の方が気になった。あと怪我も。 よく見ようと近寄ると逃げるように一歩退いたので、いいから、と腕を掴んで前から後ろから確かめた。 どちらかというと後ろの方が汚れがひどい。これだと「転んだ」というよりは「尻餅をついた」と言った方が正しいように思える。それもだいぶ派手に。 「怪我とかしてない?」 「なんともない」 「そっか。ならいいけど」 ただ、その転倒事故(?)はぬかるんだ所で起きたわけではないようで、背中から尻にかけてぱんぱんと叩いてやるとだいぶマシになった。 「うん、これでよし、っと。クロア、ちゃんと前も払って」 「あ、ああ」 クロアが慌てて衣服を払ったあと、合格の意味をこめて頷いてやる。だがもちろん、釘を刺すことも忘れない。 「でもクロア気をつけないとだめだよ? 服汚したら洗濯の手間がかかっちゃうんだから」 洗濯する人に手間をかけさせてはならないし、気を回させるのもあってはならない。――このときは、あの人の心配がクロアに向くことに対する嫉妬を何よりも恐れていたんだろうと、後になって思った。 「ああ。ごめん。気をつけるよ、じゅうぶん」 「うん。じゃあ行こっ」 「え、どこへ」 「前に夕陽見たところ! きれいだったからまた来ようねって約束したじゃない。今日もいいお天気だったしきっときれいだよっ」 「あそこか。うん、それは俺も見たい。行こう」 「うんっ」 そうして二人で駆け出す。夕陽を見たところはここから少し距離があって、もう間もなく日が落ちる頃だったからだ。 (……あれ) しばらくして、クロアが自分から半歩ほど後ろを併走していることに気付く。普段ならわりとすぐ隣にいるのに。 転んだことが情けなくて顔を合わせづらいのかもしれない。そういうところがまだちょっと頼りないよね、と内心苦笑しておく。 でもしばらくそのままでもいいかな、と思う。 クロアより一つ年上の「お姉さん」としては、頼りになる弟よりはそうでない弟の方が可愛いし――ちゃんと「お姉ちゃん」ができるから。 もちろんそれは擬似的なもので、何の意味もないとわかっている。 けれど、そんな「まねごと」すらうまくできないようでは、どこかで生きているはずの妹を助け出すことなんてできはしないのだ。 (まあ、クロアは弟というにはなんか違う気もするけど) 一緒に暮らしているから、家族、とは呼べるのかもしれないが、それも微妙に違うように思う。 なんというのか――「家族」と呼ぶにはまだ他人すぎて、かといって「友達」と呼ぶには逆に他人行儀すぎる。位置づけが難しい。 ただ一つわかるのは、彼といるときは少しほっとすること。いつだってぴんと張ったままの何かを、彼の前でならわずかに緩めることができた。 何より彼は優しい。もういない父親のように、頼りがいがあるとは言えないないのだが、でも―― 「っわ?!」 考え事をしていたせいか、なんでもないところでつま先をつっかけたらしい。 がくんとバランスを崩す衝撃に続いて、中空に身体を任せたときの、嫌な浮遊感が背筋を走る。 私さっき気をつけてって言ったばかりなのに、と半ば諦念じみた思考が捨てセリフを吐きながら、衝撃に備えてぎゅっと目を瞑った。 「ルカ!」 瞬間、後方から強引に引っ張られる。 掴まれた手首を支点に、勢いよく前のめろうとしていた身体が引き戻されて、ととん、と後ろにたたらを踏んで止まった。 「……大丈夫か?」 ばくばくと跳ね回っている心臓が、覗き込んできた瞳にひときわ高く反応する。 「あっ、う、うん!」 慌ててしゃんと背を伸ばして何ともないことをアピールする。掴まれたままの手をどうしたらいいのか混乱気味に迷っていると、それはあっけなく離された。 自然、その手首を片方の手で包んで隠しながら、とにかく言うべきことを早口で伝える。 「あ、ありがとっ、クロア! えへへ、さっき自分で気をつけろって言っておきながら自分が転びそうになってたら世話ないねっ! あはは」 「ルカも気をつけろよ」 「うんっ。ほら行こっ」 クロアの返事を待たずに走り出すと、すぐに後を追ってきた。そして、間に置かれた距離が半歩から一歩に開いていることに気付いて、何故か胸の奥がきゅっと締め付けられた。 (クロアは、ちょっと頼りない……はず、だったのに) うまく表現できない、もやもやする感覚が広がっていく。 それを振り切るように、知らずスピードを上げていった。クロアが付かず離れずそれについて来たことには気付きながら。
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幼少期のルカたんはひっそりクロアに惹かれてたりすればいいとかいう話(という夢を見た)
ほんとはルカたんを巡っての決闘うんぬんとかを取り入れようかと思ってたけどあまりの情報量のなさに早々に諦めた。 その名残だけで強引に話を作ったらますます微妙なことに。反省。 うんほんといいからクロアとルカの過去年表とか詳しく出してくれいっそ分刻みスケジュールとかでも構わないむしろそうしてくれ。 名前だけしか出てないのに無駄に壮大すぎる設定+それにまつわるドラマをもりもり語るよりも明らかに重要度高いと思うんだ(私の)常識的に考えて(何だその狭苦しい常識)
あとクロアの件のこだわりについても早急かつ詳細な回答を要求する(真顔)(最低だ)
_ [アニメ] 今週の00(#11)
- ヘタレ庶民の すごい 割烹着姿(当然のように着用してて吹いた)
- 胸が大きい方のオペ子よりむしろスメラギさんとフラグが立っていた件
- とりあえずメガネが皆城総士ということはよくわかっ(以下略)
総評:メガネを呼び捨てにしたりする達観した風な妹の出番まだー?(いるか)
自分を保つために生み出した存在なもんだから反論の穴という穴を全て塞がれまくるアレルヤきゅんのメッタ打ちっぷりに痺れた(えー) いいぞハレルヤもっとや(以下略) いや別にええとその打ちのめされるかわいそうな子が好きなだけで、不毛な方向はノーサンキューで。いつか救いがあると思えるからこその発言ということでひとつ。最後はどうか胸の大きい方のオペ子たんと、彼女のあけすけな性格とかに救われたりしつつよろしくやっていただきたく。スメラギさんだと微妙に傷の舐め合いっぽくて痛々しそうだ(だがそれもいい)(どっちだよ)
まあ設定からしたらそりゃ結構うんその何だ、アレだなあとは思うけれども、黒田超先生の手腕のおかげでなんだかんだでうまいこと筋が通ったように見えるから困る。あと個人的にチンピラ声の代名詞(褒め言葉)の吉野氏が柔和なキャラなんて珍しいなあと思ってたらこんな裏があったとは、いやもう心底納得した(笑)
2007-12-19 まさか春先までロアルカ言い続けるの確定ですかこれ
_ [ネタ文] mother is worrywart(ロアルカ)
な、なんだってー! 某所のルカたんの抱きつき癖とクロアの反応についての新解釈、なんという目から鱗。その発想はなかったわ。
というわけで勝手にこうですか?わかりません!的な何か。幼少時代ロアルカ、かもしれないもの。
朝だ、と思ったのは室内が明るいからだった。 窓のある方から淡い光を感じるので、今日も晴れたな、と続けて思う。 次にクロアが思ったのは、さて今は具体的に何時ぐらいなのだろう、ということだった。 といっても、この部屋に時計がないわけではない。壁掛けのものが一つあり、カチコチ、という耳障りでない程度の音は彼の頭の方から聞こえていた。 つまり彼は、起き上がって振り返るだけで時間を確認できる位置にいる。 だが今の彼にはどうしても、たったそれだけの動作を取ることができなかった。 (……今日はまだマシな方だな) 最初はすわ金縛りかと思い、背中に嫌な汗をかいたりしたものだった。まあ気付いた後に別な意味で嫌な汗をかいたりもしたが、今となっては慣れっこになってしまいどうとも思わない。 いや、微塵も思わないといったら嘘になる気はするが、思ったところでどうにもならないと結論付けて無視を決め込むことにしていた。 「……んむ」 不思議な言語らしきものを発したそれが、もぞりと動く。幸い体に巻きついた腕が首に移動するということはなかったので、反射的に体を強張らせていた彼は静かに息を吐きながら力を抜いた。 (まだ起きそうにないな) いつもならそろそろ目を覚ます――そして自分も自由になれる――頃なのに。 昨日は何かとはしゃいでいたから疲れていたのかもしれない。次からは、昼間はしゃぎすぎた時にはもっと早くに寝させるようにしよう、とクロアは心に決めた。 だがそれで現状が変わるわけではない。 そろそろ起きなければならないが、声をかけたぐらいではルカが起きないことはよくわかっている。揺さぶるのも同様だ。というか、ほぼ体ががっちり固められているようなものなので揺すること自体が無理だった。 なので頬をぺちぺち叩くといった方法もかなり厳しい。一応、今日は動かす気になれば右手が動かせそうだが、彼女の頬には到底届きそうになかった。 ――ところで、彼女はちゃんと自分の部屋を持っている。 二階にあるその部屋は彼女の母親との共用の寝室でもあるため、居候でかつ性別が男であるクロアはほとんど入ったことがない。 そしてもちろん、彼が身動きできずにいるここは彼女の部屋ではない。一階の片隅にある、居候の彼へ有難くも割り当てられた物置兼用の一室だ。 では何故彼女が自室ではなくこんなところでクロアと雑魚寝などしているかといえば、クロアが寂しくないように一緒に寝てあげる!、という彼女なりの優しさの賜だった。 もちろんその裏に何か別な意図もあるだろうことは、まだ少年という年齢のクロアにも薄々勘付くことはできていた。 だが彼はあえて気付かないふりをする道を選び――何故なら、自分ではどうにもならないことを知っていたから――、こうして毎朝固められ続ける日々を送っている。 (そろそろ起きないとまずいよな) ダメもとで、ルカ、と何度か声をかけてみる。やはり呼びかけではダメなようだ。 となると、後は実力行使しかない。 クロアは唯一まともに動かせそうな右手にぐっと力をこめて、絡み付いている腕からの脱出を試みた。 その、同年代の少女とは思えないぐらい強い力に、俺はもっと強くならなきゃいけないと心中で決意を新たにしたりしつつ――持ち上がったクロアの右手が、強く抱きついている相手を押し返すべく、その身体に手を伸ばした。 瞬間。 「ルカ、いつまで寝てるの、起きなさ――」 前触れもなく開いた扉から覗いた瞳と、全神経を右手に集中させていたクロアの目が、ばっちりとかち合った。 室内の時間が止まったのは、一秒もなかったはずだ。 気が付けば開いたはずの扉は何事もなかったかのように閉まり、中空の、ひどく中途半端な位置で止まったままのクロアの手が、のろのろと動き出す。 どうにか彼女を引き剥がして脱出に成功したクロアは、あの瞬間の自分は端から見たら一体どんな風に映るだろうかと、そっと頭を抱えたのだった。
数日後、二階の部屋は名実共に彼女専用の部屋となり、彼女の母親は一階に布団を敷いて寝泊まりするようになった。 それがまるで、二階に行くために必ず通らなければならない場所を陣取ったように思えたのは、きっと気のせいに違いない。
また、以降クロアは、彼女の母親を名前にさん付けで呼ぶようになったとか、ならないとか。
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とか、あくまでもギャグで。
4歳の頃からルカと一緒に住んでるクロアが、ルカの部屋にほとんど入ったことないって何だそりゃ?って思ってたわけですよ。 実は幼少ルカたんはそんなにクロアに心開いてなかったのか? とか、単におマセさんで部屋の中を異性に見せたくなかっただけ? とか考えたもののどーもしっくりいかんかったとです(そして「だからさっさとロアルカ幼少設定を出せと」の流れへ……) でも昨日から幼少ロアルカをぐるっとしてたらふと、(クロアが来てからの)あの部屋はルカとレイシャさんの親子の寝室だとしたらそりゃ入りにくかろうと思った次第。 んでそのうちに例の不和が広がり始めて、だんだん一緒に寝るのも微妙になってきたルカたんが駆け込み寺にしたのがクロアの部屋だったらいいなあとか大いに夢を見てみた! だからわりと物心ついてから枕を並べてさんざん抱き疲れ(あえて例の誤字)まくってたらいい!
……とかいう、そこそこロアルカ寄りな妄想だったはずが、気が付いたらわりとクロアがないがしろにされる流れになってたのは何故だろう。 ED後のレイカちゃんは心配症だと思ってるけどレイシャさんも心配症だといいとおもいます(えー) うんクロアは北野君ポジションで。ただED後だと典子ポジションのルカとの清い交際ができないのが難点ですね何故ってムッツリだから(真顔)
とか仕事がイイカンジに修羅ってて現実逃避的についカッとなって(以下略) だがさすがに反省した……すみませんごめんなさいもうしないよう善処します。
2007-12-21 ここ2ヶ月ほど日々の生活とロアルカやってたことしか記憶にない
_ [雑記][アルトネリコ] いや本当自分の所で叫ぶ分にはフリーダムというか
ちょっ、いびるとかいう次元を通り越してやんわりとあからさまな拒絶に入ってるさわやかっぷりに素で吹いた。そして「は、はいお義母さん」と答えようものならすかさず「お姉さん、ね」と釘刺しなわけですね! もう何ですかこのほかほかトゥルーリーワース家(一部酷寒) もはやクロアの役どころがシンデレラ系列の何かに見えてきた私は反省しなおした方がいい。はっ、そこにソーサルマリアなルカたんが魔法使いとして現れて(もういい)
……などとさすがに他所様のところで叫ぶわけにはいかなかったので辺境の自分ちで叫んでみるテスト。もうルカたんは魔法使いと王子の二役でいいとか思った。
「お待たせクロア! じゃなくて、シンデレラ! 助けにきたよっ」 「ルカ! そうか、さっきから見ないと思ったらルカが魔法使い役だったのか」 「そうだよっ。まあこのコスチュームがあるせいなんだろうけどね。……似合う、かな」 「ああ。すごく似合ってると思う」 「えへへ、ありがとっ。それじゃさっそく、えーいっ」 (どかーん) 「げほげほっ、……なんだ、着てるものが変わるんじゃないのか」 「貧乏なのに贅沢言わないの! 服だけじゃなくて装飾品と靴まで付けたじゃない。着替えはセルフサービス!」 「……まあいいか」 (びらっ) 「って、何でドレスなんだ?!」 「何でって舞踏会だからでしょ?」 「そうじゃなくて、何で女物なんだって話なんだが」 「やだなあクロア、シンデレラは女の子だよ?」 「それはわかってる。というか、まず配役の時点で大いに問題があるような気がするんだが」 「大丈夫だよクロア女顔だし、まあちょっと肩幅があるからゴツく見えるかもしれないけど線細いからきっと似合うよっ!」 「何のフォローにもなってないぞ。それに、こういうのはルカが着た方がよっぽど似合う」 「そんなことないよ。私お母さんとかレイカちゃんみたいに凹凸が激しいわけじゃないから映えないよ」 「いいや、そんなことない。それにルカはこれが俺に似合うって言ったよな。俺だって別にその、出たり引っ込んだりしてるわけじゃないんだし」 「……ごめんクロア、フレリア様にDセロファン借りてくるまで待っててもらっていいかな?」 「すいませんよくないですっていうかそういう意味でなくてだな!」 「他にどういう意味があるっていうの?!」 「そもそも俺がしてるのはルカにこのドレスが似合うって話だ! 頼むから人の話は落ち着いて最後まで聞いてくれ」 「しつこいなあ、絶対似合わないってば!」 「じゃあ、そこまで言うなら一度着てみてくれ。それで決めよう。俺は絶対にルカに似合うと思うけどな」 「い、いいよそこまでしなくて! 似合わないものは似合わないんだし……」 「ルカはすぐに、そうやってはぐらかす。ちゃんと着てみてくれ」 「な、なんかその言い方ずるい気がする……!」 「さあルカ」 「う……」 (おずおず) 「はいカットカットカット! クロア、シンデレラが魔法使いを誑かすなんて不健全なお話、お姉さんは認めないわ」 (継母の役じゃなかったんだな) 「何か言ったかしら」 「いえ何も」
とかいうところまで妄想した。つうかそろそろ落ち着こうな私、誰もが普通に引きかけてる頃合いなんだぜ。
ところでレイシャさんとレイカちゃんが似たような苦悩を内に抱え込んで生活していたことについて、その決して外には出せない苦悩が詰まってあんな主張の激しい胸になったんだよ! なんてやっぱり自分のとこぐらいでしか言えないな(最低だ) はっ、まさかクロアの大きければ大きいほどいい、というわけでは決してなさそうな件のこだわりはそんな地味ないびりから来るトラウマに起因するものなのでは!(もう黙れ)
ごめん普通に疲れてる。それにしても大変いい萌えとか視点とか色々をありがとうございました!(平伏) あの萌えを抱えて明日の修羅も乗り越えてみせる。名前欄祭りやりたかったな……。
_ [バトン] 俺……冬祭りでロアルカ本を探してみようと思うんだ……
最近脱しかけたロマンに再び返り咲いているのはらさんちで踏み抜いてきましたよ。
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#あなたのPC内にある音楽データを全部対象にして、音楽プレイヤーでランダム演奏をしてください。
#そして流れた10曲のタイトル/アーティスト名を以下に包み隠さず記入すること!
#あなたの趣味を赤裸々に公開しなさい!
#変な曲が出ても泣かない!
#しかし多少の言い訳は許す!
#タイトルは必ず地雷バトンであることをほのめかすようなことを書くこと -
……って、地雷じゃなくてこれじゃ自爆だ<タイトル
- 雷神の左腕/Sound Horizon
- Time To Raise The Cross/藤原 基央 ここでアビスは予想外だった(笑)
- Memories -君といた夏-/茜沢ゆめる 「BLUE」(キャラメルBOX)ED。
- Silly-Go-Round/FictionJunction YUUKA
- 言えない言葉/細井聡司 「Quartett!」(Littlewitch)サントラより。
- 透明な感覚/Erina Nakajima 「白詰草話」(Littlewitch)メインテーマのヴォーカル版。名曲。
- Miracle Discotek/DOMI 「家飛 -カットビ!-」(TerraLunar)OP。
- 夢見る乙女達☆/井上みゆ 「胸キュン!はぁと de 恋シ・テ・ル」(UNiSONSHIFT)OP。
- Monologue/彩菜 「ANGEL TYPE」(minori feat. Aeris)OP。Aeris版のムービーにわりと撃ち抜かれてたんですが(遠い目) そしてminori版を積んでいることに気付く。
- flying/GARNET CROW
ゲーム系サントラとかがごそっと入った全部で1600曲ぐらいの中から。
何やら素晴らしく偏ってるのはまあその通りですすいません。とはいえここ数年は特定メーカー信者になってるだけであまり詳しくないんですが。
2007-12-24 自称真の主役のゼロっさんより一枚絵のノイシュに過剰反応した
_ [ネタ文] 無題 つづき(ロアルカ)
やれって言われたからやった。つづき。
ひとまず、これ以上進んでいいものかどうかと考えあぐねていると、戸惑いがちに名前が呼ばれる。 かといって下手に近寄るのもいつかの二の舞になりそうな気がしないでもなかったので、その場に留まり、何か言おうとしては口を閉じている彼女の出方を待った。 「ご……ごめんね、勝手なことして」 そうして返ってきたのは何故か謝罪だった。それはむしろこちらがすべきことではないのだろうか。どう考えても故意ではなく事故だったとはいえ、ほんの一瞬視認してしまったのは事実なのだし。 かといって、わざわざ蒸し返すべき話題でもないだろう。よって、全く別な点を指摘してみる。 「……勝手なこと?」 うん、と頷いたルカは、気まずそうに俯いた。 「勝手に部屋の中に入ったり、……勝手に、着てたりとか」 今もなお彼女が着たままのそれは、着替えた時にベッドの上に放っておいたものだ。 「あ、あの、クロアとちょっとお話したくて来たんだけど、その、部屋の鍵が開いてたから……すぐに戻るかなって思って」 それは半ば予想通りの答えだった。 最初は確かにそのつもりで部屋を出た。大枚の資料に目を通し終えて寝る前に、顔でも洗ってスッキリしてこようと思ったのだ。一応癖で鍵は持って出たのだが、かけるほどでもないかとそのまま水場へと向かった。 顔を洗い終えてから、そういえば今日のルカは大丈夫だったろうか、と何気なく思い――数秒後には気になりすぎて今から寝る気分ではなくなってしまった。 夜も更けてきたことだし、眠っている可能性の方が高いだろう。だが、穏やかに休んでいることがわかるだけで良かった。 また無理をして、睡眠時間を削って資料を読みふけったりしていないなら大いに安心できたし、またもしそんなことをしていたならば、いいから今日は休め、と資料を取り上げるつもりでもいた。 ルカは放っておくとどんどん自らを追い込んでいく。それは努力を怠らないという長所と呼べるかもしれないが、限界を超えてやるのであれば短所以外の何物でもないのだ。 そしてルカの部屋の前まで行ったのだが、灯りは消えているものの人の気配がしなかった。それほど熟睡しているのかもしれなかったし、もしくはクローシェ様の部屋で一緒に休むことにしたのかもしれない。つまりルカは無理をせず休んだ、ということだろう。良かった、と思いつつ、会えなかったことに思った以上に落胆する自分に苦笑しつつ、部屋に戻ったらあの有様だったのだ。 「そ、それでね?」 ルカはそれこそ勝手に話を続けてくる。 下手に口出しして彼女の言い訳を止める義理はないので、じっと押し黙って拝聴することにした。 歯切れ悪く語ったルカの言い分をまとめると、「脱いであった服から自分の匂いがしたので、着てみたら抱き締められている心地になれるかもしれないと思った」――とかまあ、そういうことらしい。 うん。 どうしてくれようかこの可愛らしいにも程がある生き物は。 「……あの、クロア、怒ってる?」 「怒ってる?」 復唱したあと、ゆっくりと、ルカへ向かって足を踏み出す。 「どうしてだ?」 徐々に近づきながら疑問を投げた。どうしてこれで怒れるというんだろう。 「だって……さっきからずっと黙ったままだし」 「ああ、それは……なんだろうな。色々理由はあるんだけど」 ベッドにぺたんと座ったままのルカの前まで辿り着く。 「強いて言うなら、ルカが可愛すぎるからかな」 「あの……クロア? 言ってることよくわからないんだけど……」 こんなにもはっきりとそのものを言ってるのに何故か困惑しているルカをじっと見下ろすと、視線の先にあるものに気付いたルカは過剰なまでに反応した。裾をぐいぐいと引っ張って、露出している足を隠そうと躍起になっている。 今更、という単語をぐっと飲み干して、一言告げた。 「ルカ。それじゃ服が伸びる」 「あっ、ご、ごめんねっ」 裾を手放したルカの両手が、わたわたと太もものあたりに展開する。もちろん見えている肌を全て覆い隠せるはずもなく、何度も手の位置を変えていた。 「……あ」 やがてルカは何か名案を思いついたような顔になると、急に身体を前に倒した。 伸びた彼女の手がベッドの足下側に畳まれていた毛布を掴んで一気に引き寄せ――ルカの引き締まった細くて白い足はすべて、毛布の中へと隠れてしまった。 「これなら見えないよね。うん、完璧っ」 「――」 確かに、ある意味完璧すぎた。これはさすがに予想はしていなかった。 言うなればなんだろう――罠を設置しに来てみたら、獲物の方から勝手に罠に入ってくれていたような。 「……クロア?」 獲物の側もさすがに何かがおかしいと気付いたらしい。もう遅いが。これで獲物を逃す狩人がいたら、どう見ても向いてないので転職を勧めたい。 ぎし、と片膝を乗り上げた。 「え、あの、く、クロアっ」 「ルカ。もっと簡単な方法を教えようか」 「な、何のっ?!」 「そうやってわざわざ隠す必要がなくなればいい」 実地で証明しようと詰め寄ると、ルカも同時に後ろへ退いた。おかげで、互いの距離は縮まるどころか、わずかに開く。 「そ、そうだよねっ、いつまでも着たままとか、勝手に、あの、ごめんねっ、すぐに返すから!」 ベッドが面している壁に背をつけながら、だからストップ、とばかりに尽きだした両手をばたばた振っている。 なるほど。ルカにしては珍しく、現状の本質に気付いたようだ――もちろん遅すぎて意味がないが。 「別に、急がなくたっていい」 「い、急ぐよっ!」 ベッドに乗り上げきった身体を、ルカの両手が押し返そうとする。その手を取り、手の中にしっかり包み込んでから、壁と自分の間にルカを閉じ込めた。 「く、クロア、あの、お、落ち着いて、ねっ」 「俺は落ち着いてる。落ち着きがないのはルカの方だ」 「そんなことない、落ち着いてるってばー!」 追い詰めた獲物は半ば、自分が助からないことを知っているのだろう。今はただ、それでも一縷の希望を信じて虚勢を張っている、そんな崖っぷちの状態。もう一押しすればあっさりと陥落するに違いない。 だがそんな簡単に勝利を収めても、面白味がないというか――こちらが味わったアレとかソレに比べると、割りに合わない。 「実はさっき、ルカの部屋に行ってきたんだけど」 「え」 「気配がなかったから、もう寝たか、それともクローシェ様の所にでも行ったのかと思って戻ってきたら」 そこで、ルカを改めて覗き込む。驚きと、羞恥と――これは、歓喜、だろうか?――様々な感情がないまぜになった顔の、両の瞳をじっと見据えた。 「どうしてかルカは俺の部屋にいて、あまつさえ俺の服なんか着てる」 「っそ、それはだって……わ、私もクロアとちょっとお話したいなって思って来たらクロアがいなかったからっ、って、さっき説明したよぅ……!」 ルカは首を縮こまらせて、ふるふると首を振る。だから離して、と主張したいのだろう。声に出して言わないのは、言っても聞いてもらえないと本能で理解しているからか。 それにしても、とんだすれ違いだ。 どちらかが少しでも思いとどまっていたら、こんなことにはならなかったのに。互いに気が急いていたということだろうか。 なんという偶然。いや、むしろこれは必然なのか。 それほどまでに、自分たちは通じ合っているのだと――そう解釈しても問題はないように思う。 この、素晴らしい運命を与えてくれた神に感謝しよう。ふわふわした印象の緑髪の少女を思い浮かべそっと礼を告げて、俺はルカの戒めを解いた。 「ぇ……クロア?」 「うん、確かに聞いた」 「え?」 「さっきのルカの話」 「あ……うん。えっと、本当にごめんね、勝手に」 「気にしなくていい。あと、それは貸しておく」 「え?」 「ルカはそれがあれば、俺でなくても平気だろ?」 「や、やだクロア、何言ってっ」 「さっき俺が近づいたらちょっと嫌がってたよな。俺もルカが嫌がることを無理矢理するつもりはないし」 「く、クロア」 終始笑顔を崩さぬまま――まあ実際楽しくてしょうがなかったせいもあるのだが――、さっさとベッドから降りて、明日の資料でも見直すかとテーブルに歩み寄って、 「違うよっ、待って!」 背中に浴びせられた声と、その一秒後に来たぶつかるような衝撃に、足が止まる。 こちらの腹のあたりに細い腕が巻き付いてくる。それは何度ももぞもぞと動いては、背中に張り付いている肢体をもっとくっつけようと必死だ。 「やだよぅ……せっかくクロアに会いにきて会えたのに、服だけじゃ意味ないじゃない……」 首を振ったのか、ただ擦り寄ったのか、ルカの顔が背中に押し当てられたのがわかった。 「クロアがいい、クロアじゃなきゃやだ……!」
予想以上の言葉を引き出せたことに途方もない満足感とわずかな罪悪感を知覚しつつ、腹のあたりにある彼女の手にそっと自分のそれを重ねて――つと思った。 ああ、ルカはなんて面白いんだろう、と。
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続き書けとさんざん問い詰められた挙句に色々外堀を埋めてもらったので出来る限りそれを取り入れてみたよこうですか?わかりません! あちこちの流れはお二人がゆったアレとかソレとかを勝手に拝借しましたありがとうございます!(なので私のせいじゃない) あとムッツリがなんかさんざん策士なのはルカたんが自分で地雷セットして自爆してスイッチ入ったせいだよ! 普段からこんなじゃないってわかってるから誤解のないようお頼み申し上げる!(常時こんなだったらさすがに嫌だ)(笑)
さーもう続かないぞええもう続いたりするもんか! 続きは今度こそあなたの心の中でよろしく!! 人称が前と違うっていうツッコミもそっと心の中だけで!(逃走)
_ [アニメ] 今週の00(#12)
- あっさり陥落した母親がライバルとか新しすぎる件
- 阿部君のトールギスクオリティが高すぎて困る
- 感情的になるなとか無理(笑) とか思ってたらそうでもなかった罠
総評:さらなる8歳差展開まだー?
来年サンクリあたりの親子丼本にご期待(以下略)とはさすがに言えなかっ(言ってる)(最低だ)
「〜になりたい」と聞くともはや歯医者しか出てこない私ですが、「ガンダム」を他にどう誤変換できるだろうかと3分ぐらい本気で考えたりしてほんとすいません。基本的にこっちに書いてるアニメ感想はネタ扱いなので、っていや今期のドラゴノーツはネタじゃないのかと言われたらあれは存在そのものがネタ以外の何物でもないと確信してますけども。
2007-12-26 いっそ全おにゃにょこ(IPD含む)に囲まれる空気犬ハーレムの図ぐらい用意したっていいと思うんだ(それもどうか)
_ [ネタ文] 無題 ほんのちょいつづき(ロアルカ)
何やら焦らしプレイとか人聞きの悪いことを言われてたらしいのでついカッとなってやった。反省も後悔もしていない。たぶん。
触れた手をゆるく掴んで、ルカ、と名前を囁く。それだけで意図は伝わったようで、強くしがみつかれていた腕から力が抜けていった。 制限が解かれた身体をゆっくり反転させると、泣きそうだがまだ泣いてはいない、まだ不安をはりつけたままの表情がこちらを見上げてきた。 何も言わず両腕を広げてみせると、ルカは一度確認するような視線を送ってくる。それに頷き返してようやく、とてとてと歩み寄ったルカに再び抱きつかれた。 柔らかな肢体を腕の中に閉じ込める。その温度と預けられた重みが心地良い。 しばらくその感触を味わってから、少し赤くなっている耳元でそっと囁いた。 「さっきのは冗談だ。ごめん」 返事の代わりにか、背中で交差しているルカの腕がすぼまった。 「もう言わない。俺も、自分の服に嫉妬するとか情けないことしたくないしな」 「……クロアのばか」 「ごめん」 「クロアの意地悪」 それは八割方ルカのせいでもあるんだけどな、とは言わないでおく。 ルカは擦り寄るようにして少し身動ぎしたあと、再び腕から力を抜いた。こちらも拘束をゆるめる。顔を上げたルカの表情は、ちょっと照れ臭そうに笑っていた。 「ねえクロア。その……次に忙しいときがあったりしたら、借りたりしても、いいかなー、……なんて」 「で、俺は一人寂しく過ごせと?」 「もう、違うよ。クロアが忙しくて疲れてるときとか、無理にお話させるのも悪いなって思って」 「俺は休むより、ルカと話す方が元気が出るんだけどな」 「そ、それは私だってそうだけど……でも、ちゃんと休まなきゃだめだよ。クロアに何かあったら、クローシェ様にだって迷惑かかっちゃうし」 職務の話と、何よりクローシェ様の名前を出されるとこちらも弱い。善処するよ、と大人しく引き下がった。 「まあ、その話はその時が来たらってことで――」 今はもっと差し迫った直近のことについて話をするべきだろう。 「とりあえず今日は、俺で我慢してくれると嬉しいんだが」 告げて、きょとん、としているルカを覗き込む。一瞬遅れて言われたことを理解したらしい彼女は、まず頬を一気に染めて、それから僅かに目を逸らしてから――嬉しさと照れ隠しがごっちゃになった笑みを見せてくれた。 「もうっ」 こちらの服を軽く掴まれる。 「……私、クロアじゃなきゃやだって言ったよ?」 拗ねたように言う様が途方もなく愛おしくて、半ば強引に引き寄せる。するとルカは慌てたように腕を突っ張って、二人の間に隙間を作った。 まだ何かあるのか、と目だけで問う。 「あの、明日は……」 即座に明日の予定を検索して、ああ、と納得する。 「わかった。……善処するよ」 何が、といちいち言わずとも知れた間柄だ。ただ、ぼそりと付け加えた回答がお気に召さなかったらしく、ルカが上目遣いで睨んでくる――うん、可愛い以外にどう思えばいいのかわからないな。 「善処じゃなくて、そうしてくれないと困るの!」 「わかってる」 額同士をぶつけそうな距離で、ルカの瞳を見つめた。ひとまず誠意は伝わったようで、 「うんっ」 ルカは満面の笑みを返してくれる。 正直、そんな嬉しそうに言われても複雑なところなのだが。
まあとりあえず、今日はまだ一度もしていないキスから始めることにしよう。
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あそこで強引に切ったのはこれ以上続けたらここに置けるどころではなくなりそうだったからで、も――――—う!! バカ――――っ!! それぐらい察してよ――ぅ!!
……すいません予想以上にキモかった(私が) ちょっとデモンジェルたんにでも貫かれてくる。
2007-12-28 P501のクロアの描写っぷりとか漫画版はほんと一人の存在としてクロアが生きてるよなあ
_ [ネタ文] cross my heart(ロアルカ)
今月のBLADE見てついカッとなって(以下略)ED後ロアルカ。
いや今月のBLADEの内容とは何ら関係なく、ヤマもオチも意味も内容すら皆無な短い話ですが。
クロア、と呼ばれた名前に隣を見ると、細い両腕を差し出したルカがいた。 何だろうと目で問いかけるも、ルカは何も言わず、ただ手のひらを向けるばかり。 「……」 とりあえずその両の手をとって、ゆるく握ってみた。が、ここからどうすればいいのかわからない。 手持ち無沙汰なので、ひとまず軽く上下に揺すっておく。 「……もう、違うよ」 やはり正解ではなかったらしい。不満そうに口を尖らせたルカが手を引いたので、こちらも手を外した。 そして再び差し出される両手。 「……ごめんルカ。どうすればいいんだ?」 素直に白旗をあげると、もー、と呆れ気味に呟いたルカが、こちらの手を取る。 そうして引っ張られるままに、ルカとの距離が一気に縮まった。というかなくなった。 唐突な展開にわけがわからぬまま、こう、とルカはこちらの手を誘導して――気が付けば、ルカに抱きつくような体勢を取らされていた。 「ルカ……これで、いいのか?」 「うんっ」 上機嫌の肯定が返ってくる。 互いにソファに座ったまま、小柄なルカに抱きついている――抱き締めている、ではないのがポイントだ――わけで、どちらかというとあまり楽な姿勢ではない。 ルカの方も、少なからずこちらの体重がかかっているだろうから、長く続けさせるのは止めておくべきか。 えへへ、とルカは嬉しそうに笑って、腕を背中へ回してきた。ぽんぽん、手のひらが優しく背を叩く。 「急に、どうしたんだ?」 「んー? なんとなく、かなっ」 一応記憶を探って、物欲しそうな顔をした覚えはないことを確認する。まあ仮にそんな顔をしたら、逆に距離を取られそうな気もするな。 ルカは甘え下手な上にガードが堅いのだ。そんなわかりやすいシグナルを与えたなら、たちまち警戒心レベルがマックスになる。 だからいつだって虚を突かねばならないのだが、何故かいつも予想の斜め上の言動に足場を崩されるのは自分の方という気がしないでもない。 まあもちろん、やられたらやりかえさないとな。それも二倍か三倍くらいにして。だって、そうでもしないとちゃんと思い知らすことができないだろう? そう――言葉だけじゃ伝え切れていないといつも思うから、仕方なく行動で示す方法を採り続けている。ただそれだけなのだ。 「あのね、クロア」 抱き締める腕の位置を直しながら、――たぶん耐えきれなくなったんだろう――ルカは一気に言った。 「クロアは、私が……その、ぎゅってして欲しいなーってときに何も言わずにぎゅってしてくれるから、だから、私もクロアにそうしてあげたいなーって、思ったんだけど……」 ルカは小さく首を曲げて、動けないこちらの頭へ、自身のそれをこつんとぶつけさせた。 「なんか、だめだったみたいだねっ。……私が一人で満足しただけだもん」 「そんなことはない」 「そう? クロアは優しいね。いいこいいこ」 ルカの手が頭を撫でてきた。手元が見えてないせいか、髪をぐしゃぐしゃにされている、という方が正しい感じではあったが。 「俺は、ルカがそうやって俺のことを考えて、俺に何かしたいって思ってくれたことが嬉しい」 「え……そ、そんなことで嬉しいとか、そんなの」 「俺はそれが嬉しいんだ。というか、ルカが俺のことを好きでいてくれるだけで十分嬉しい」 「え、ええー……も、もう、クロアは欲がなさすぎだよ」 「そうか?」 「そうだよ。クロアはもっと欲張っていいし、わがままだって言っていいと思う」 その言葉をより強く主張するかのように、ルカの腕にさらに力が入った。 (……正直、) ――欲なんて掃いて捨てるほどあるんだけどな。 「……え」 ほらたとえば、 「あの、わ、ちょっ」 こんなふうに、 「まっ、くろ――」 少し体重をかけただけで、ルカはあっさりとソファに倒れ込んだ。もちろん、こちらを抱えた――否、抱え込ませたまま。 「く、クロア、お、重い……!」 「ああ、ごめん。でもルカが離してくれないと俺も動けない」 「もうとっくに離してるじゃなわひゃ?! っく、クロアやだっ……ほ、ほんとにっ、だめー!」 じたじたと無駄な抵抗を続けるルカに、大人しく引き下がるか、それとも。
こんなに欲張ってるしわがままも言ってるのに、さらに言っていいとか――本当にいいのか?
ただ、そう聞いたらきっとだめ!と言われるに決まっているので、それは心の中で呟くだけにした。
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ルカたんとクロアそれぞれをさんざん甘やかしたいと思って病まない(病気)私ですいません。つかまだまだ甘やかし足りないとか思ってる私は本当大丈夫か。
それにしてもムッツリばっかりで申し訳ない。本当はもっと真面目な眼鏡も書きたいんだぜ……。
_ [アルトネリコ] 今月のBLADE(のAT2漫画)
ネタバレそのものは言ってないけど近いものは言ってる気がしないでもない……ので隠す。というかAT2知らない人には何が何やらだと思うので隠しておいた方がいいか(笑) そういえば携帯とかからだと見えちゃってた気がするので、お気をつけ下さい。
冬祭り前日にBLADE祭りとかどんだけー! とか思ってたけどうんなんていうか別の方向でしゃげー! みたいな! いやちょっ、こ、これで来月まで待てとかどうしろと鬼ですかー!(笑)
ぶっちゃけた話、先月号までの流れで最高潮まで盛り上がったクロアが、あのある意味無防備すぎて触ると危険的なルカたんに、謝らせてもらうどころか全力で地の底まで叩き堕とされたりするのかしら(そしてそこから這い上がってきてくれるのかしら)とうきうきしたりしていた私ですいません。いやうんそんなゲームみたいなグロい流れはなしにクロアが熱血に解決っていう展開もちょっと想像してた! それでもいいばっちこいとか思ってた! でもまさかルカたんとの関係が曖昧なままでクロア空気化フラグとかそれはマジ予想外だったー!!(ばくしょう)(いやわりと笑い事でも)
でも相変わらずココナアマリエの本編空気組(……)の可愛さったらなかったよほんと可愛い蝶和む萌え。タルガーナについてはもう本編と比べたら死亡フラグと引き替え並の破格の扱いだなとか思ったのは私だけでいい。
漫画版はほんとキャラがそれぞれ一個の人間として存在して生きてる感じがするよ。……ってそれ物語として別にすごい普通で当たり前のことだよな……あれ?(笑)
_ [雑記] 祭り前夜
明日からもう冬祭りとか信じられないですが現実のようなので楽しんでこようと思います。年明けから修羅場再びなので色々発散したり充填したりしてこよう。しかし本当11月とかロアルカ言ってた記憶しか残ってないのは何でだぜ。
そういえば今夜は遙か3アニメですね。いやうんわかってる、アニメ化発表された時からゆずゆについてはこれっぽっちも期待なんぞしていない! ポジション的にさすがに出番ナッシングということはないもののきっとセリフは「先輩」「兄さん」「(技名のどれか)」にプラスアルファ程度だとわかってる! わかってるんだ……ッ!(だんだんだん)
感想がここに書かれるかアニメ用の方に書かれるかで私がどう受けとったかを察していただければ幸いです。
では、冬祭りでお世話になる方々よろしくお願いします(深々) 行かれる方、同じ空気を吸いましょう。
2007-12-31 皆様よいお年を!
_ [雑記] 冬祭り
お世話になった皆様ありがとうございました&お疲れ様でした! うっかり全日参戦とかしてしまったのでようやく帰還です。とりあえず3日目の今日、ロアルカ本とかあったらスゲーよなーとか思いながら東を総ナメしようとし30分程で物理的不可能を悟って挫折してきました。ちゃんと探したらロアルカ本(一本勝負的な意味で)とかあったりしたんだろうか……!(がくり) というわけで(ロアルカ本的な)戦果は惨敗だったんだぜママン。そしてお手伝いで行ったはずなのに大半を買い物に出させてくれたお二人に蝶感謝。ほんとありがとう……!(平伏) しかしどこを歩いてもみっくみくだった……。
久々に会った身内からやたらとかわいそうな子を見るような目で見られたのですが(……)、自分と某さん以外の人(=身内)が「ロアルカ」と発音してるのを聞くだけで無駄に反応(というか動揺)していた私は本当かわいそうだとおもいました。だ、だって! ロアルカとか! マイナーすぎにも程があんだろ的な?!(ますます動揺)
そんなわけで、参戦中に誰かと話をしてる時以外はほぼ100%脳内がロアルカにかっ飛んでいた大変にかわいそうな人だったりもしました。なんぼなんでも飢えすぎです落ち着け私。あと企業ブースでもらった冊子にAT2ドラマCDの公告があって、そこのキャスト表記に遊佐クロアの名前があったのを見つけて物凄い動揺したりしてました。だがその冊子の発行は11月中旬という罠。うわあ単にゲームの表記そのまま持ってきただけ感がプンプンしますね! ……くそう……!(がくり)(2回目)
- こっちこそ急に一緒させてもらってマジありがとう……! 計算関係に全く役に立たないヘタレの私で申し訳ない。声優シャッフルについてはまた情報が更新されたときにでも名前欄あたりで!(笑) まあその何だ、アレは色々狙いすぎだとわかっているのにだがしかしあえて騙されてしまいそうになる何かがあると思うんだよあたい……。
- ばたばたしてて結局メールで会話してたような気がします先生!(笑) うんでもかわいそうなのは私だけじゃないと知ってわりと安心した! ほんとありがとー!(笑) また色々とよろしく!!(真顔)
- つくねですから!(笑) もはやどのへんがお手伝いだったのか意味不明なほどにフリーダムに出させてもらってて本当すみません&ありがとうございますそして蝶お疲れ様……! しかしあの鳥はありえなかった発掘したあなたが最高ですはぁはぁ。そして総子(そうじと発音してください)萌えー。
- 3日間ずっとお世話になりっぱなしでうわーん本当ありがとー!! おやびんいなかったらあたいこんな色々ゲットできなかった……! お返しできたものがショボくて申し訳ない(笑) ココのぞナツこまはぁはぁ。おやびんのやりたいようにやったらいいんじゃないかな、かな!(きらきら)
ではでは、本年もお世話になりました。来年もよろ……よろあるか! などと素で打ち込んでしまう程にはもうしばらくロアルカロアルカゆってるかわいそうな人のままだと思いますが、来年もどうぞよろしくお願い致します(……)
しかし来年はラタトスクとかギアス2期とか忙しそうですね。もちろんルクティアもやりたいんです先輩。だが今は申し訳ないがロアルカだ。ろあるかー!(ごろごろごろ)
_ 仲村 [はじめまして! ロアルカSSにいつも萌えさせていただいていますv いきなりなんですが……すみません……ビジュアル化し..]
_ 実月 [こここちらこそ初めましてとゆーかちょくちょくお邪魔させてもらっては考察の深さにごろごろ転げている者ですがうわああああ..]
_ 某さん [エビでタイなら、私は漁夫の利ですな!! 三角巾の言い出しっぺは幸せに両作品を眺めさせて頂きます! お二方ありがとう..]