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日々是ダメ人間/雑記

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2008-02-10 ようやく読めたDクラ+がなんていうかやばかった(燃え萌え的な意味で) この日を編集

_ [雑記][アルトネリコ] ご無沙汰してました

唐突に仕事の修羅が本格化したので一時的に色々を断絶してました。そんな日々余裕のない2ビットマシン脳(複数事象同時進行不可)のダメ人間ですお久しぶりです。まだ予断を許さない風ではあるのでまた急に音沙汰なくなるかもしれませんが、まあ生きてますので平気です。たぶん。

しかし潜伏してる間にルカたんドラマCDのアレはやっぱり誤植系だったり、設定資料集が来月発売とか順調に延期してたり、件の胸のこだわりについては女性キャラの介入によって適当に誤魔化されてたり、色々的中してほしくない予想ばかりが現実になっていて少々しょんぼりです。つーか誤植についてFWのサイトではお詫びが入ってたけど公式はそうじゃないのか。そんなガストクオリティもお変わりないようで何よりです。いや変わって欲しいけどなそろそろ。まあその前にガストショップの決済にクレジットカードを対応してもらった方がよっぽど有難いですが。

しばらくロアルカというか萌えっぽいものにろくすっぽ触れてなかったので、微妙に色々勝手がわからなく……。まあのんびりリハビリしていこうとおもいます。

以下は一気見した00三連発。もう先々週とか言われてもよくわからん気がしたので話数表記付けることにしましたよ。

_ [アニメ] 先々週の00(#16)

  • にーにーず(沙都子的な意味で)って聞こえたのは私だけじゃないと信じたい
  • 紫ハロはツンデレ
  • 再評価という名の総集編Bパート始まったな

総評:ぼくらのコーラサワーが無事に帰れたかどうかが気になる

新マイスター三兄弟は冷静小西にアレゲ系の裸王様、そして無邪気小悪魔系のくぎゅということでFA? しかし三兄弟+スローネの存在を誰も知らないとは思わなんだ。中華組とかアムロ連れの松本さんあたりは知ってるもんだと思ってたのに。いや松本さんはフリをしてるだけかもしれんけども。

_ [アニメ] 先週の00(#17)

  • メガネの すごい (勝手な)仲間意識
  • 胸がでかい方のオペ子たんフラグ立てすぎー!
  • 本気でバカ高い買い物をしようと頑張ってるらしいヘタレ庶民に全米が泣いた

総評:ドッキングって合体じゃないんだ……(ちっ)

キレキャラのシスコンってわりと好みですいません。ちゅーに関してはまあやるだろうなーと思ったらやっぱりやったよって感じでした。とりあえずアレか、だいぶ変則的ではあるがくぎゅが乙姫たんポジションなのはよくわかっ(以下略)(違うだろ)

やたら丁寧に描写されてるルイスたんの不在は何の伏線だろうと思ったら、提供時の次回映像で無駄にビビった。あとうえだゆうじはちゃんと生きてるのかなあ……。

_ [アニメ] 今週の00(#18)

  • やはりアムロがキーパーソンなのか
  • うえだゆうじ生きてた!
  • そこで阿修羅とか出てきちゃうあたりが阿部君クオリティ

総評:超先生の本領発揮きたー

ここに書くアニメ感想は基本的にネタなので、正直ツッコミづらいことこの上ないのですが。

ごめんあたい黒田超先生が超先生だってことを忘れてた。両親親類縁者を目の前で亡くして精神的に以下略なだけかと思ってたら普通に切断とか、超先生ったら土6にまたエグいことを。今後ヘタレ庶民はCBへの復讐に燃えるんじゃなく、ルイスたんへの献身的な介護方面に燃えてもらえたらいいなと思うことしきりです。頑張れヘタレ庶民。負けるなヘタレ庶民。復讐は隣室のせっちゃんがやってくれるよ!(えー)


2008-02-11 新街の雑貨屋店主が金髪のゼロっさんにしか見えないのは私だけでいい この日を編集

_ [ネタ文] play doctors(ロアルカ)

いつも通りED後ロアルカ。リハビリ中ですよ(私が)


 両手で箱を抱えながらも器用にドアを開ける。  同じく両手の塞がった少女を通すため、クロアは自らの体で閉じようとする扉を押さえた。 「ありがとっ」  微笑む少女に小さく頷いて、ドアから離れる。 「適当に置いてくれればいいから」  部屋の中央で足を止めている彼女にそう告げて、自らも手近な床に荷物を下ろした。そっと置いたつもりだったのだが、中からはがちゃん、とやや耳障りな音が聞こえてくる。  まさか割れてはいないだろうと思いつつ、手早く箱の封を解いた。箱の一番上にあった布――たぶん緩衝剤代わりだろう――を取り、中身を確認する。ざっと見た感じ被害はゼロだと判断して、少女の方を振り向いた。  彼女もさっさと封を開けてみたらしい。ただあちらの荷物は箱ではなく紙袋で、落としても割れないような品が詰めてある、という話だった。  視線に気付いたのか、袋から出したものを物色していた少女が感想を述べてくる。 「こっちはわりと普通の薬みたい。あとは処方箋」  細くてしなやかな指が摘んでいる書類には、確かにそれらしいことが書いてあるようだった。わかったと頷くと、彼女がぱたぱたと隣までやってきた。 「調合したのは全部こっちみたいだね」 「ああ。……それにしても」  彼女と一緒に覗き込んで、初めて気付いた事実があった。気付きたくなかったな、と彼はひとりごちる。 「薬と入浴剤だけならともかく、爆弾も一緒に詰めてあるのはどうかと思うんだが」 「……そういえば、静かに運んでねって言ってたね、スピカさん」  エナで薬局を営む店主から、そろそろ店を畳もうと思って、と告げられたのは数日前のこと。 「まあ、里帰りってところかしら」  どこか含みのある表情で理由を述べると、彼女は店の在庫について相談を持ちかけてきた。  全部は持ち帰れないので、好きな物を持っていって構わないというのである。  しかも、調合した商品は調合した本人が引き取るべきだ、とも。 「著作権とか後々面倒なのは嫌だし」 「この場合は特許権じゃないのか?」 「じゃあこのカップとソーサーあたりは意匠権が取れそうね」 「何にしても、誰もそんな権利を主張するつもりはないと思うんだが」 「今はそうでも、忘れた頃になって主張するパターンもありうるわ。それが一番厄介なのよ」 「しないと思うけどな……まあ、引き取れって言うなら引き取る」 「そう言ってもらえると助かるわ。じゃ、まとめておくから、近いうちに取りに来てね」  といったやりとりの結果、歌手業でエナ方面へ向かうルカの護衛のついでに、二人で引き取ってきたのである。 「まあ、タダでもらえるのは有難いけどな。……というか、この下全部爆弾か」  独特の形をした容器をいくつかどけてみると、箱の底にはみっしりと爆弾が詰められていた。  わりとそれっぽい形状のものと、ひどく異様な見た目のものの二種類が。 (……)  一気にツッコむ気力を削がれ、クロアは中のものを取り出す作業へ戻った。 「わ、レイカちゃんのハーブティーだ」 「知ってると思うけど、飲むとものすごく苦いからな、それ」 「カップとか本当綺麗なのにね。あっでもでも、そういうなんていうのかな、見た目とのギャップ? にときめいちゃう人ってわりと多いんじゃない? 確か、ツンデレとかってそういうことだよね」 「見た目と味が釣り合わないことにときめくのもどうかと思うけどな」 「そうかなあ。んー、空猫あたりならわかってくれると思うんだけど」 「ルカが言えばな」  割れやすい材質のものが多いため、一つ一つ丁寧に取り出していくとわりと時間がかかる。  ひとまず、隣のルカには姉妹が使いたいものだけを選別する作業に回ってもらうことにした。  残りは適当に箱に詰め直して騎士隊の詰め所にでも寄贈しよう――もちろん、入浴剤は除外するけどな――、そんなことを考えながら、クロアは爆弾以外の品を床に並べていく。 「これで全部、だな。ルカが必要なのはそれだけでいいのか?」 「うん。入浴剤と、薬と……あ、でもこれはクロアも必要だろうから、半分ずつね」 「助かる。ああルカ、こっちにも入浴剤が余ってる」 「あ、それは……そのぅ、いいの」 「いいって、いらないのか?」 「いるけど、……その、ここに置いといてもらったら、部屋まで取りに帰らなくてもいいかなー、なんて……」  何気に耳まで赤くして、ルカは俯いてしまった。  瞬間的な衝動はなかったことにしつつ――とりあえず合点はいったので、深く追求しないことにする。 「まあ、そういうことなら、わかった」  そそくさといくつかの入浴剤を端に寄せて、無言のまま振り分け作業を続けていく。  ――と。 「……ねえ、クロア」  きょとん、とした声色に、先程のことは気にしなくなったのだと悟る。内心ほっとしながらクロアは振り向いた。 「これ……」  ルカは置いてあった、緩衝材として入れられていた白い布を広げていた。  布だと思ったそれは実は衣服だったらしい。 「……白衣、だな」 「白衣だよね」  清潔そうな白さを主張するそれをじっと見つめていたルカが、首だけを振り返らせる。 「何で?」 「いや、俺に聞かれても」  思い返してみる。  イマイチ読み切れない、エナの薬屋を営んでいた女性。何と言っていたのだったか―― 「……そういえば、サービスで色々入れといたとか言ってたような」 「あ、うん言ってた言ってた。クロアくんにピッタリなものがあったから、とかなんとか」 「ピッタリとか言われてもな。普通にフリーサイズにしか見えないのは俺だけか?」  そんなクロアの呟きを無視したまま、ルカはそれをじっと見つめていた。その脳裏には妖艶な女性のにこにこした艶やかな笑み。そして言葉。 「クロア」 「ん?」 「せっかくだし、着てみてよ」 「いや、せっかくも何も……まあ、いいか」  ルカの瞳に不満そうな色が滲んだのを見て、クロアは渋々それを受け取った。  立ち上がって袖を通し、皺になった部分を伸ばして整える。 「これでいいのか?」 「……」  床にぺたんと座ったままのルカは彼を見上げたまま、何故か呆けたような表情で固まっていた。 「……ルカ?」  膝をついたクロアに顔を覗き込まれてようやく、我に返ったらしい。  驚いた拍子にか、ずざっ、と体を後ろに引いてすらいる。 「あ、え、えへへ、……スピカさん、グッジョブすぎー……」  ルカは照れ笑いのようなものを浮かべつつ、語尾をもごもごと濁した。 「え?」 「う、ううん! なんでもないなんでも! い、いいんじゃない?」 「何がいいのかよくわからないが……とはいえ、今後使う機会はなさそうだけどな」 「えー、勿体ないよぅ」  先程から不可解な言動を続けているルカを訝しく思うものの、気にしない方がいいだろうと彼の経験則が告げていた。  ため息をつかないよう努力しつつ、クロアは白衣を脱ぎにかかった。 「あっ、クロアちょーっとストップ! まだ脱いじゃダメー!」 「……まだ何かあるのか?」  仕方なく袖を抜きかけていたのを止めて、元に戻す。  するとルカの表情が満面の笑み――それも、にまにまと妙に嬉しそうな――ものに変わる。  理由はよくわからないが、少なくとも彼女は喜んでいるらしい。その事実に、クロアはルカが飽きるまで付き合おうと腹をくくった。ため息はもちろん、心の中だけで。 「なんかさ、そうやってるとクロアお医者さんみたいだよねっ」 「白衣一つでそう言われると、本物の医者に申し訳なくなってくるんだが」  思わず返してしまったツッコミにも、ルカは動じなかった。というか、既に聞いていないらしい。 「ねえねえクロア。ちょっとお医者さんっぽいこと言ってみてよ」 「医者っぽいことって……急に言われてもな」 「なんでもいいからっ。ねっ」  ともすればきらきらと輝きだしかねない期待の眼差しを受けてしまっては、クロアに断れるはずもない。  仕方なく脳内で「医者」をイメージしてみる。 (医者……そういえば、あまりかかったことはなかったな。大抵は応急処置で済ませてたし)  よほど酷い怪我であればチームのレーヴァテイルが回復魔法を使ってくれていた。旅の間でもそれは同じである。  なので、彼が医者に出向くのは「怪我」ではなく「病気」のときに限られ――そして彼はここ最近、病気らしい病気をしていなかった。 (前に医者にかかったのは……騎士になりたての頃、風邪にかかった時だったか?)  不注意で風邪をひいてしまった当時の彼は、自己管理のなっていない自分に反省しつつ、隊所属のレーヴァテイルが申し出た看病を断り、騎士隊の先輩から病院の場所だけを聞いた。  まだ慣れない街を一人で歩き、薬をもらいに行ったのは覚えている。 (熱でふらふらしてたから、いまいち記憶が……)  それでも朧気な記憶をたぐり寄せ、確かこんなのだったか、と文章を完成させてから、クロアは再び膝を折った。  ルカと目線の高さを合わせ、その瞳をじっと見つめて、口を開く。 「今日はどうしましたか」  クロアはひどく自然な動作で、ルカの額に手のひらを当てた。 「少し熱がありますね。どこか、痛いところはありますか?」 「――」  おや、とクロアは気付く。  右手越しに伝わる、さっきから微動だにしないルカの体温が、僅かに上がってきていることに。 「ルカ? 本当に熱があるのか?」  クロアは額から手を離して、代わりにそこにかかる前髪だけを持ち上げる。  そのまま、自分のそれをそこへと押し当てた。 「やっぱり少し熱――」 「っな、ないないっ!」  突然、ルカは力一杯両手を伸ばした。  手のひらは引き剥がした相手に触れたまま、しかし顔だけはそっぽを向いて、わたわたと続ける。  その顔が真っ赤であることが、露出した耳の赤さで知れた。 「熱とかはないからっ、ほんと、全然!」 「でも、顔赤いぞ」 「こ、これは、そのぅ……ち、違うの、そういうのじゃないのー!」 「ルカ。こっち向けって。もう一度ちゃんと測るから」 「い、いいから! ほんとに平気だからっ」  顔の前で腕をクロスにしてなんでもないと繰り返すルカを見ていると、もしかして悪いのは自分の方なのだろうか、という理不尽めいた疑念が湧いてくる。 「……」  クロアはルカにわかるよう小さなため息をついてから、詰め寄りかけていた体を引き戻した。  やがてルカも顔をかばっていた腕を下ろしたが、どうにも気まずい雰囲気が漂う。室内にはしばらく沈黙が続いた。  先に口を開いたのは、罪悪感めいた何かに耐えきれなくなった彼女の方だ。 「ご、ごめんね、クロア。心配してくれたのに……あの、でもほんとになんでもないから。えへへ、元気いっぱいだよっ」 「ならいいんだが……こっちこそ無理強いするみたいなことして、悪かった」 「ううん。……クロア」 「なんだ?」  白衣をまとった青年の、眼鏡越しの視線。  それはひどく優しく、彼女を捉えて離さない――離れたくないと思わせる――、彼女のためだけに向けられる瞳。 「……なんでもない」  だがしかし、どことなく嫌な予感を覚えて、ルカは喉まで出かかっていた言葉を飲み込んだ。
 それは珍しく、彼女の地雷が不発に終わった瞬間だったのだが――後日ふと思い出したようにそれを起爆させて大変な目に遭ったりした、というのはまた別の話である。


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 クロア(うぃず眼鏡)に白衣ってきっと似合うよねっていう話。うんそれだけ。それが言いたかっただけなんだってば。
 ところでルカたんが言おうとしたのは「なんかクロア(妙に似合いすぎてて)(主に「痛いところないか」と聞いてきたあたりが)変態さんみたい……」とかそんな感じのセリフだったのですが、言わせると長くなりすぎっつーかここに置けなくなるので自重したんだぜ。


2008-02-14 ルカルートED後のクロアはもうなんていうか魔王だよね(ムッツリ攻め的な意味で) この日を編集

_ [雑記] さて本日は

全国的なチョコ半額セール開始の前日ですね!(……)

というわけで昔から一度はやってみたかった、作中に「バレンタイン」という行事が存在するジャンルでバレンタイン話の更新をしてみたよ! とはいえジャンルもカプも一体誰が知ってるんだって話ですけどね! いいんだ全ては自己満足だから!

「Double Reaction!」は作品の設定が設定だけに正直人に勧めにくいことこの上ない作品だったりするのですが(まあPS2版はわりかし乙女寄りの流れではあるんですけど)、いやあこの諏訪部がまたとても良いかわいそうな子でしてね! いやほんと幸せにしたらなアカンよねジェイクせんせーは。あと、ネタを途中まで書いたファイルを探してたら書きかけの話とか発掘したので、時間があったらゲームをプレイし直して仕上げたいところ。うん時間は自分で作るものだって前にぼくらのグランマがゆってた。精進します……。

_ [ネタ文] cynical ploy(跡巴)

ファイルを漁ってたら何かアトモエとか出てきてビビったので勢い(と諏訪部つながり)で放置しておきます。確かS&T2をやった頃に書いたんじゃなかったかなあ。

あ、身内は指差して笑うところですここ。そんな時代もあったんですよ!!(笑)


「巴ってさー、心が広いよねえ」  やっぱ大物は違うわ、うん、なんてしたり顔で頷いている友達に、きょとんと聞き返す。 「えぇ? 何で?」 「だって」  肩まですくめられる。どことなくバカにされているような心持ちになりながら、辛抱強く答えを待った。 「つきあってるんでしょ? 氷帝の元部長と」  ………………。 「……何でそこで考え込むのよ」  今度はあからさまに声が呆れている。 「つきあって……ないし」  たっぷりと間を置いて、 「はあ?!」  友達はすっとんきょうな声をあげてくれた。 「何言ってんのよアンタは?! だってあんたたち朝は一緒に練習するわ途中まで一緒に登校してくるわ休みになれば練習だのデートだのしてるじゃないちゃんと見たわよ先々週駅前で!!」 「いやあ、確かにそれは間違ってないけど」 「ノロケなんか聞きたくないわよ」 「別に、その……好きって言ってないし言われたわけでもないし」  どっちかって言うとダブルスのパートナーとして一緒に居ざるを得ないというか。 「あんた、跡部のこと好きなんでしょ?」 「……うん、まあ」  それなりに。  そしたら、はーって思いっきり肩を落として盛大なため息をついてくれたりする。 「……あんたさ。そーゆーのははっきりさせとこうよ。ただでさえあの跡部だってゆーのに、何でそう肝心なとこを押さえとかないわけ!」  今度はびしり、と指までつきつけられた。百面相だなあ、なんて他人事のような感想を漏らしてちゃあいけないんだろうけど。 「いい? ちゃんと言って来な」 「え。いいよ、そんな別に」 「よくない!」
 ――そんなこんなで押し切られて、私は喫茶店で跡部さんの目の前にいるわけで。
「……巴。俺の顔に何かついてんのか?」 「えっ、いえ別に!」 「まあいいけどな。見惚れるくらいならタダにしといてやる」 「何かついてたらお金取るんですか?」 「金はいい。もっと別なものをもらう」  そこから先は追及しない方がいい気がして、とりあえず口をつぐむ。  相変わらず跡部さんはソファに体を投げ出して王様よろしく優雅にホットコーヒーを飲んでいる。かなり嫌味なポーズのはずなのに、様になってしまうのがこの人――氷帝の跡部景吾という男の人だ。 (言える状態じゃない気がするんだけどなあ)  先刻のような会話はもう日常茶飯事で、どこまでが冗談でどこからが本気かが、知り合ってもうすぐ二年になるという未だに判別できない。それが怖い。 (そりゃあ、悪いようにはならないとは思うけど……)  少なくとも好意は持ってくれている……のだと思う。嫌われているのなら、こうして時間を共にすることがまずありえない。俺様はそのへんが非常にはっきりした人だから。  でも、言葉はとかく捻くれている。私にわからない言葉とか言い回しとか、何か大事なことを言う時は特にその傾向が強い。おかげで私はこれっぽっちも、この跡部景吾という人を理解できていない。 (でも、好きなのは、本当だし)  一緒にいて皮肉めいた言葉を投げかけられるのも、真面目にテニスで相対するときも、こんなドキドキを感じさせてくれるのはこのひとしかいないから。  カチャン、跡部さんがカップを置いた。どうやら飲み終えてしまったようで、さっさとパフェを平らげてしまった身としては、つまりそろそろおいとましましょうという刻限。  言うしか。  店内はそこそこ混みあってきていて、ざわざわとノイズがうるさいくらい。だから少しばかり大声になってしまっても目立ちはしない。  そう必死で自分に言い聞かせて――覚悟を決めた。 「あ、跡部さんっ!」 「あん? どうした」 「わ、わたしっ、その……」  どもってる場合じゃない。ああもう一気に言ってしまえ赤月巴! 「私っ、跡部さんのことが好きですっ!」  言った。それも跡部さんには聞こえてたけど、半径3メートルくらいまでしか聞き取れないくらいの音量で。緊張するとつい大声になってしまう私にしては上出来だ。周囲の席からちらりと向けられる視線は、この際無視。気にしない気にしない気にしない…… 「……そりゃ、知ってるが」 「はあ、どうも恐縮です――って!」  がばりとうつむかせていた顔を上げると、綺麗なウェイトレスさんが跡部さんにコーヒーのおかわりを勧めていた。何となく名札を見ようと思ったら――あ、結構胸大きいこの人。綺麗で胸まで大きいなんて反則……  はっと気付いて跡部さんを見ると、片手を上げて制止を伝え、もう片方の手はバッグの紐を掴んでいた。 「出るぞ」 「あっ、はい!」  何故か渇いた喉に残っていたお冷やを流し込んで、私は慌てて跡部さんの後を追った。


「……あのぅ」 「何だ?」  いつもの帰り道を二人で歩く。それも無言で。  五分ぐらいで耐え切れなくなって、声をかけたらこの始末。振り向いてもくれないし。  でも、めげてる暇なんかないっ。負けるもんかっ…… 「さっきの、知ってたって……」 「たりめーだろ。お前、俺を誰だと思ってんだ、アーン?」  跡部景吾様です、と心の中で答えた。ううっ、話を進ませてくれないのって、絶対確信犯だよね? 「知ってるなら、何でっ……その」 「――巴」  くるりとターンを決めて、跡部さんが私に向き直る。見下ろす位置にある瞳の色が、夕陽の後光を伴って威圧的な光と影を乗せている。 「じゃあ何か? 俺のことを好きな奴がいたら、そいつら全員に俺が気持ちを伝えて回る必要があんのか?」 「な、ないです、けど」  フン、と鼻で笑われる。対抗心てやつがどんどん萎えていくのがわかった。跡部さんはさっさと歩き出してしまう。  でもでも、ここで負けたら一生このままな気がする。 (……女は度胸っ!)  視線は上げきれずに、明後日の方向に向けながら。 「私、告白するの物凄い恥ずかしかったのに……なんかズルいです、それって」  ぴたり。  跡部さんが動きを止めた。ゆらり、首だけがこちらを振り返る。  ――ごめんなさい、めちゃくちゃ怖いですその目つき。 「言わなきゃわかんねえような奴に言うつもりはねえな」  言うだけ言って、跡部さんはまた歩き出す。  え、えーと? それって何か変じゃないです? 「何かそれ、微妙に矛盾してません?」 「口答えするような奴にはその価値もねえな」 「跡部さんひどくないですかそれ!」
 追いかけて、追いついたと思ったら手首がつかまれて。
「――まあな、今日は褒美ってことで」 「褒美って、え」
 瞳が目一杯近づいたと思ったら、感触、が。

 最後に下唇をぺろりと舐め上げて、それは離れていく。  顔に体中の熱が集まっていく気がした。
 どういう意味なんですかとかどういうつもりなんですかとかとにかく聞きたいことは山ほどあったのだけれど、思考が真っ白でどうにもできない。  ただ、とっておきのおもちゃを見つけたみたいに微笑う跡部さんの顔だけが、くっきりと記憶に残っていた。


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 ぶっちゃけ諏訪部目当ての半分ネタでプレイしてたのですが、天才×野生児の組み合わせはわりと楽しめたりしたんだYO!(笑)  というか書きかけのがもう一個見つかっ(てさらにビビっ)たので、後で時間があったら以下略。いや予定は未定ですけども。


2008-02-16 ムッツリムッツリだよムッツリ この日を編集

_ [アニメ] 今週の00(#19)

  • どう見てもメガネは皆城総士です。本当に(以下略)
  • 超先生の すごい 腐女子向け設定
  • 新ジャンル「ガンダムバカ」(「ガンダム(バカ)」と言われるとデレる、別名ガンデレ)

総評:ルイスたんの夢が気になる

いやほんとメガネがどこまでも総士すぎて困る。スキル的な組織内ポジションだけでなく、途中まで人間離れした完璧系の理解しがたい微妙キャラだったのが、一度ペースを崩された途端一気に人間くさくなってわかりやすくなって逐一ニヤニヤしてしまうあたりが特に。やばい個人的にメガネ株高騰しすぎ(えー) で、達観しまくった妹ポジションの出番まだー?(くぎゅって言ってなかったかこの前)(その場の勢いだった)(最低だ)

んで結局アムロ連れの松本さんが黒幕ってことでFAですかねえ。別に世界を滅ぼしたいわけでなく、単に切磋琢磨させてより高みを目指させたいとかそっち系って気はしてるけど。

とりあえずヘタレ庶民頑張れ超頑張れ。そしてルイスたんの夢が後ろ向きなものでないことを切に祈る。これでCBに同じ痛みを味わわせてとかアレな方向だったらマジで泣くわ超先生……。

_ [雑記] 私信

っていうかジャンル的にわかってくれるのが南萌神(南方の萌えが神がかった人(ってそれつまり神じゃね?)の略)しかいない現実!(笑) そういえばS&T2にハメてくれたのも南萌神でした! というわけで私が崇め奉り倒すのがまず先という気がしますありがとうございます。本当にお疲れ様です……!


2008-02-23 色々リハビリ中 この日を編集

_ [アニメ] 今週の00(#20)

  • コーラサワーのKYっぷりが逆に母性本能をくすぐってるらしい件
  • エンジェルアムロ
  • 最近影薄いと思ってた中華がここに来て狂気系キャラへ華麗なる転身

総評:超先生があそこまでヘタレ庶民を追い込んでどうしたいのかが気になる

で、トリニティ兄弟3P本まだー? とか実は一番の勝ち組かもしれないぼくらのコーラサワーに倣って空気を読まないことを言ってみる(最低だ


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