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日々是ダメ人間/雑記

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2007-08-22 細かいことは気にするな(あーくん@もえたん)

_ [ネタ文] witch's consistency(ルルC)

ルルゆかなをやるには本編の流れと明かされないままの設定とゆーべらぼうに高い壁があるんだよなあともがもがしていたらついカッとなって裏にある話の続きを書いた。反省はしていn(以下略)

エロはありませんが下世話な話はあります。というかそれしかありません本当申し訳ないしかし反省は(以下略)

※裏の話を見てない人に大ざっぱに流れを説明
 →#15〜#16の間によくある流れでるるしー(というか流れ的にしーるるしー)がそういうことになりました(以上)(身も蓋もない)
  以下、その次の日の夜みたいな。


 PCの電源とデスクライトを落とすと、明かりは窓から差し込む月光のみになった。  部屋の照明は、既に寝入っている共犯者――という名の同居人――がうるさいため随分前に消したままだ。  あの女の我侭にもだいぶ慣れた。というか、いちいち取り合わず受け流しでもしないことには、目的のために動くこともままならない。奴の言動に苛々している暇があるなら、次に黒の騎士団がどう動くか等を考えるべきだろう。  時刻は深夜を回っている。今夜はこれといった情報も入らず、各地に目立った動きも見られない。今は少しでも有利な何かを得たいところだったが、時には座して待つことも必要だろう。それに、出来る限り睡眠は取っておくに越したことはない。  よって、俺はいつもより数刻早く休むことにした。  ノートパソコンを閉じ、イスから立ち上がる。肩に手をやり、軽く首を回して凝り固まった筋肉をほぐす。  やらないよりはマシという程度のストレッチを終え、暗がりに慣れてきた視界から――歩み寄ったベッドの三分の二近くが占拠されつつあることが知れた。 「……」  込み上げた感情をため息で押し殺して、残りの三分の一に体を滑り込ませる。……相変わらず狭い。  しかし強引に場所を取り返すことはできなかった。……そう、これは経験則というやつだ。事態を悪化させることにしかならない道を、わざわざ進もうとは思わない。 (枕は……くそ、持って行かれた)  寝返りを打ったときにでも巻き込んだのだろう、こちらが使用するはずの枕は中途半端に奴の頭の下へ入り込んでいた。引っこ抜けばやはり先述したのと同じ道を辿ることになるだろう。  仕方なくため息だけついて、限りあるスペースに出来る限り手足を伸ばしてみる。何だか椅子に座って寝ている方がマシという気がしてきた。 (……昨日は、)  体を横にして少し気が抜けたのだろうか、朝からずっと避けていた話題に思考を飛ばしかける。 「――っ」  即座に打ち消して、くそ、と口の中で毒づいた。よりにもよって今ここで思い出すことではない。  あれは、奴にとって、――きっと、暇つぶしのようなものなのだ。  することがないからと、こちらをからかうようなことを言ってくる――奴の悪い癖の一環だ。  一応、「契約」とかこつけてはいたが……その真意はわかったものではない。今朝だって普段とまるで変わらない態度だった。  いや変わられていてもそれはそれでどうかと思うが、……って、なら何も変わっていない今のままで問題はないということにならないか? そう……そうだ、その通りだ。別に奴は何も間違ったことはしていない。いや、昨夜のアレはどちらかというと間違いという部類に入るような気もするがしかし過ぎたことにいつまでも拘っているのもどうかと思うし、だいたい奴が気にしてないことを俺が気にしてどうするというか、……くそ、落ち着け俺!  要らんことに思い当たってしまったせいで僅かに漂っていた眠気などどこかへ行ってしまった。もはや寝返り一つ打てないベッドに転がっている理由も見当たらない。いっそ徹夜で情報収集にでもあたるべきか。  しばしの逡巡のあと、ゆっくりと半身を起こす。そろそろとベッドから出ようとすると、 「どうした? 眠れないのか?」  まるで狙ったかのようなタイミングで、眠っていると思っていた相手から声がかかった。  瞬間的に硬直してしまった体に鞭打って、ちらりと後方を見やる。向こうもこちらに背中を向けたまま、首だけで自分を見上げていた。  薄暗がりの中だというのに、目が合っただけで奇妙な動揺を覚える。そういえば、何となく今日は目を合わせるのを避けてしまっていた――かもしれない。 「……別に」  強く否定すると逆に肯定してしまっている気がして、俺は首の位置を戻すことで続く言葉を誤魔化した。  すると奴は、 「したいならしても構わないぞ?」  と、目的語を省略しながら、しかしストレートに本質を突いてきた。さすがにかっと頭に血が昇る。 「誰がするか!」  俺は深夜だということも忘れ大声を張り上げた。  だが奴はそんなことは聞こえないとばかりに、勝手に一人で話を進めていく――それは、これまでと何一つ変わらない、普段通りのままの彼女だった。 「そうだな……まあ、さすがに毎日は無理だが、週一くらいなら構わない」 「黙れ!」 「……ふふ、では黙るとしようか。おやすみルルーシュ」  語尾を欠伸に混じらせながら、奴は布団を引き寄せてすぐ、すやすやと寝息を立て始めた。 「……っ」  怒りにも似た、やり場のない感情を持て余しながら――結局、この日の俺は徹夜を決め込んだ。


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 つづく! ……かもしれない(気力が続けば)
 ……つうかすいませんうちのルルゆかなこんなんばっかりだ……(表側に置いたら無駄に居たたまれない心地になってきたらしい)


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