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日々是ダメ人間/雑記

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2006-09-18 ちょっと自分必死すぎた

_ [アニメ] TVAアンジェ #10「揺れる想い」

今回は誰の当番回というわけでもなく普通に前回からの続きでした。さらに次回へも続きました。なんつーかうんあの、ゼフェルはやっぱりああいうポジションの子だったよって感じですようっかり期待した私が悪かったんですよこんちくしょう!(笑)

結論から言うと成田は悪者じゃなくて普通にいい人であり、単独でコレット女王の宇宙を守ろうとしていたっぽいです。つーかコレット女王の目覚めを妨げる者ってのが「サクリアの精霊」ってなんだそれどゆこと!(笑) そもそも「精霊」ってわりにビジュアルが悪霊ちっくなのはどうしたら。おまけに一連の事件の主犯っぽいにも関わらず成田の剣の一閃であっさり消滅。えっ何そのナイツオブラウンドinセフィロス戦。そして倒したはいいけど足場が崩れてしまい成田とエンジュたんは崖下へと真っ逆さま、で今回は引き。前回に引き続き、引き方の鬼っぷりに磨きがかかってます。

まあそんなことよりゼフェルですよ。どうやらゼフェルはブレイクハート気味なおかげでサクリアのコントロールが上手くできなくなってるらしいです。そのおかげでコレット女王の宇宙だけでなくリモージュ女王の宇宙にすら悪影響が出る始末。あれ、もしかしなくてもゼフェルがここに来るまで延々優遇されてたのってこのイベントのためってことでFAですか? ……でもそりゃそうか、こんな「恋煩いでまともに業務がこなせない守護聖」なんてヘタレトラブルメーカーな役割、他の人気守護聖には割り当てられんよなあ……(こら) まあゼフェル当人は守護聖としての力がなくなり始めている=人気任期が終わりかけてるんじゃ、とか勘違いしてガクブルしてましたが。「誰か、誰か助けてくれ……!」とか呟くゼフェルによしここでリモージュ女王が力添えですよとか期待した私ですいませんうんありえないってわかってたよこんちくしょう!(かわいそうなゼフェリモの人で大変申し訳ない) 仕方なく地に相談しに行ってみたゼフェルですが、偶々地のところに風が来てたので顔も出せず、妙に奇っ怪な身のこなしで逃げ帰ってしまいました。初回からコース外を延々独走し続け、とうとうゴールからは程遠いどこかに到着してしまったゼフェルに救いはないんでしょうか。

……と思ったら成田ナレの次回予告で誠にオイシイ画面があって素で吹きました。うっは、炎がエンジュたんに迫ってるシーンよりも気恥ずかしさを感じるのは何故だろう(笑) てことでどうやら次回で一連の事件にカタがつく(かもしれない)模様。多分ゼフェルは玉砕お友達エンドだろうなあ。可哀想に。あれだけフラグ立てといて結局一歩も踏み出せなかった地と仲良く慰めあって強く生きていただきたい。っていや決して変な意味ではなく(……)

_ [雑記] お疲れ様でした

週末は某オンリーに行って眼福とか幸せとかを手に入れてきました。おやびん世話になりまくりましたありがとうありがとう楽しかった! そして私頑張ってみた!(笑)

_ [ネタ文] ほんとうのはじまり(ガイナタ)

未だリハビリ中ではあるんですがもう勢いで。おやびんと約束したので頑張ってみた次第。てーかるくちあのために必死すぎる私ですいません。

以下、ガイ→ナタっぽいもの。ていうかガイ様一人相撲的な何か。私にはこれが精一杯だったよおやびん……。


 一時の強さが嘘だったかのように、ひどく薄まった光の帯が消えかけた頃、まず口を開いたのは彼女だった。
「これで……ようやく、始まりなのですわね」
 女性陣の誰もが――大佐は普段と平時と変わらぬようにしか「思わせない」厳しい表情で――意図的にだろう、眼鏡の硝子を反射させ瞳を覗かせないようにしていた――呆然としていただろう最中、それはまるで静かな水面に投げ込まれた小石だった。じわじわと波紋を広げて、自分たちをゆっくりと現実へ浸透させていく。  発言主へと緩慢に視線が集まる中、彼女は誰へも顔を向けることなく、ただ真っ直ぐに消えゆく光だけを見つめていた。  やがて、終わりなどではなく、と静かに続いた言葉を、眼鏡の位置を直しながら大佐が引き継ぐ。 「ええ、その通りです。むしろ大変なのはここからでしょうね。これまでとは比にならない難行が私たちを待っていますよ」  世界の危機は防いだ。だがそれは決して、「世界が平和になった」こととイコールにはならない。少なくとも、対立状態にあった二国と中立の擬似国家という三つで成り立っているこの世界では。  彼女はその一国の王女だ。自国を愛し、自国の民を愛し、そして他国の民をも愛する、誠の王の器を持った心優しき少女。  この国も世界も、少女の細い肩が背負うには大きすぎるように思う。けれどそれでも、彼女はその背を差し出し、全てを支えようとするだろう。彼女はそういう人間だった。  そのことを、ここに居る誰もが知っていた。だが誰よりも実感できていたのは、幼い頃から彼女に――一応の――従者として接していた自分だろう。  女性陣が言葉少なに大佐の言葉に賛同し終えるのを待って、最後に自分が口を開いた。 「そうだな。確かに始まりだ。けど、単なる始まりじゃあない」  反射的に自分の方を向いた彼女へ、小さく笑って返した。 「これは始まりの始まり――まるでセンスがなくて悪いが、プレ・スタートとでも言えばいいか? ……本当の「始まり」は、あいつが帰ってきたその時さ」  不思議そうというよりは不安げだった彼女の表情が、ふっと緩まる。その際伏せた瞳が開かれたとき、そこには凛々しい笑みを浮かべたキムラスカの王女が佇んでいた。 「そうですわね。……約束は破るためではなく、守るためにあるのですから」
 そう言って、彼女はまたエルドラントの方を見やった。


 光はもう、跡形もなく消滅していた。


***


 その日からルークは姿を消し、概算で二年半ほど戻ってこなかったことになる。

 あいつが不在の間、仲間であった誰もがめぐるましい日々を送っていた。  未曾有の危機に陥った世界の事後処理。変革した世界の調停。世界平和への地盤作り。  各々の地位や立場や経験上、口を出さねばならないところから関わり合いになりたくないところまで、おそらくは皆が皆手を出していたのだろう。  本当の始まりを、始めるために。
 ――本当の始まりが、二度と始まらないかもしれない可能性を、否定するために。


***


 ここからならホドが見える。  月明かりを背にしたあいつがそう結んだところで、金縛りに遭っていたティアの体は弾かれるように前へと足を踏み出した。時折ふらつきながら、けれど確実に歩を進めていく。  最初は早歩きだったのがとうとう小走りになったあたりで、同じく金縛り状態だった自分たちも、ゆっくりと動き出した。  目の前の光景が嘘などではないと――まばたきをした瞬間に消え去ってしまう蜃気楼ではないかと、ただひたすらに現実を目に焼き付けながら――、ティアがあいつの胸に収まったところでようやく実感して、あとは感情に任せるまま足を動かした。 「……ティア」  あいつは己の胸の中を見下ろし、どこかぎこちない表情で名前を呼んだ。ティアは嗚咽を抑えるだけで手一杯で、まともに応答できないようだった。  駆け寄った自分たちはそんな二人を囲むような位置で足を止め、顔の上がったあいつからそれぞれ視線を受ける。  自分と、ナタリアと、アニス――ジェイドは動いた気配がしなかった――誰もが、口を開きかけて戸惑っていた。  ティアはもう、この言葉を伝えたのかどうか。もし伝えていないのであれば、ティアより先んじて言うべきではないだろう。  だから、三人で言いようのない表情を浮かべるしかない。  どうしてこんなに待たせたのかという文句と、よく帰ってきたという安堵の言葉と、お前がいない間どれだけ自分たちが大変だったかわかるかわからないだろうからじっくり教えてやる何日がかりで!という愛の籠もったストレス発散等々――言いたいこと全てがない交ぜになった、それはそれは微妙な笑顔の一種を。  やがてティアが落ち着いたのか、ゆっくりと顔を上げた。二人が目線を合わせる。 「……おかえりなさい」  震えた声がそう言った。  うんうん、とアニスが大仰に頷いている。ナタリアもきちんとした笑顔を浮かべようと必死のようだった。 「……」  あいつは、一瞬戸惑ったように口を動かし、何故かすぐ閉じた。そのまま唇を噛むようにして、こくりと頷く。 「……おいおい。返事はどうした? ちゃんと口で言ったらどうだ」 「そーだよ。あ、何? まさか私たちがお邪魔ーとかそういう意味?」 「まあ! でしたら、私たちが近づく前に合図でもしてくださらないと」  立て続けに入った茶化すような合いの手に、あいつは反論もできずに俯いた。  そうして覚悟を決めたのかがばりと顔を上げ、もう一度ティアをしっかりと見つめながら、 「った……、ただいま」  語尾を微かに震わせて、強引に浮かべた笑みの、その目元に涙を浮かべながら――ルークは帰還を告げた。

 堰を切ったようにぼたぼたと泣きながら、それでも笑顔を見せようと必死のルークに、ティアもアニスもナタリアもつられてしまったようだった。  涙をこぼすままに任せたり、手の甲で擦りながら声をかけたり、感動の再会が幕を開ける。

 言いたいことは数あれど、まずはレディファーストということで女性陣に番を譲る。  一番の発言権を与えられたティアは言葉があまり続かないようで、その合間を埋めるようにアニスがマシンガントークを乱発した。さらにその合間を縫ってナタリアが鋭く意見を滑り込ませる。  女三人寄ればなんとやら、そのパワーに抗えるはずもなく、ルークはただやられっぱなしでいた。どうやら二年半経っても「ヘタレ」は健在のようである。  そろそろ助け船でも出してやるか、と親心が動きかけたが、まあいいか今日ぐらいは、と放置を決め込むことにした。彼女たちが主張し続けているように、自分だって随分と苦労してきたし、心配させられ――待たされたのだから。  やがて攻防――いや、一方的な攻撃か――はアニスの一点攻めに切り替わった。ティアはルークの側で、その困る様を涙ぐみながら見つめている。  もう一人はさり気なく、その輪から一歩離れた位置で、笑みを浮かべていた。 (……ナタリア?)  その笑みは、さっきまでの笑みとは異なる何か。  差異は一体何であろうかと、ざわつく胸が注意深い観察を促す。 「まあでも、……ホント帰ってきて良かった、ルーク」 「アニス……」 「これで最低限のパトロンは確保できたわけだしねっ!」 「って、だからそれはお前が勝手に言い出したことだろーが!」  ぎゃんぎゃんと噛み合わない会話を眺めるナタリアが、きゅっと手のひらを握り込んだ。 「……本当に、良かったですわ……」  ゆっくりと伏せた両の瞳から、ぽろりと大粒の涙がこぼれ落ちる。

 ――その涙の意味に、唐突に気が付いてしまった。

 いや、考えればすぐにでもわかることだったのだ。
 消えたのは二人。けれど戻ってきたのは一人。  「ただいま」と言ったら泣きそうだったから――たぶんティアの前でカッコ悪いとでも思ったんだろう――言葉にできなかったあいつを見て、ああこいつはルークだと確信したのは、何も自分だけではなかった。

 つまりあの涙は、彼女にとって――「鎮魂」の意味も含まれているのではないか。

 証拠などない。確認ができるわけもない。  けれどどうしてか、確信があった。  傍目には感涙しているようにしか見えない――いや、「そう見える」ようにしているのか――彼女が、今誰を想っているのかということに。
「――」

 知らず、片手が上がっていた。  伸ばしかけた手が、彼女を見つめる視界に入ってきて初めて、自分が何をしようとしていたかに気付いた。  未だ克服できていない、あの耐え難い感覚の舌先を感じ、さり気なく手を引っ込める。
「……ジェイド」
 後方で立ちん坊をしていたはずの人物がやってきたことで、ふと「気付きかけた何か」を追求するのを取り止めた。
「よく……帰ってきてくれました、ルーク」 「ああ。みんなと約束したしさ。あ、アニスのは違うけど」 「んなー! その約束を信じて頑張ってきたアニスちゃんの苦労は?! この健気な苦労はどこで報われるってゆーの?!」


***


 相変わらず意図的に空気を読まないジェイドが場をとりまとめて、ひとまず場所を移すことになった。  この、胸奥のざわつきの正体を確かめるのは、今夜寝る前ででも構わないだろう。


 アルビオールに向かう中、何となくしんがりを務めながら、ルークの隣を歩く彼女の背を見つめた。
(そうだな。ここからが……本当の、始まり)




 そうして始まったものは、一つではなかった。  そのことをはっきりと自覚できたのは、もう少し時間が経ってからのことだった。

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 ガイ→ナタのガイ様自覚編というか自覚のきっかけ編というか。ナタリアたん一切無関与のガイ話というか。単に触発されたイメージをまとめて書き殴っただけというか。地盤作りに必死こいてみましたというか。
 というかあのその、これはあすなたが大前提で、そもそもあすなたが存在しないとまずナタリアたん自身が存在しなくなっちゃうので(真のツンデレが居たからああいうナタリアたんに成長したわけで、つまりナタリアたんにとってどんだけ真のツンデレはでっかくて重くて優しくてラブな最重要存在かって話ですよOK?)個人的にはあすなたがないと何も始まらない派なのですね。  決してあすなたを横に置いたわけじゃないのでそれだけはご理解いただきたく。
 で、あのガイ様がなんかそっち方面に自覚すんのって本気と書いてマジでどうすんのとかその辺をこう色々語り抜いたというよりは語り抜かれたり、何より等価交換を求められたので、じゃあこうですかわかりません的にもがもぐ。  あ、本当にナタリアたんは一切関知してないので。完全ガイ様脳内一方通行で。  ……えっあれええとおやびんこれでいいのかなこれでガイ様にも愛はあるって言っていいのかな!(笑)


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