2007-10-14 とりあえずハロ持ちの三木眞がデュオポジションなのはよくわかった
_ [ネタ文] heck of a man つづき(ルルC)
誘い受けしてみたら乗ってくれた方がいらした(わわー本当ありがとうございました!)ので大いに調子に乗ってみた!
というわけで前回のルルゆかなの続き。時間軸#16直前。
「……、それで」 触れたままの手のひらから、じわりと熱が伝わってくる。 一見冷たいように思える白い――そう、例えるなら雪のような――その手は、確かに生きている人間のそれだった。冷酷非道な魔女――ひどい女、などではなく。 「どうすればいいんだ? これから」 俺はあくまで、言うことを聞け、と言われたからそうしたまでで、自分から行動を起こすつもりはまるでなかった。 よって、半歩近寄って差し出された手を取ってから数十秒間、俺は奴からの次の指示を待っていた。結果、三十秒待っても応答がなかったため、こうして先を促した次第である。 「……そうだな」 と、相手の手から力が抜けた。こちらもそれに従うと、白くて温かな手のひらは当人の膝上へゆっくりと落ちていった。 いつしか奴の表情からは不機嫌さが抜けている。だが同時に、他の感情も鳴りを潜めてしまったらしい。C.C.はこれといった表情を見せないまま、こちらを見上げて言った。 「なら、キスでもしてもらおうか」 ぐっと飲み込んだ反論と、了承の意を示す代わりに、俺は端的な質問で応えてやる。 「どこに?」 「それぐらい自分で考えろ」 つまり、どこでも構わない。但し選択した箇所により、俺の良識とかそういったものが測られることにもなる……といったところか。 奴の度肝を抜いてやりたい気持ちがないといえば嘘になる。だからといって奇抜な――変態じみた行動に出るつもりは毛頭ない。 「目を閉じろ、C.C.」 言うと、C.C.は無言で素直に従った。 両目を閉じ、ただ静かに待っているのを確認してから、俺はもう半歩、奴との距離を詰めた。 ベッドサイドに座るC.C.の膝上からもう一度白い手を取る。くい、と軽く引っ張ると、奴の体がゆるく傾いだ。 上半身を屈め、空いている片方の手で顎を支えようとして――だがあえて、奴の左肩に手を置いた。 そうして位置が固定された奴の顔に、自分のそれをそっと近づけていく。 こちらの気配を察知したのか、C.C.からごく僅かな反応があった。 (――今だ) 瞬間、俺は素早く左手を口元へと引き寄せた。指先だけをまとめて握り込んでいるその白い手の甲へ、唇を無造作に押し当てる。 きっかり一秒の後、聞こえるようにわざと音をたてて唇を離すと――そこには、ぽかんとした表情で俺を見つめるC.C.がいた。 「さて、次は何をすればいいんだ?」 呆気にとられていたらしいC.C.は、俺の声でようやく我に返ったようだった。 「……は、キスの一つも満足にできないとはな。そう簡単にチェリー脱却とはいかないようだ」 「そんなもの、おまえが勝手に期待して、アテが外れただけだろう。俺はおまえに言われたとおりにしただけだ。下らん嫌味を言われるいわれはないな」 ぎり、と音が聞こえそうなほど、強い怒気を孕んだ視線を向けられる。俺はそれを普段の涼しい顔で受け流して、次は?と質問を繰り返した。 数秒の間を置いて、答えが返ってくる。 「キス。もう一度だ」 「どこに、と聞いた方がいいか?」 「唇にだ」 からかうようなこちらの言葉を遮るように断言してきたC.C.は、どこか自棄になっているように見えなくもない。 これはなかなかいい気分だ。わざわざ、わかった、などと了解の旨を告げてしまうほどに。 正直な話、奴の言うことに素直に従うのは癪に障る。だが今は――先程のような意地の悪い真似は――これで十分だろう。一応の憂さ晴らしは成功したのだから。 だからこのあたりで、「共犯者としてフェアで」あるべく、奴の理不尽な要望に応えるべきだ。 俺はC.C.の肩、そして今度こそ顎へと手を添えて、その顔を上向かせる。かち合った視線で、微妙に睨まれた。 「……目を閉じろ」 「閉じていないとできないのか?」 「普通は閉じるものだろう」 「それは童貞の知識というものだな、ルルーシュ」 「――っ、黙っていろ」 減らず口を押さえつけるように、C.C.の唇を塞いだ。 ただし、触れるだけのそれは数秒で終わりにした。他意はない。ただ何となく、長く続ける気にならなかった。……そう、もし続けていたら――よくわからないが、深みに嵌ってしまいそうな、そんな嫌な予感がしたのだ。 唇だけを離した俺は、互いの息がかかるような距離のまま、次は、と聞く。 やがてC.C.が小さく吐いた息は、ため息のように聞こえた。……というか、そのものだったらしい。 「……まったく、手間のかかる男だ」 「だから、おまえが言うことを聞けと言っ――」 反論を言い終えることはできなかった。眼前に、両の瞳を閉じたC.C.の顔がある。 「ん、っふ……んぅ」 反射的に退こうとした体――特に首は、いつの間にか奴の腕が回っていて、がっちりと固められていた。逃げられない。 どうにか反撃を試みるも、既にやり込められた後だった。主導権は完全にあちらにあり、艶めかしい動きにされるがままだ。 息苦しさのせいか、思考が次第にぼやけていく―― 「……っは」 ようやく塞がれていた口が解放された。 未だ首の位置を固められたままで、俺はまず酸素を取り込むことに努めた。くそ、思考がまとまらない……! 「これがキスというものだ」 にやにやと、どこか満足そうな笑みを浮かべたC.C.が、勝ち誇ったように言ってくる。 「わざわざ見本を示してやったんだ、次からはちゃんとできるよな?」 「……っ」 というかまずこの腕を離したらどうなんだ。 うまい反論が思いつけず絶句する俺は、かろうじてそれだけをツッコんだ。心の中でだが。 「さて」 するり、とC.C.の腕が解けた。 強制的に固定されていた首筋を揉みほぐしながら、俺は奴に非難の目を向ける。 もちろん奴はそんな視線などおかまいなしだ。 「では寝るか。明日も早いことだしな」 さっさと布団に潜り込んだ奴は、唐突で勝手すぎる流れについていけない俺を、首だけで振り返る。 「さっきのは宿題にしておいてやる。私が戻るまでに上手くなっておけよ?」 じゃあおやすみ。 そう呟いて数秒後には、奴の寝息が耳に届いていた。
結局、反論の機会は明日の朝まで失われることとなり、時間の無さも相成って有耶無耶にさせられてしまったことは、言うまでもないだろう。
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まあうんそのとりあえず私はあほだと思った(今更)
つーか何よりもワンパターンの帝王で本当すいません。時間軸がほぼ同じなわけだからそら似たような流れにしかならざるを得ないとはいえ、もうちょっと何とかしよう私。 翌日からルルはさくらんぼの柄を口に含んで地道に頑張ってみたりしてればいいとおもいます(えー) もちろんろくに上達しないうちにそれどころじゃない(#16)というオチでひとつ。 健気に頑張ってるんだけどここ一番てとこで台無し的に崩される、わりと運のないルル萌え(酷)
さらに頑張ったバージョンも考えた(なんというゲンキン体質)のですが、さすがにここには置けないのとすぐにはできなさそうなのでひとまずこれで……。 途中で挫折することなく頑張り終わったらそっと裏に追加されてるかもしれない。たぶん忘れた頃とかに(……) まあそのあまり期待しないでやってくだされば有難く!(笑)
_ [バトン] グレンラガンバトン
ロマン・かがやくノハラーリから愛の挑戦状を受けた(何かが違う)ので受けて立とうとおもいます。
のはらさんに届け、この愛!(笑)
- ■1.あなたにとって、グレンラガンの主人公は誰ですか?
- シモン。
- ■2.あなたにとって、グレンラガンのヒロインは誰ですか?
- ニア。ヨーコたんは漢前すぎてむしろヒーローポジションというか。
- ■3.一番好きなキャラは誰ですか?
- ニア。がんばる娘っ子だいすっき。
- ■4.恋人にするなら誰ですか?
- ここは手堅くダヤッカで(えー)
- ■5.友人にするなら誰ですか?3人選んでください。
- ヨーコたんとニアとココ爺(ぉ
- ■6.一緒に仕事をするなら誰ですか?3人選んでください。
- リーロンとヴィラルとココ爺(えー)
ちゃんと仕事してくれそうな人を選んでみた。
ロシウは融通きかなさそうなのであえて外すチキンですいません(……) - ■7.一番好きな話はどれですか?
- #11「シモン、手をどけて」
シモンの復活劇と、何より「おいで!」が最強すぎた。 - ■8.一番涙した話、またはシーンはどこですか?
- #27エピローグのカミナとニアの墓のシーン。あれは色々やられすぎた。
#26の再びの兄貴も反則だったけどなー……。 - ■9.一番鳥肌が立った話、またはシーンはどこですか?
- #15のシモンVSロージェノムでの最後の逆転劇。
- ■10.一番笑い転げた話、またはシーンはどこですか?
- 温泉回。
ガイナ女キャラの総動員っぷりとか、一人冷静でいようとするロシウとか。 - ■11.我等がアニキ、カミナの一番のシーンを教えて下さい。
- 全部(ぉ どれが一番とか選ぶの無理じゃね?(笑)
- ■12.シモンの一番の名シーンを教えてください。
- たくさんある中からあえて、#22の黒ニア説得シーンを挙げてみる。
シモンはどこまで天然漢前なのかと。 - ■13.グレンラガン、といえば名乗り(口上)も欠かせないと思います、一番好きな所を教えてください。
- #11の穴掘りシモンだ!かな。つーかどんだけ#11好きなの私。
- ■14.グレンラガンの中で「ここは直して!」と感じた所をあえて教えてください。
- #4の、ここまで思いっきりカミヨーだったはずの流れがシモヨーになっていた箇所をひとつ。
まあ次の回で何事もなかったかのようにカミヨーの流れに戻ってたから、別にいいっちゃいいんですが。 - ■15.グレンラガンの続編を望みますか?
- あるなら見るけど、熱望するほどでは。
地球に戻ってから結婚式までの僅かな間(ご都合でいいから2〜3日ぐらいあってもいいと思うんだ)のシモニア新婚生活OVAとかあるなら全力で見たい。
まあそういうのは同人で誰かがやってくれるのを待つのが正しいあり方という気がしないでもないですが。 - ■16.では最後にグレンラガンに対する思いをぶつけてやってください!
- とんでもなく熱すぎたドリルアニメでした。
久々にロボットアニメを見てハラハラさせられたり泣かされたり萌え萌えさせられたよ……色々楽しかった2クールを本当にありがとうございました! - ■バトンを回す人
- 何やら愛の証明らしいのでここで
ゴールっ……。
しかし前期アニメはなかなかに豊作だったなあ。個人的には黒歴史もあったけども(遠い目)
実月様、本気で”つづき”に感謝です。<br>続編まで待てない、飢えで死にそうな私はいろいろなサイトを訪問、そしてここでルルCをみつけました。<br>文才のある貴方様がうらやましいです。<br>もっと読みたいと思い、週末裏をさがしたのですが<br>結局みつけることができませんでした。(とほほッ)
書いてるこっちも楽しかったですありがとうございます!<br>少しでもお楽しみいただけたなら幸いですーわっほい調子に乗って良かった!(笑)<br><br>裏はなんていうかそのめんどくさい仕様になっていて申し訳なく……ダミーがたくさんあるページのどこかから飛べるはず……です(ぼそり)
今週ずっとさがしたのですが結局みつかりませんでした。まるで迷路のようです...<br>実月様に、リクエストをひとつ<br>11話の、ルルーシュが洞穴でC.C.の手当て(体にくいこんだ破片を摘出、洗う、)をするとこから、彼女が目を覚ますまでのシーンを書いてください。<br>小説 STAGE2には”とりあえず服は脱がしてある。破片だけは摘出しておかないと”としか書いてないのです。<br>”白い雪は綺麗”発言をしたときのルルーシュの目の動き(C.C.を下から舐め上げるように映すカメラワーク)をみたとき<br>奴はいったいどこまで脱がせたんだと...ゴホゴホッ<br>いつでもかまいません。あのときの描写(放映されていない裏で何やったんだぁ)が読みたいのです。<br>それまでに、頑張って裏みつけます。
ぶは(笑) 実はそれと似たようなのが既に裏にあるみたいな……。前じゃなくて後ですけども。<br><br>ええと、ちょっとメール送らせてもらいました。ご確認いただければ幸いです。
ふゥ 今やっと見つけました。<br>裏最高 実月様天才です。
お疲れ様でした(笑) お楽しみいただけたのでしたら幸いです。