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日々是ダメ人間/雑記

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2007-11-11 しかし前作パージャ戦の盛り上がりっぷりは最強すぎたと再認 この日を編集

_ [ゲーム][アルトネリコ] アルトネリコ2(ルカルート)クリア

ようやっとクリアできましたルカルートだけですが。総評としては人を選ぶ良作ということで一つ。まあ「人を選ぶ」といっても一握りの人間しか楽しめない迷作、という意味ではなく、各ヒロインキャラを気に入れるかどうか、という意味で。

戦闘システムは前作よりパワーアップしていて飽きません。まあ目押しは大変だけども、目押し苦手なプレイヤーに対する救済措置も取られてるし(ムスメパワードの「ガード+超」(または強)持ちを装備した瞬間このゲームの難易度がとんでもなく下がる)(あとはコンフィグでEASY設定も可能) 何より必殺技系列をどかーんとやらかす快感は前作の比ではないあたりがたまらない。レプレキア+プリキュアカットインシンクロニティチェイン最強。

ストーリーは前作に比べると大変に壮大なものになっていて、ヒロインキャラの掘り下げっぷりも同様。まあ掘り下げの方は壮大というよりはやり口が大変にエグいというか掘り下げた中身がわりとグロいというか。単なるギャルゲ的なヒロインと旅をしながらラブラブするぞーなんて軽いノリでゲームを進めていくとえらい目に遭います。いや冗談ではなくマジで。

個人的にはそんなだからこそ楽しめたなあ、という気がしないでもありません。いや面白かった。前作で懲りて2はやる気がしないよとか言ってる人がいたら是非やってみてもらいたい。これだけは保証します、ライナーに爪の垢を飲ませてやりたいぐらい今作の主人公クロアはカッコイイです漢前です甲斐性だってあります!!!(少なくともルカルートEDではこれでもかとあった<甲斐性) いやほんと殴りたいキャラはいなかったなあ……ああうん本当主人公がまとも(こら)って大事だたとえどんなに空気だとしても。あと中の人も大事だ。

中の人といえばみゆきちの演技っぷりがマジ凄かった萌え。熱演しすぎな子安は何気に最後まで格好良かったなー(笑) ただリョクセンコウや諏訪部とか速水とかかっぺーちゃんとか、なんもそこまで豪華にせんでもと思わないでもなかった(こら) まあその、なんだ……ぶっちゃけ予算の使い方を間違ってないかガスト×バンプレ(笑)(だって山口勝平をちょい役起用とかどんだけー)

以上、ネタバレなし感想でした。最終的な結論としてはクロルカ萌えー! とかそんな感じで。いや断じてクローシェ×ルカではなく(笑) ゲーム中会話でもネタになってたけど、ほんと似通った名前は(物語的に必要な設定でない限り)使うなと(笑) 主人公とメインヒロインでここまで被らせるあたりがなあ……企画当初の設定では何か意味があったりしたんだろうか(笑) ……とかゆってたら某所でロアルカというナイス提案がなされてたのでロアルカと呼ぼうとおもいます。はにーナイスだGJ。

というかもうねほんと、クロアは私腹メガネ(Not誤字)と書いてムッツリと読ませたらいいと思う(真顔) あと恥ずかしいセリフ禁止。

_ [ネタ文] first step(クロア)

アルトネリコ2、PHASE1における某イベント中(+過去)クロア補完。大変に夢見がちですがきっと(公式で某氏が様々な設定を語り尽くす前に)出したもん勝ちだと思って勢いで放置しておいてみる(最低だ) まあその前にここを見てくださってる方の中でアルトネリコ2をわかる方がどれだけいるのかって話でもあるんですが(笑)

……えーと、うんすいませんプレイ開始して私服クロアの立ち絵が出たときからずっとクロア萌えでした自分(白状)

※11/13 漫画版設定に沿って一部修正。


 普段俺は、感情を爆発させることがあまりない。  もちろん無感情なわけじゃない。面白ければ笑うし、感動したり悲しかったら泣いたりもする。後者は滅多にないことだけど。  そして当然、怒ることだってある。俺だってわりと色んなことに理不尽さを感じているし、不満だってごまんとある。  ただ俺は、それを思った通りに口にしたところで、現実は何も変わらないことを知っていた。  生きるために必要なのは、不平不満を口にすることじゃない。どうにかして水や食べ物を得ることだ。  辛い苦しい悲しいと泣き叫んでも、体力と気力と――何よりお腹が減るだけなのだから。
 いつだったか俺のことを、「見た目はクール」と評した友人がいた。(「だが頭は空っぽだ」とか失礼なことを続けていたりもしたが、それはさておき)  そう、俺は確かに、外面に冷静さを装ってきた。いや、装ったわけではなく、そうするべきだと思って、ずっとそうしてきた。そうすることが一番良いと思ったから。  俺の本当の家族はもういない。両親は幼い頃に亡くなり、それ以後、幼馴染みのルカの家に引き取られて育った。  ルカとその母親のレイシャさんには、家族同然に接してもらってきた。それにはとても感謝している。  だが俺はそんな中、「冷静さを装う」ことが一番良いと、そう思っていた。そしてそれを実行し続けた。  ルカとレイシャさんは家族だ。でも俺は――どんなに家族同然に扱ってもらったとしても、所詮は部外者、赤の他人だ。  俺は二人のことが好きだった。自分に良くしてくれる二人。そんな二人の間に部外者が割り込むことで、二人の関係を壊したくなかった。  だから俺は、出来うる限り二人が自然でいられるように振る舞った。  仲の良い親子の二人を見るのが好きだったこともある。でも何より、笑顔のルカを見るとこっちも嬉しくなった。俺にはそれだけでも十分だと思った。  俺がクールを装おうと決めた理由はまだある。  ルカの家庭は普通の家庭のそれと少し違っていたのだ。母子家庭だから、という理由には収まりきらない違和感。最初は自分のせいではないのかと思ったが、観察しているうちにそうではないとわかった。  部外者の、それも幼い俺でも何となく感じられるぐらいには、ルカに対するレイシャさんの態度の端々に、どこか余所余所しさがあったのだ。  自分とは全く無関係のところで、ルカとレイシャさんとの間にじわじわと距離が開いていくように思えた。そしてそれは気のせいなどではなく、事実だった。  当事者のルカはより深くそれを感じていただろう。日に日にルカがレイシャさんの気を引こうと必死になっているのがわかった。  俺が二人の間に入ったところで、事態が好転するとは思えなかった。それほどまでに、一緒に住んでいる他人が見てわかる程度には、二人の間に温度差が生じ始めていた。  だから俺は、ルカのやることを影ながら応援することに徹した。  またルカの笑顔が見れるように。だって、ルカは笑うと本当に可愛いかったから。自分に笑いかけるルカは、俺の生活の中で、一番輝いて見えたし、とてもほっとした。  ルカにRT質が発症したあたりを境に、ルカとレイシャさんの間の亀裂は明確化した。  やがてルカはレイシャさんの前で笑わなくなり、レイシャさんもルカに対して表情らしい表情を浮かべなくなった。  それでも俺は、二人に対して何も言うことはなかった。  そもそも言える立場ではなかったし、もはや部外者が何か言ってどうにかなるレベルではなくなっていたから。  俺はせめて、ルカが長く笑っていられるようにと願った。それは俺がルカの笑顔を見て温かな心地を味わいたかったこともあったし、ルカ自身にもっと楽しい時間を過ごして欲しかったのだ。

 俺の成長期に、ルカはなくてはならない人だった。  ルカはそこに居て当たり前で、いつだって俺に元気とか勇気とか気力とか、そういうのを与えてくれる大切な女の子だった。  誰かを大切な、特別な存在だと思う気持ち。これがきっと「好き」ということなんだろうと、その頃は漠然と思っていた。  そしてルカも、俺のことを好きだと言ってくれた。頬を染めながらそう言ったルカは本当に可愛くて、俺はルカを護りたいと自然に思った。

 ある日の夜中、トイレに目を覚ましたときのことだ。眠い目を擦りながら布団を抜け出すと、もごもごとした声がした。ルカの声だった。  起こしてしまったのかとルカのベッドを覗き込むと、ルカはまだ眠っていた。閉じた両目から涙をこぼしながら。  最初は暗くて泣いているとわからなかった。だが、震える声で呟かれる寝言で、さすがの俺も気が付いた。  よほど悲しい夢を見ているのだろうか。そんなに悲しいなら、起こして夢から覚ますべきかと逡巡していると、わりと鮮明な寝言が耳に入ってきた。 「……ごめんね、レイカ……」  あまり耳慣れないその言葉は、女の子の名前に思えた。記憶を手繰ってみたが、自分の知りうる限り、ルカの友だちの中にそんな名前の子はいなかったはずである。  ルカはしばらくの間、夢の中にいるらしい「レイカ」に対して謝り続けていた。  夢にまで見るということは、よほどその「レイカ」に対して申し訳のないことをしたのだろうか。  決して誉められたことではないと理解しつつも、とぎれとぎれの掠れ声に耳をそばだて――そうしてわかったことは、「レイカ」を護れなかったことを詫びているらしい、ということ。  一体、「レイカ」とは誰のことなのだろう。考えたところでわかるはずもないのだが、ルカにとっては何か重みのある存在なのだろう、ということは胸に留め置くことにした。  うなされているわけでもないが、このまま泣かせたままというのもどうだろうと思い始めたところで、ようやくルカは悪夢――といっていいのかはわからないが――から解放されたようだった。  薄く涙の跡を残しているルカの、わずかにめくれた布団をそっと直す。ルカの寝息が穏やかであることを確認した俺は、静かに部屋を出てトイレに行った。
 翌朝目が覚めた時には、既にルカはいつも通りの元気いっぱいのルカだった。その明るさといったら、昨晩のルカと比べてあまりのギャップの大きさにこちらが面食らうほどだった。  今思えばそれは空元気だったのだろうと思う。  当時の自分には、あれは夢だったのかと己の記憶を疑いつつも、仮に現実であったにしても終始笑顔でいるルカにあえてそんな話をすることもないだろうと、そっと胸にしまっておくのが関の山だった。  ただ――今後もルカがああやって泣き続けるのは嫌だ、と思った。ルカにはいつも笑顔でいて欲しい。笑って、楽しく過ごしてもらえたらいい。
 だから、ルカがもう泣かなくて済むよう、俺がルカを護れたらいいのに。
 その思いはやがて、俺を道場に通うことを決心させた。  但し、胸にしまった記憶は日が経つにつれて薄れていき、道場に通って腕を磨く頃にはほとんど忘れ去っていた。

 道場に通うことを承認してもらった際、レイシャさんに月謝は将来働いて返すと伝えると、気持ちだけもらっておくわと笑っていた。いつからかその月謝に、ルカのバイトの給料が混ざり込んでいた。  それを知ったときは本当にびっくりして、ルカの稼いだお金だろうと慌てながら問うてみた。 「クロアが強くなったら、私を護ってくれるんだよね?」 「あ……ああ。それはもちろん」 「じゃあ、その前払いってことでどうかな? ねっ」 「でも、俺は別にお金が欲しくてルカを護るんじゃないし……」 「もーう! クロアは難しく考えすぎ! あのね、私はクロアを応援したいんだ。道場に行ってがんばれー、って言うのでもいいけど、バイトがあるから中々そっち行けないし。それで、私にできる応援って何かなって考えたら、これしかないかなって」 「ルカ……」 「えへへ、……クロア、何で私がクロアのこと応援したいかわかる?」 「え? ……護って、もらいたいから?」 「ぶぶー。まあ半分……ううん、三分の一くらいはアタリかな。……私はね、クロア。クロアのことが好きだから応援したいんだよ」  そう言って僅かに頬を赤くして笑うルカの笑顔は本当に眩しいほどで、俺はうまく言葉を紡げずに、ありがとう、と告げるので精一杯だった。

*****

 向かいの牢屋から聞こえた言葉に、ふと数年前の記憶が蘇った。

「クロアお前、海の見える丘公園に行ったことないのか?」
 騎士隊に入ってしばらくして、隊の連中ともわりとくだけた話をするようになった頃だ。  休憩中の雑談で、誰からだったか忘れたがそんなことを聞かれたのだ。 「あるに決まってるだろ。この前警備の任務で丸一日立ってたよ」  確か、ラクシャクにルカを残してきたことを話した時のことだったと思う。詳しく聞かせろというので、さしさわりのない事実を答えてやったら、微妙な表情をされた後、そんな質問が返ってきたのだ。 「じゃあそこで見たものを言ってみろよ」 「見たものって……そうだな、滝と金管楽器を模したオブジェと、封鎖された揚水歯車への入口。それからファンシーショップと……ああ、スフレ軌道の信号みたいなのもあったな」 「いや、景色じゃなくて」  景色以外、というと……。 「ああ、観光客か。わりとひっきりなしに来てた感じだったな。あと散歩中のパスタリアの人たちもいた。そういえば、端っこの方にペペンがいたりいなかったりしたけど、あれって何か取り締まった方がよかったのか?」  職務怠慢をしていたのかと焦って聞いてみる。 「クロア……お前、それ本気で言ってるのか?」 「いや、本気もなにも、お前が聞いてきたんだろう」 「……おいどうするよこれ」 「天然記念物に近いな」 「……なんだかよくわからないが酷い言われようだな」 「あのなクロア。他にもあっただろ、無駄に目を引くようなのが!」  そんなものがあっただろうか? ……考えてみたが思いつかない。 「降参だ。一体なんだ?」 「カップルだよカップル!」 「人目も憚らずいちゃいちゃしてただろーが何組も」  ああ、言われてみれば確かに、カップルもわりと見たな。一応、今言った「観光客」の中にカウントしてたんだが。 「クロアよお……普通恋人同士ってのはあーゆーのを言うんだよ」  うんうんと頷いたりそうだそうだとヤジを飛ばしてきたり、周囲のほとんどが同意の旨を示してきた。  つまり、皆からすると、俺とルカの関係は恋人同士っぽくない、ということらしい。というか、そういうのは余計なお世話じゃないのか? 「人それぞれだろそんなのは」 「っかー!! ちょっと誰か教えてやってくれよこいつに! こいつを男にしてやれよ!」 「はい彼女持ち手を挙げてー……って皆無かよ!」 「うわ余計虚しくなってきた」  何やら勝手に盛り上がって勝手に盛り下がっている。 「つうかさクロア、話を聞く限りだとさ、……ああ、気を悪くしたらごめんな、悪気があるわけじゃなくてさ」 「謝るくらいなら言うなよ」  苦笑しながら言うと、そうだ言ってやれ! ここで黙ってたら男が廃る! と周りが囃し立てた。  煽られたそいつも肩を竦めて見せる。 「クロアとおまえの「恋人」との関係はさ、どっちかいうと恋人ごっこっていうか……ママゴト遊びに近い感じがするよ」

「うそ…。アンタ達って本当に浅い、オママゴトみたいな付き合いだったのねー…。」
 アマリエの言葉と、呼び起こされた記憶が合致する。  同僚にああ言われた時、俺はどう返答したんだったか――詳しく思い出せないが、余計なお世話だとかなんとか言い捨ててその場を立ち去った……ような気がする。  翌日、言い過ぎたと謝ってきた同僚に、気にしてない、と苦笑気味に返答できたのは、家に届いていたルカの手紙を読んだからだったか――

*****

 腕の中に収めた、思った以上に細い――漏れ出る声を押し殺して痛みに震えている――その体を、強く抱きしめることで安心させてやれないのが辛かった。  支えがなければ地面に倒れてしまいそうな体を受け止めるために、最低限の力だけを両腕に込める。  延命剤の投与を終えると、俺は名残惜しさを振り払うように、すぐにルカから離れた。  ようやく見れたルカの表情は―― (……?)  顔をしかめているとか、眉を吊り上げているとか、そんなことはなかった。ただ俯きがちに目を伏せて、俺と視線を合わせないようにしている。それだけだった。  クローシェ様に投与したときを思い出すに、さっきの行為には相当な痛みがあったはずなのだが。  初めてルカに入れた俺のやり方が上手かった、……なんてことはありえないだろう。つい先日クローシェ様に入れた時に、さんざんに言われたのだから。  だから、つい、疑問が口をついた。 「……痛く……なかったか?」 「……え!?」  まさか俺の方から声をかけてくるとは思ってなかったのだろうか、ルカは随分と驚いたようだった。 「も、もちろん……痛かったよ。どうしてそんなこと聞くの?」 「いや、痛そうに見えなかったから……」  言ってから、やっぱり言うべきじゃなかったと思った。  ルカの表情からすっと何かが引いていく。うまく言えないが、例えるならそれは――温度、だろうか。 「それは……私が叫ばないから? だって、叫んでも叫ばなくても、痛いものは痛いもの。それなら、叫ぶだけ体力の無駄遣いでしょ」
 すとん、と何かが落ちた感じがした。
 そうだ。パスタリアに来て忙しく日々を送るうちに、忘れてしまっていたこと。  自分で稼いだ給金で自活するようになってから、だんだんと薄れていった感覚。
 ――不平不満を口にしたところで、現実は何も変わりはしないということ。
 あそこでの生活はそういったものだった。  ルカが言うことはおかしなことじゃない。おかしいのは俺の方だ。  そうして冷静になってみれば、全てのことに説明がつけることができた。  これまで疑問に思っていたこと、気のせいだと考えて強引に納得していたこと、何らかのひっかかりを覚えていたこと――そんなピースを全てはめ終わって、現実、というパズルが完成した。  その結果、ただひとつ残った事実をひとりごちる。 (――ルカは、俺のことを好きじゃなかった)  そう、ただそれだけのことだった。  だって俺は知っていた。文句を言ったところで何もならないと。  ルカは自分のために俺を利用していた。――それの何が悪いのか。  あそこではそれが当たり前だった。騙される方が悪い。生きるためには、何だってするしかなかった。  ルカにとって、レイカという妹の存在はとても大きかったのだ。自分にはそれがどれほどのものか想像もつかないけれど――少なくとも、俺という幼馴染みよりは、もっとずっと大切だったのだろう。  俺からは先程まであったはずの怒りやそのほかの感情が、ゆっくりと崩れていくのを感じていた。  文句を言うのは簡単だ。でも、それをして何になる?  俺はルカに必要とされていたけれど、それは俺と同じ気持ちから来るものではなかった。  ルカは俺を見ていない。今の俺は、ルカにとって何の役にも立たない、必要のない存在になってしまった。今はただ、それだけがひどく悲しい。  アマリエや、騎士隊の奴らが言っていたとおり、俺達は「恋愛ごっこ」をしていただけなんだろう。  そして、ルカにとってそれは――妹を探すための唯一の手段だったのだ。 (……ごめんな。せめて、最後まで役に立てたら良かったのに、こんな中途半端な形で別れることになって)  そんな詫びの言葉すら思い浮かぶほどに、俺の心は静まりかえっていた。 「俺のことは気にするな。アレだけ豪快にフラレたら、もう未練なんて無いから」  もちろん嘘だった。未練がないなんて、そんなものは嘘だ。まだ心のどこかで、ルカが「えへへ、嘘だよっ! びっくりした?」と笑い飛ばしてくれることを期待している。そんなことはありえないだろうと、冷静な自分が判断しているにも拘わらず。 「クロア・バーテル。出ろ」  看守が俺を呼んだ。いいタイミングだと思った。  これ以上ここに――ルカと一緒に――居たら、そのうち現実を否定しにかかってしまいそうだったから。

 隊長は俺に判断する時間をくれた。  俺の心に引っかかっているもの。クローシェ様。そしてルカ。  ルカ。ルカは――どうなるのだろう。牢に入れられて。妹を探す手だてを失って。  心配だった。あれだけ豪快に振られても、ルカは自分の幼馴染みで、大切な存在だった。  それは、彼女から好きでも何でもないと言われようと、そう簡単に変わるものではないのだ。  変えられたらどんなにか楽だろう。でも、変えられない。変えられるわけがない。  クロア・バーテルは、ルカ・トゥルーリーワースと幼い時を一緒に過ごした。  好きではないと言われたから、騙されていたからといって、放っておけるような矮小な存在ではないのだから。
(俺は……――ルカを護る)
 そう決めた。妹のことで涙を流して眠っていた彼女を、これ以上悲しませたりしないように――そんなものから彼女を護れるように――強くなりたいと願ったのだから。  一歩を踏み出す。  しがらみとの訣別と、約束を守るための一歩を。


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 いやうんあの夢見がちっつーか夢見すぎだってのはわかっててやった……!!(だっしゅ)

_ [雑記] 近況とかお返事とか

そんなわけでしばらくクロルカじゃなかったロアルカロアルカ言ってる気がしますすいません。誰もわからなくても書きたいもんは書いておきたいんだ……。あと見れなかったトークマターとか見たいのでルカルート2周目は確定か確定なのか私(……) いやクローシェ様も気になるからやるつもりだけどクローシェルートでのルカたんも興味深いし! つーか総プレイ時間(各種コンプを目指すと1ルートあたり軽く50時間は超える)とかストーリー(上述)とかを考えると、知り合いの皆様へいいからやるといい!とか言えないのが切ない。

それと先日メルフォから有難いお言葉を送ってくださった方、そう言っていただけると嬉しいですとりあえず固く握手など交わさせてもらえませんか!(笑) 本当ありがとうございましたー!


2007-11-13 漫画版クロアの漢前度が鬼すぎる この日を編集

_ [雑記][アルトネリコ] 不意打ちだった

発売日前にぽちっとしておいたアルトネリコ2の漫画版をamazonさんが月曜日に届けてくれやがられましてですね、発売日から遅れること2日ようやく読んだわけなんですけど眼鏡の破壊力だけでも十分すぎるほどだというのに半裸って何だ半裸ってちょっ、だ、誰かーー!! とか昨晩は大変かわいそうなことになっていた者です。忙しいのに一緒になって叫んでくれた某さんありがとう愛してる(どさくさ)

つうかうん大変いい眼福とゆーか資料になりましたあやめぐむさんありがとう最高です。全体的にキャラの誰もが(ゲームと比べて)(見た目性格共々)かわいい感じになってたなあ(萌)

あと↓のネタ文を漫画版にあった設定に沿って一部修正しました。


2007-11-17 よっしゃ8歳差展開ばっちこい この日を編集

_ [雑記][アルトネリコ] マイナーの片隅でマイナーを叫ぶ

ルカはかわいいなあ!

ルカが好きなクロアが好きすぎてクロルカじゃなかったロアルカが好きでルカも好きでたまりません。クロアビジョンのルカは可愛すぎだろ常考。おかげでルカを愛でたくて仕方がありません。ほんとおかしいだろあの眼鏡ムッツリとがんじらがめすぎるドロデレ(萌)

とりあえず叫んでおきたくなったので叫んでみた。いいんだ私がマイナーなのは今に始まったことじゃないさ……。あーもう本当人に勧めたくても勧められないゲームだよアルトネリコ2!(笑)

さっき何気なくクローシェルートを始めてみようかなと分岐点のデータをロードしましたが気が付いたらルカたんを選んでいて、いややるなら最初からきっちりやるつもりだし、とそっとリセットを押した私ですいません。……うん大人しくロアルカ書き終わってからにするよ他のルートは……。

_ [ネタ文] perception of reality(ロアルカ)

色々思うところあってぐるぐる考えていたら無駄に恥ずかしいセリフを言いまくるクロアが書きたくなったのでカッとなってやった。反省はしていない。

というわけでED後クロルカもといロアルカ。


 目が覚めて、背中や顔を伝う汗の冷たさに、思わずシーツを握りしめた。  そして、自分は一体どんな人間だったっけと空回りする頭で考える。自問した答えはいつまで経っても出てくる様子がないことに愕然とした。 「ルカ、……ルカ、どうかしたのか?」  腹筋で勢いよく起きたあと微動だにしない私を覗きこんで、誰かが心配そうに名前を呼んでくれた。  目の前に現れた顔にゆるゆると焦点を合わせていく。 「……クロア」 「おはよう、ルカ。大丈夫か?」  挨拶はともかく、続けて言われたことの意味がわからない。 「顔色が良くない」  不思議そうにクロアを見返した私の額が、ぺたんと何かに覆われた。わりと皮膚が固めの、ちょっと大きい手のひら。  いつだって安心させてくれる暖かさが、何故か今日は染み入ってこない。 「熱はないみたいだけど、……だいぶ汗をかいたみたいだな」  言われてみれば、寝間着とか下着が張り付いていてあまりいい気分がしなかった。 「悪い夢でも見たか?」  聞きながら、クロアは額に張り付いていた前髪を避けてくれた。  悪い夢。――夢?  あれは夢だったんだろうか。  私はクロアの顔をまじまじと見つめた。  ここにいるクロアは夢? 夢で見たクロアが本物?  目覚める直前まで見ていたクロアはどんなだったっけと記憶を辿りかけて、 「――っ」  まず先に嫌悪感が走った。  知らず表情を歪めた私の両肩が、力強く、けれど優しく掴まれる。 「ルカ」  ぼやけ始めていた視界が一気に引き戻された。 「……クロア」  発した声は思った以上に力が入ってくれなくて、情けないことこの上なかった。  ルカ、ともう一度名前を呼ばれたことに安心して、でも同時に奇妙な恐怖感を覚える。  私は震える声で尋ねた。 「クロアは、わ……私のこと、好き?」  目を大きく見開いたのはほんの一瞬だった。 「ああ。好きだよ」  クロアは即座にそう答えてくれた。  優しくて力強い笑み――途端、夢の一場面がフラッシュバックする。 「く、クロア優しいから、他に好きな子がいてもそう言ってくれてるとかっ」 「俺が好きなのはルカだ。他の誰でもない」 「じゃ、じゃあ友達としてとか幼馴染みとしてとかっ……」 「それもない。俺は恋人のルカのことが好きなんだ。というより、愛してる」 「……ほ、ほんとに……?」 「誓って言う、本当だ」  そう断言したあとクロアは、夢の中の俺がどんなだったか気になってきたな、と微妙な表情で呟いた。  夢の中のクロア。  さっき、私じゃない人に向かってやたら情熱的にアプローチしてたクロアは、本物じゃなくて、夢だった。本当に?  今私の目の前で、私のことが好きって何度も繰り返した挙句愛してるとまで言い切ったのが、本物のクロア。……本当に、それが現実? 「――ってえ!」 「……ほんとだった……」  クロアの頬を軽く抓りつつ、まだどこか半信半疑のまま、さらに注文をつけてみる。 「クロア、あの、……ぎゅってして欲しいんだけ、ど……だめかな」 「いいけど先に手を離してくれ」  私の手から力が抜けて、膝の上にぽとんと落ちる――その前に、私はクロアの腕の中にいた。  肩口と後頭部に添えられた手には予想以上に力が込められていて、ちょっと押し返したくらいじゃ抜けられそうもない。  正直息がしずらいし、微妙に格闘技でいう「固め」られちゃった感がなくはないけど、でもそれでよかった。  こうして苦しいってことはつまり、これは間違いなく現実ってことだから。 「――クロア、大好き」  声はだいぶくぐもってしまったけれど、こんなにも側にいればちゃんと聞き取ってもらえる。  俺もだ、と耳元で囁かれたのは、言ってからきっかり一秒後だった。


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 ルカスイッチの入ったクロア(ルカに対してクロアのムッツリ分が表出すること)(例:CS9冒頭で失敗選択肢を選んだ場合等)の声が聞いてて大変恥ずかしいのがいけないとおもいます。  このあと、
「もう平気そうだな」 「うん。クロアが側にいてくれたらこの先もきっと平気だよ」 「そうか。……なら、もう悪い夢を見ないよう、毎晩添い寝でもするか?」 「……っだ、だめ! 絶対にだめー!」
 などというオチがあったりしましたが、たぶん私(ら)の中でのクロアは、世間で認知されているよりも数段上のムッツリとして認識している気がしたのであえて入れませんでした(……)  いやでもクロアは確実にムッツリだよそれもすっげタチ悪いタイプの(真顔)


2007-11-18 ムッツリ秋祭り!開催中 この日を編集

_ [雑記][アルトネリコ] うっかり私服に一票投じてました(白状)

アルトネリコ公式サイトで実施中の企画で、キャラデの中の人が簡単なインタビューに答えていたのですが、クロアの私服が実は寝間着として描かれてたなんて聞いてねえ……!! ちょっ、だったら等身大タオル柄は戦闘服よりむしろ私服の方が良かったんじゃね?!(えー) つーかぶっちゃけ戦闘服より私服眼鏡の方がパッと見キャラ立ってるっぽくね?!(私服だと主役というより脇キャラっぽいけど)(大丈夫、物語の6割ぐらいはクロア空気だから!)(……) いやそもそも、マキシ@TWから眼鏡取ったらツンデレしか残らないように、クロアから眼鏡取ったらムッツリしか残らなくね?! ……あれ、いやそれはそれで別にいいのか?(よかない)

とかそんな感じでもうしばらくロアルカロアルカ言ってるサイトとゆーか管理人になりそうですすいません。ムッツリはいいねリリンの(以下略)


2007-11-25 引き続きムッツリ秋祭り!開催中 この日を編集

_ [アニメ] 今週の00(#8)

  • 主役が「カッとなってやった。反省はしていない。」を地で行くキャラだということはよくわかっ(以下略)
  • 寡黙っ娘と三木眞のフラグにひっそり期待
  • 宮野の身内に対する甘ちゃんぶりに吹いた

総評:宮野はルル並のあほじゃね?(褒め言葉)

リアルタイム視聴後、メッセのメッセージ欄が大変面白いことになっていました。

反省はするけどそれがわりと活かされないでまたガックリして、それでも前に進んでいく(他に進むところないから)あほのこルルは大変かわいそうな子だった(萌)のですが、(ルルと同じく)身内系列に対し無駄に弱すぎる、とゆーか脇が甘すぎる宮野は今後どう転んでいくのですかねー。と色々を好意的に受け取ってみた。

_ [ネタ文] injunction against(ロアルカ)

性懲りもなくED後ロアルカ。無駄にムッツリ分多め。というかそれしかない。


「……恥ずかしいセリフ禁止?」 「そう」  ルカは拗ねた顔を軽く赤らめて、こくりと頷いた。 「何だ、恥ずかしいセリフって」 「だから、……好きだーとか一番大事だーとか、そういうのっ」 「俺がルカのことを好きだって、言ったらだめなのか?」 「一生言うなってわけじゃないよ? その、言ってくれるのは嬉しいし……」 「ならいいじゃないか」 「よ、よくないよっ。クロア、場所はわきまえてくれてるけど、でもわりとポロっと言うし。何度も言うし」 「俺がルカを好きなのは事実だ。間違ったことは言っていない」 「ああもうだからー! 私が恥ずかしいのっ」 「それはな、ルカ。恥ずかしいって思うから恥ずかしいんだ」 「暑いって思うから余計暑い、とかいうのと一緒にしないでー!」  とにかく、とルカはさらに真っ赤にした顔で、両手に腰をあて、子供に説教をするみたいに言った。 「しばらくの間、恥ずかしいこと言わないようにしてっ」 「……わかった。じゃあ言わない」  その返事に満足したのか、ルカはお説教ポーズを解いた。ルカの顔に、安心した、と言わんばかりの笑みが戻る。 「じゃあ、行こっ。クロア」  話をするために入った空き部屋を出て行こうとするルカの、その腕を取った。 「わっ、な、何くろ――」  強引に引き寄せたルカの唇を塞ぐ。半開きのそこに当然のように侵入して、戸惑うそれを絡め取る。 「やだ、何する……っひゃあ!」  身をよじって逃げようとするルカを腕の中へと閉じ込める。その際、例のルカのウィークポイントを擦ってしまったらしい。  わざとやったわけではない。そもそも、抱きしめる際に触れないようにしろ、というのが無理な位置なのだ。 「っく、クロア? あ……あの、戻らないと……なんだけど」 「わかってる」 「わかってな……っちょ、どこ触ってっ――んむ」  しばらくして、くたりとなったルカの額と頬に唇を落としながら、ゆるめておいたルカの上着を開いた。  着ている限りは完全な死角となるそこをきつく吸い上げる。もちろん一つじゃなくて複数箇所に。  そうして、されるがままになっていたルカの上着を直してやる。ぽむ、と肩を叩いてルカを正気に戻し、にこやかに告げる。 「じゃあ行こうか」 「い、行こうか、じゃないでしょー?! な、何するのよおお?!」 「何って」  ひどく動揺してるらしいルカに、心底不思議そうに――まあうん、もちろんわかってやってる――説明してやった。 「ルカが言ったんだろ? 好きだとか言うなって」 「い、言ったけど、それとこれとどう関係が」 「言葉で告げられないなら行動で示すしかないだろ?」

 ――恥ずかしいセリフ禁止令、施行からわずか五分で廃止。


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 だってロアルカ語り中の某さんが「あのひとに恥ずかしいセリフ禁止させたらかえってやばそうな気がしてきた」と言うから!!(バラす) いつもいつもほんまありがとう!!  そしてうんわかってる、私(ら)の中でクロアがどんどんおかしなムッツリになってるってことぐらい……!!(……)

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

_ 某さん [ばらされた!ひどい!(笑) しかしそのかえってやばそうを如実に形にしてくれるあなたが素敵v まあうんムッツリは我らの..]

_ 実月 [話の流れの8割はあなたが提供してくれたんだもの言わないわけにいかないわ!(さらにバラす) 本当にありがとう今後もよろ..]


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