2006-12-24 しばらく健康第一で逝かせていただきます(どっちだ)
_ [雑記] むーん?
どうも世間様はクリスマスらしいのですがここ2週間ばかり記憶が薄いのでまだ12月が始まったばかりだと素で思い込みかけています。おかしいな何で今年はあと一週間しかないんだろう……。
ともあれ春先まで頑張ろうとおもいます。あらゆる意味で。でももっと頑張れると思うとか言うな!(笑) 昨日一晩必死で考えたけどやっぱかなり厳しかったよ私には!(あんた) とかヘタレた電波を垂れ流しておきます。うぐぐ。
あ、それと、書けばいいと思うよ?(満面の笑み) とかもう一つ電波を残しておきます(こら)
_ [ネタ文] ちいさな勇気(ルクティア)
世間の時流をまったく読まないうえ、私だけが楽しい何かを放置。
ジョージ兄さん絡みでるくちあを掘り下げようとぐるぐるやってたら例によって明後日の方向にかっ飛んでしまった何か。時間軸ED後。
「ご主人様ですの! ひさしぶりですのー!」 長老に断ってリングを付け替えた青緑の物体がぴょんぴょんと勢いよく跳ねた。 勢いそのまま体当たりしてきた(ようにしか見えなかった)それを手のひらでわっしと捕まえたルークは、ちょっと散歩でもしようぜと大きな木のうろから出た。 別段散歩をしたい気分ではなかった。ただ、あの薄暗がりの中、様々な音程でみゅうみゅう言われながら話をする気になれなかっただけである。 彼らの住処である大樹を囲むように流れる小川に沿って歩く。途中でずっと連れ出した物体を掴んだままなのに気付いて、前方へ軽く投げるようにして放してやる。 みゅっ、と小さく鳴き声をあげて、その小動物は見事に着地すると、またいつものようにぴょんぴょん跳ねだした。 ふと、まだ己の髪が長かった頃はずいぶんと粗暴な扱いをしていたなあと、ルークは思った。 今はもう踏みつけたり投擲したりする気はあまりないが、それでもちょっと乱雑に扱っても元気よく対応するそのチーグルの仔に、何故か胸の奥がわずかに締め付けられた。それを苦笑で誤魔化す。 「ご主人様、どこまで行くですの?」 「あー、そうだな……とりあえず、ここをぐるっと一回りしよう」 「はいですの!」 大樹を迂回する形で、今し方出てきた入口の対岸と呼べる位置までやってきた。 跳ねるのを止めたルークの「元」下僕――ミュウが、みゅ?と首を傾げつつ見上げてくる。腹部のソーサラーリングがなかったら、頭の重さで見事に転倒していそうだ――そんなことを思って、ルークは流れ落ちる小川を見下ろすその場へと腰を下ろした。 それからふよふよ揺れる頭に軽く手を置いて、元気だったか、と他愛のない話題から始めることにする。 今日の本題は、唐突には切り出しにくかったのだ。 「そういえば、おまえってさ。兄弟とか、いないんだっけ」 「みゅ……ボクと同じ頃に生まれた仲間はいますの。でも、ボクの起こした火事でたくさん死んでしまったですの」 「……そっか」 悪いこと聞いた、ごめん。ルークはそう口に出す代わりに、心なしか揺れが大人しくなったその頭にぽん、と手のひらを置いた。 しばらく間を置いてから、話を続ける。 「俺のは兄弟って言えんのかどーかわかんねーけど、まあ、似たようなもんか……」 そう考えると、自分たちは皆、兄弟を失っていることになる。だが、文字通りの「兄弟」という存在の重みを感じていたのは、彼女一人になるだろう。 「もうすぐ、あの日から四年になるけどさ」 知らず口が重くなっていることに気付き、ルークはあえてその重さを吐き出した。大きなため息。 「だから、もうすぐ、師……ヴァンの命日ってことになる」 「ご主人様」 かつての下僕の心配そうな声に、ルークは大きくかぶりをふった。 「俺はいいんだ。でもさ、ティアはどうなんだろうなって思ってさ」 溢れそうになる何かを必死で塞き止めようとする。そのために、ルークは早口で、思った言葉をそのまま繋げて話し続けた。文脈を考えていたらあっという間に決壊しそうだったのだ。 「あいつ、それでなくても強いのに、変に強がるしさ、もっと人を頼れっつーか甘えたっていいと思うんだよな。別に、俺を頼れとか言ってんじゃねーんだしさ、いや俺でもいいけどっていうかむしろ俺を頼ってくれると嬉しいけど、ってまあそんなん無理だってわかってっけどさ」 ルークが自分で何を言っているのかわからなくなってきたあたりで、ミュウが端的にまとめてみせた。 「ご主人様は優しいですの」 「っな、別に、……優しいとか、そんなんじゃねーだろ。全然」 ルークからすれば、これは厚意に見せかけた好意の押し付けに等しい。つまり、本当はどうだかわからないのに、勝手に決め付けて心配するなど、彼女からしたら迷惑以外の何物でもないのではないか――という恐れである。 出会ってから件の日までのその間、下手に気を回すと大抵失敗していたし、気を回さなくてもいつだって失敗していたのだ。その危機感覚も仕方がないといえよう。 本当に、彼女の気持ちはわからない。いや、気持ちというよりは、考え方や感じ方が――だろうか。 「だから……もし、師匠があんなことを考えなくて、ティアと一緒に過ごせてたらよかったのになって、考えたんだけど」 そうして、何度も考え抜いたことを口にしようとすると、自然と口元が歪んだ。震えるように、歪に。 「でもそうするとさ、どーやってもさ、……俺が生まれてこないんだよな」 「ご主人様!」 鋭く叫び、ぴょんと跳ねたミュウがルークの顔の前に割り込んだ。 「ご主人様がいないのは、ボクはいやですの!」 「ミュウ」 「きっとティアさんもそう言いますの!」 「あー……うん、それはわかってる」 再びミュウの頭に手を載せて、ルークは幾分自然に微笑んだ。気勢を削がれたミュウは、みゅ?と再び首を傾げようとして、手が載せられているためそれができずに、もそもそと頭部を揺らした。 「別に、俺がいなければ良かったとか、そういう話じゃねーって。今更んなこと言わねーよ」 何かを誤魔化すように、ぽんぽんとミュウの頭を叩く。だが叩き終えると、その表情からゆっくりと笑みが抜けていく。 「ただ……うん、考えた結果、そういう結論に達したっつーかさ」 こんなことを親友や従姉に話すのはどうかと思ったのだ。中将や奏長などもってのほかだし、何より、当事者ともいえる彼女になど、言えるわけもない。 そうすると、もう残っているのはこの元下僕くらいしかいなかった。 ルークは、誰かに諭してほしいわけでも、叱って欲しいわけでも、まして同意を得たいわけでもなかった。 ただ、そうただ――自分がこう考えたというその事実だけを、自分の中だけに秘めておくことができなかった。 誰かに話したかったのだ。 今の自分は昔と違って、こんな風に考えることができるようになったのだと、そう伝えたかったのだ。 「ご主人様、さっきのことティアさんに言うといいですの!」 「アホか。言えるかっつーの」 言えないからおまえなんかに言ったんだ――とは、口が裂けても言えなかった。 「大丈夫ですの。ご主人様が優しいことは、ティアさんも知ってるですの!」 「ばっ……んなこと関係ねーし、だから別に優しくなんかねーっつの!」 「みゅうう!」 ルークは勢いでべしっとミュウをはたいた。悲鳴があがったが、以前なら聞こえてきたはずの「ごめんなさいですの」という謝罪の叫びはあがらなかった。 (……ったく) この元下僕の言うことは大抵が直球ストレートで、おまけに裏表がないと来ている。社交辞令もなにもない。ただ純粋に思ったことを述べているのだ。幾分、主人びいきなところはあるにせよ。 だからこそ、ルークはミュウを話し相手に選んだのかもしれなかった。 ルークはまんざらでもない様子で、もう一度ミュウの頭へ手を触れさせた。最初はぐりぐりと押さえつけていただけのそれを、次第に撫でるような動きへと変えていく。 そして、毛に覆われたふさもこした頭自体は押さえつけたまま、自分を見上げさせないようにしてから、ルークは口を開いた。 「なあ、ソーサラーリングってさ、ちょっとの間借りたりすることってできっかな」 「みゅ?」 「一応おまえらの宝物みたいなもんだし、俺個人の都合で持ち出すのはよくねーんだろうけど……半日でもいいからさ、借りられねーかな。おまえごと」 ここでようやくルークは手を放した。反動でぴょこん、と持ち上がったミュウの顔の大きな瞳が、驚いたのかさらに大きく開かれる。 「みゅみゅ? ボクもですの?」 「ったりめーだろ、リングだけ借りてもどーしよーもねーし。……で、借りられんなら、今度ユリアシティ行くとき、おまえも付き合え」 「ティアさんに会いに行くですの?」 「おまえ連れてくとあいつ喜ぶからな。おまえのことは連絡しないで行って、驚かせてやろうぜ」 「ミュウもティアさんに会いたいですの!」 「よし。じゃあ戻って、長老に頼んでみるか」 「はいですの! ボク頑張ってお願いしてみるですの!」 嬉しそうにその場で跳ね続けるミュウに、ルークも破顔した。 これで、彼女に話そうとしたときに、少しでも場が繋ぎやすくなったらいい。 それにもし、言い出せずにまごついてしまった場合、勝手にミュウが口を滑らせたりでもすれば、嫌でも言わざるをえなくなる。
いまいち勇気が絞りきれないルークは、そんなひどく情けなくて打算的なことを思いながら、とりあえず彼女に会う勇気が出たという、たったそれだけのことに顔の笑みを深くした。
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……何でこう私はろくに意味のない話しか出てこないのか……(気が付いたらるくたんとミュウが話してるのが書きたくなってたからです)(かわいそうなひと)
ティアのことでぐるぐるうだうだ悩んでる10歳児がとても好きです。 10歳児の悩みは杞憂に終わればいいと思うんだ先輩。ティア的にはむしろあなたの方こそ私を信用して欲しいわぐらいの勢いでいればいいと思うんだ先輩。 でもるくたんがティアに対して自信とか持っちゃうとものすごい天然攻めになりそうで怖いんだ先輩。 まあそんなのはるくたんじゃないとか思いつつもいいぞもっとやれとも思うことにやぶさかではないと言えなくもないとゆーかまあぶっちゃけその通りだ(あんた)
ということで素直セクハラな10歳児ばんざい(結論までおかしな方へかっ飛んだ)(最低だ)