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日々是ダメ人間/雑記

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2006-04-13 ぃやっほーう!

_ [雑記] とうとう

明日から我が家がADSLになるらしいです! えっあれ月末じゃなかったのおとん! 今日帰ってきたら普通にモデムが届いてて今夜中に繋ぎ変えといてくれなと言い残してさっさと風呂行ったかと思ったら寝に入ってしまったおとん、今から繋ぎ変えたら電話が繋がらないっつーか私がネットにすら繋がらなくなるんですが何か! つまり今夜は寝る前に一仕事してから布団と懇ろになれとかそういうことですか! いやいいけど別に! とかまあ全部の語尾に「!」を付けてしまう程には実は非常にうきどきわくで興奮しているわけですよ年甲斐もなく!

よーし明日帰ってきて無事に繋がったらこれまでうかつに足を踏み入れられなかったあんなサイトやこんなサイトにも特攻かけてみるぞ! えっいや別に怪しげなサイトではないですから! むしろ私が求めているのはそんなグログロ生々しいエロでなくて萌える二次元のアレやソレですから! 知り合いの皆はもっと色々頑張るといいと思う! そんなうっかり言わなくてもいい痛々しい本音まで口を滑らす程にはうきどきわくで(以下略)

どうでもいいですが回線工事は業者を呼ばずにうちのおとんが(昔取った杵柄的に)やることになっています。鬼のように経費が浮いてビビりました。人件費ってバカにならんなあ本当……、とかこんなところで社会の縮図の一端を感じつつ、明日以降しばらく音沙汰がなかったら回線系とかプロバイダとの契約系で色々アレがソレな感じにやらかしちゃったんだなと思ってください。……そうはなりませんよーに(祈)

_ [ネタ文] あほのこのなぐさめかた(ゼロしい)

唐突にゼロしいブームが到来したので、以前書き殴ってあったものを発掘してみた次第。ああシンフォニアやりたいなあ。PS2版はまだテセアラにすら到達していないんだ私(あんた) だってGCのロードレスっぷりが鬼だったんだ! でもアビスをやった今なら言える、あんなロード時間など鼻で笑い飛ばせると!

……言ってて切なくなってきた。その前にゲームする時間を作ろう。うん。


「……もしかしてなくても、またかい?」  ばつの悪そうな顔のゼロスは、話しかけてきた相手を見ようともしない。少し間をおいてからようやく、まあそんなとこ、ともごもごした声が返ってきた。  しいなはふう、と息をついた。安堵のそれは自然と、彼女の表情を緩めていく。  室内に入って鼻をくすぐった、上品な香りの残滓。普段そういったものを身に着けないしいなも、社交の場となれば付けざるを得ないが、書類整理に追われる今日はそうしたものに手を触れる気も起きない。貴族として生きてきたゼロスも嗜みはするが、この香りは彼の使うものとは明らかに違っていた。  しいなはふわりとした花のような匂いに――先ほどまでこの部屋に女性が居たという証拠に――心当たりがあった。  そして、この放蕩男がここまであからさまに落ち込んでいるとなれば、もう考えるまでもない。  先刻、ここには彼の妹のセレスが居た。そして部屋の主と豪快に兄妹喧嘩をしたのち、自分と入れ替わりに出て行ったに違いない。  しいなはそう確信して、再度ゼロスの落ち着かない表情を見やり、やれやれと肩をすくめた。  以前は様々な事情やしがらみでとにかくぎくしゃくしていた――主に妹の方が――彼女にはそう見えた――その兄妹は、今では他愛のない口ゲンカで喉を嗄らすことすらあるらしい。  ケンカするほど仲が良い。この古諺を見事なまでに体現する二人に、しいなは羨ましさに似たものを感じていた。  無論、それは嫉妬などという黒々としたものではなく、家族が成せる微笑ましい情景への――「隣の芝生は青い」といった――羨望にすぎなかったが。 「謝ったのかい?」 「さっき部屋飛び出してってそれっきり。んな暇あってたまるかっつーの」 「原因は?」 「さー? 何だったかねぇ」  どうやら、彼が妹とケンカをしたときのパターンは今回も忠実に守られているようだった。  原因はきっと些細なことで、始めはそれこそ冗談交じりだったのが、気がついたら本気で言い合っていて収集がつかなくなり、最終的に言葉の応酬には多く経験を積んだ兄に敵わぬと、あの気の強い少女が部屋を飛び出していったのだろう。  一度も現場を見たことはないのに、けれどその様がありありと想像できて、しいなは声を出さないように笑った。 (……まったく)  誰を相手にしても常に余裕綽々のこの男から、ここまで余裕を奪い取れるのは、実の妹たった一人だという事実。何と微笑ましいことだろう――どこか眩しいものを感じ、しいなは目を眇める。(ただその事実は完全なる誤認であり、この世にはあともう一人、彼の余裕を難なくかっ攫える人物がいることを、当人である彼女は知る由もない。)  この、滅多に見れない光景は面白味がないとは言わないが、長く続けられると見ている方が落ち着かなくなってくる。  ほんの少し、蚊帳の外に居るな、という感覚。  自分は赤の他人で、あの少女は彼の立派な、血の繋がった妹だという、事実。 「……ぁー……ったく。はー……」  情けないため息をつき、かくりと頭を沈ませるその様は、さすがに放っておけなかった。  何もしなくてもそのうちに復活はするだろうが、とかく同情を誘うのだ。  言葉で言っても何の足しにもならないだろうと、しいなは思う。元より自分は口が上手くはないし、口八丁手八丁の彼にそんな真似をしてもきっと意味がない。  どうしたら自分は、真面目に落ち込んだこの男を慰めてやれるのだろう?  考えて考えて――上手い方法は見つからない。 (まったく、子供みたいだよ)  レベルとしては本当にそんな感じだろう。しいなは口元の笑みを苦く変化させた。  しいなの手が自然と伸びて、赤毛に触れる。  手のひら全体で、優しくそこを撫でた。何度も何度も、ゆっくりと。 「……俺さまコドモ扱い?」  子供じゃないか、そう言いかけたのをしいなはギリギリで飲み込んだ。  そんな拗ねたような声で言うから、よけい子供に思えてくるのだ。 「不満かい?」 「ちゅーの方が嬉しい」  頭を撫でる手がぴたりと止まった。


*****


 反応が返ってこないことに、ゼロスは心中で舌打ちした。 (あちゃー……やっちまったかなぁ、こりゃ)  やってくるのは鉄拳か、それとも髪を思いっきり引っ張られるか、力いっぱい張り倒されるか――どれも勘弁願いたい未来を予測して、ゼロスは慌てて顔を上げる。 「なーん……」  言いかけた口の形のまま、ゼロスは固まった。すぐ間近にしいなの顔がある。まさか頭突きで来るとは思わなかったと、衝撃に備え本能的に目を閉じる。  次の瞬間には大きく目を見開いた。  頬に感じる予想外の感触。柔らかくて温かくて、えーと何で? ああそういやちゅーの方がって俺さまが言ったんだっけなーとか頭の隅でぼんやり考えていると、次は額に同じ感覚が来た。  呆然と成り行きを見守る。というか流されている。一体何がどうしてこんなことになっているのか、本気でわからずにゼロスはただしいなの唇の感触だけに意識を集中していた――というか、持っていかれていた。  やがて、これでもかと真っ赤になった彼女の顔が、覗き込むようにして視界に映る。それでようやく、もうキスをされていないのだと気付いた。もうちょっとしてくれても、と冷静になってきた頭はまず第一にそんなことを思った。 「こ、これで元気出るんだろッ」  腰を屈めていたしいなはしゃんと立つと、物凄い勢いで数歩の距離を後ずさった。 「――出た」  追いかけるようにこちらも立ち上がる。同時に伸ばした手で彼女の手首を掴み引き寄せつつ、大股で離れた距離を縮めた。  悲鳴をあげさせる暇もなく腕に閉じ込めた体を、とりあえずぎゅうむと抱きしめる。なんとも抱きしめがいのある弾力性にいてもたってもいられず、すりすりと顔をすりよせた。ひッ、とそこでようやく悲鳴があがる。 「ゼロスあんた何す、っちょ、こら! どこ触ってんだい!」 「しいなのお尻」 「言わなくてもいい!」 「だってどこ触ってるって言うから」 「そうじゃなくて、あ、あんた落ち込んでたんじゃ」 「しいなのおかげで元気百倍。ていうか万倍? いやむしろ無限大?」 「だからってこら、っやめ……!」 「えー。しいなからしてきたくせにぃ」 「んなつもりでしたんじゃなっ……ばかこら離しなよ!」 「やだ」  強く抱きこんで、うなじのあたりにすっと指を滑らせた。ひ、と大げさにしいなが反応する。 「いやほんとお前がいけないんだぜ? あーいう可愛いことするから」 「っな」  また叫ぼうとした口をやや強引に塞ぐ。押し返そうとする力はあっという間に弱まって、ゼロスは絡め取った舌を軽く吸い上げた。




 それから、ワイルダー家の日常となりつつある兄妹喧嘩の回数が、ほんのわずか増えたとか増えないとか。

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 かなり前にMさん(仮名)とゼロしいについて語り抜いていたときに、ゼロしい書きたいなあむしろ書こうよじゃあネタとシチュを寄越せ! というわけで即座に提供してもらったもの。  よってネタ出しは例によってMさん(仮名)です。ありがとうありがとう。  何気に提供してもらってから1年弱くらい経ってますが気のせいだきっと(あんた)(いや1ヶ月しないうちに書いたは書いたんだけど他人様が読める日本語になってなくて)(俺へたれだか(以下略))


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